見出し画像

階下から聴こえるギターの音色⑨(前編)結局は、小さな世界

「小さな世界」という歌。
2月おわりの頃からか
うちの娘も園でならったこれを
よく口ずさむようになった。

きっかけは灯油屋さんのトラック
音楽をならし町を巡回しているあれから
日々みんなで歌うようになったとか。

卒園の日の歌の発表でも聴けて
思い出の曲となりました。

遡ること3月中旬、
うち+姉とその子ら(もう大人!)で
ディズニーランドへ行ってきました。
わたし自身はたぶん20年ぶり位。

イッツ・ア・スモールワールド
というアトラクション、
わたしは子どもの頃から
とくにお気に入りだったし
娘も喜ぶだろうなあ
ちょうど歌も歌ってるし、と
楽しみでした。


原題It's a small word (after all)=(結局は)小さな世界


ふと、詞をしみじみ想います。

世界はせまい
世界はおなじ
世界はまるい
ただひとつ

安心感のことばだなあと思います。

世界は遠くないよ、
世界はここと繋がっているよ、
世界はあなたのいるところだよ、
というような。
メロディにのせると涙がでる。

世界はじっさい
数多の問題を抱えていて
暮らしも、
それぞれにとっての真実も
幾通りも存在しているように見えます。

それはこの曲の詞と
相反していることなのだろうか?

もし、そうだとしても
それでいいのではと思います。

おなじにしようとするから
歪みがでる。
ひとつに束ねようとするから
どこかがほころぶ。

ひとつひとつ
ばらばらに
違うまんまでまあるい世界
ひとつひとつの心地よさ
自由な”せまさ”が
全体で大きくなることよりも
ずっと尊い。

わたしとはちがうだれかが
わたしとはちがうばしょで
生きているね
それが世界なんだね、
と考えれば、ここと、どこかは
とても近くに感じるよ。
ほんとはそんな歌
なんだと思います。

まだ10才に満たない頃の記憶で、
イッツアスモールワールドに
乗るための列に並んでいたとき
たまたま外国の女の子が前にいて
英語でこのうたを歌ってた。
同じ年頃の彼女を意識して
わたしも日本語で歌いました。

違うのが嬉しいような
誇らしいような気分で
ほら一緒に! それぞれに!
そんな感情が湧きました。

思えばわたしの最初の国際的な
交流体験だったのかも。


6歳娘の絵「イッツアスモールワールド」

***

ネットで「小さな世界」で調べたら
この曲は、そもそもが
アトラクションのテーマソングとして
作られたんだそう。
日本語訳はいくつか存在していますが
It's a small word after all
英訳で改めて読むと、深い。

中編に続く

この記事が参加している募集

#最近の学び

181,465件

わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。