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お手本のようなパワハラに遭った話【絶】-企業に人は裁けない

この話は前3話の後日談です。話の経緯はこれらのページをご覧ください。

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実は【終】を公開した数日後、8月末頃にハラスメント相談窓口から最終報告メールがあり、それを見た私は正直なところ呆然としました。あまりに呆然としていたので、この結論を公開する事も忘れていたのですが、年越す前に事の顛末を周知しておくべきだろうと考えましたので公開します。


コンプライアンスって一体、なに?

ハラスメント相談窓口からの報告内容

クッそムカつく💢ので要点だけ箇条書きします。

  • パワハラ部長は、私が報告したパワハラ言動を認めて反省の弁を述べている

  • パワハラ部長に対して、彼の上司から厳重注意が与えられた

  • 私の所属する上司達も、この対応で十分と判断している

  • 以上の事から、本件の対応は終了する

  • パワハラ部長の個人情報を保護する必要あるから他言は禁じる

という内容でした。

これを読んだ瞬間、想像を絶する絶望感に襲われて呆然となりました。あれだけ酷い発言をしておいて、上司に怒られただけで終了ですか? (参照 お手本のようなパワハラに遭った話【序】)そんな事はこれまでも繰り返えされていて、パワハラの再発防止にならないのは明白です。パワハラ被害者としては、会社に泣き寝入りを進められたのとほぼ同然。アホくさです。

これを読んで、もういろいろ面倒臭いと思ったので、ハラスメント相談窓口には(クソみたいな)対応してくれてありがとうと建前だけの感謝の意を伝え、最終報告メールは HDD からも完全削除しました。

非常に残念ですが壮大な無駄と自傷に終わったやり取りでした。パワハラ部長は叱られたのを忘れた頃に、また誰かにパワハラするでしょうし、今回の私の相談情報は上層部にも知れ渡ったので、この会社にいる限りは、今後の仕事にいろいろと差し障ることでしょう。

結局、企業に人は裁けない

なぜ、こんな事になってしまったのか?をこの数ヶ月間、心に余裕がある時に少しずつ考えてみました。今回の場合は「パワハラ部長に対する適切な処分は何か?」が主題となりますが、これに対する基準が無かった、または判断できる人がいなかった、のではないかな?という考えに至りました。

逆を考えてみると分かりやすいのですが、パワハラ関連で会社がパワハラ部長に処分を下しやすいケースとして

  • 暴行、恐喝、強要など刑事事件に直結する言動をしていた場合

  • パワハラ被害者が精神疾患等で長期入院等してる場合

  • その他、社内外で何らかの損失が出てる場合

などが起きていれば、適切な処分がパワハラ部長に下されていた可能性は十分にあったと思います。これらのように刑事罰や損害発生などがあれば、社内に限らず社会的にもパワハラ部長を処罰することに対して、理解が得られやすいのではないでしょうか。

ただし、こういう「立派な基準」にパワハラ行為が達していない場合、適切な処分は期待できないようです。会社はパワハラ被害者の不満を聞くだけが精一杯で、最終的には泣き寝入りを勧めてくるのが実態なのでしょう。

また別の視点になりますが、コンプライアンスやハラスメントの相談を受け付けている社員は、裁判官ではない私たちと同じ凡人です。それに近い能力を彼らに期待するのも、おかしな話なのかもしれません。しかしどの道、再発防止に繋がらない対応しかできなかったこの会社には絶望感しかないです。早期退職を目指して頑張りたいと思います!

(まとめ)コンプライアンスまたはハラスメント相談窓口ができそうな事

最後に、これらパワハラ関連の相談窓口ができそうなことをまとめます。相談すること自体は、たぶん無駄ではありません。ですが彼らにできる事は、かなり制限があると考えた方が良さそうです。

  • パワハラ上司から距離を置くような対応(部署異動や役割変更等)

  • 体調不良がある場合は休職対応

  • パワハラ上司に対する厳重注意のみ(降格等の処分は難しい)

大体、この3つなのかなと思います。私の場合、これらは最低限ですが一応すべて満たされています。上2つはコンプラ関連部署ではなく、私の上司や所属部門が速やかに対処してくれたので、コンプラ関連部門の対処は最後の1つだけです。

できそうな事といっても会社の規模によって、対応は大きく異なると思います。私の会社は社員数が数万人の大企業です。社員数の少ない中小企業では、とれる手段がさらに制限されるのは容易に想像できます。

個人的な見解で恐縮ですが、パワハラ上司が平然とのさばっているような会社に未来はありません。そんな会社に所属することは、自分の未来を無駄にしているのと同然だと思います。なぜなら、パワハラ上司が目の前に出現した瞬間に、それまでの実績がぶっ飛ぶかもしれないですからね。

一応、コンプラ関連部署に相談した上で、さっさと転職した方がいいです(転職面談時に窓口相談してないだけで、減点する採用担当者がいるかもしれないので)。私も、部下や後輩にそれとなーく転職を進めたいと思います。少なくとも注意喚起はしていきます。

【後日談】地獄と絶望の始まり

これは 2022/12/18 に追記しました。昨晩、すでに退職した友人から連絡があり、例のパワハラ部長が忘年会の場で今回の騒動を今年に起きた武勇伝の一つとして語っていたようです。

この友人とパワハラ部長は知人関係にあり、この忘年会は私的な集まりでした。武勇伝の中で私の名前が出たわけじゃないですが、友人は私が何か知らないか興味本位で聞いてきたという経緯です。勤続年数の長い私なら何か知っているのでは?と友人が考える程度には、武勇伝的に語られたようです。私は当然、しらばっくれて適当に誤魔化しましたけど、後から圧倒的な絶望感に襲われました。

パワハラ部長は、パワハラ込みで今の評価や立場を得ているわけで、それを罰せられなかったために、表面的な反省しかしていない絶望的な事態になったんでしょう。誰も幸せにならない結果は確定です。絶望が始まりました。

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