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お手本のようなパワハラに遭った話【続】-頼りないハラスメント相談窓口

この話は、お手本のようなパワハラに遭った話【序】の続編です。ここでは、社内にあるハラスメント相談窓口とのやり取りについて記します。多くの方が会社内でコンプライアンス研修を受けていると思いますが、

  • 法令順守をしよう

  • 最新の常識に気を付けて学ぼう

  • 不正行為をしたり隠蔽すると巡り巡って事件化するリスクがある

  • これらを実現して企業価値を高めよう

といった感じの研修です。当社はサービス業ということもありコンプライアンス研修は、かなり本格的な部類に入ると思います。理解度テストもなかなか難しくて毎年、すんなりとは合格はできません。

なかなか難しいコンプライアンス研修を受けていながら、パワハラ発言を続ける部長が許せないという気持ちはありますが、会社としても、この理念をどこまで実現する気があるのかが気になったので、今回はハラスメント相談窓口へ詳細な今回の状況、同席していた関係者、これまでの経緯(前任者が受けた過去のパワハラ行為等)をまとめた資料をメールで送りました。

数日経って、ハラスメント相談窓口の担当者から最初の返信がありました。かなり具体的なパワハラ事例を数件分、送っていたので、それらの真偽を確認するというより、これを本審査に送って良いか、というコンプライアンス管理部署内のステップ毎に私の意思確認を数回、確認されました。

最後の意思確認は、私が初めてメールをしてから2か月程度、経っていたでしょうか。その中には、パワハラした部長本人に事実確認をすることもある、という内容もありました。

そして、それで終わったような状況です。

その部長に何らかの処分が下ったとも、態度が変わったとかの話もありません。ハラスメント相談窓口から私への連絡もありません。一体、何のためのハラスメント相談窓口であり、コンプライアンス研修であるというのか!

美しい大義名分で社員を詐欺にかけているような酷い会社だな、と思います。この現実を何も知らない後輩や新入社員に、絶望感で何も言うことができません。彼らこそ被害者になり得る危険性が高いのに、ハラスメント相談窓口は何の役にも立たない現実を知ったら、彼らはどう思うでしょうか。

一つ、ハラスメント相談窓口に配慮せねばならないことがあるとしたら、今回、私は早々に休職して後任が決まったので、ハラスメント相談窓口が行える対策(例:早急に当事者を引き離す)が完了していて、ほとんど何もできなかったのかもしれないです。

とはいえパワハラを再三、行っている部長への処分など、コンプライアンス研修では処分されるかのような教育をしていながら、それを実践しない事に絶望感しか生まれないです。大した被害が出なければ、あれくらいの暴言は吐いても問題ないと黙認されたようなものです。結局、会社の自浄作用など大して働いていない事例となってしまいました。

社内のハラスメント相談窓口以外では、厚生労働省や労働基準監督署、他には弁護士など、第三者を交えての抗議も考えたのですが、今回は他事例(例:金銭受け渡しを伴うパワハラなど)と比較すると非常に被害が軽微であるし、すでに一定の対策はされている状態なので、個人的には非常に無念ですが、これ以上は諦めることにしました。

みなさんの会社では、このような従業員にとって絶望的な状態にはならない事を祈りますが、不正をはたらく者を放置する会社があるということをお知らせして、この話は締めたいと思います。

私は早々にこの事を忘れて、仕事は適当にこなして会社から給与をいただきつつ、自分のビジネスを確立して、さっさとこんな会社は退職したいと考えて行動しています。こんな会社がどうなろうと知った事ではありません。もちろん親しい後輩などには、それとなく知らせる対応も計画しています。

次回の最終回は、パワハラする上司とどう向き合えば良いのかを示した「パワハラ上司のトリセツ(仮)」をご紹介します。少しでもお役に立てばいいのですが。

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