お手本のようなパワハラに遭った話【終】-パワハラ上司のトリセツ
こんな不愉快な記憶はサッサと忘れたいので、記事の公開もサクサク行きます😆。今回はこのシリーズの最終回ということで、私は実践できなかったのですが、典型的なパワハラ上司の人物像の考察や、そこから導き出される対処方法をご紹介します。参考にしてみてください。
前回までのパワハラ被害話は、下記のリンクからご覧ください。
1.【前提】パワハラ上司の言動例
【序】のおさらいとなりますが、下記のような言動をするパワハラ上司を前提として、以降の人物像考察、対処方法を進めていきます。
(顧客からクレームも要望も無いのに)仕事が何もできてない!と怒り出すところから始まる。
自分のメールには電話番号が書いてあるのに、必要な時に連絡してこないなんて新入社員以下だ(他部門なので元々、連絡する必要はそんなに無いのに)。
こんな簡単な仕事もできないお前たちなのに、顧客から金をもらっていて恥ずかしくないのか!
そっちの部門の品質がグダグダなのも納得だよ。今後、どのように責任を取るつもりなの?
他部署の俺が質問しても何も答えられないってことは、お前たちは何も考えてないってことだね。低レベルだね。
2.パワハラ上司 人物像の考察
上記の言動例はいかがでしたでしょうか? 電話はお前だってかけてこなかっただろ等と思いましたが、自分のことは完全に棚に上げて、他人や部下の責任追及に終始します。また基本姿勢として、怒りながら大声で恫喝しつつ、反論を許さないように早口で捲し立てて、会議中も一方的に話し続ける状況です。
私は前任者からもパワハラの体験談を多く聞くことができたので、それと合わせて整理すると、前述の言動例は下記の第一段階に当たります。
第一段階:まず部下に責任がある事を徹底的に認めさせる。
第二段階:次にこの上司に対して服従の証となる行為をさせていく。
第三段階:自分の言うことを聞けば、褒めたり助けることで、部下の服従をより強固なものにする。
結果的に、部下を完全服従させることが最大の目的だと考察しています。
第一段階では、ミスの責任追及が多く出てくるので、仕事をしっかりやってパワハラ上司に怒られないようにしようと考えてしまいがちですが、これはまったくの逆効果で、さらに酷いパワハラ発言が降ってくることになります(私はこのパワハラ圧力に耐え切れずに休職しました)。
第二段階は、自分が命じた事を少しのズレも認めず、その通りにやらせることに執着します。もちろん少しでも気にいらない事があれば、しつこく恫喝してきます。第三段階は、飴と鞭でいう飴です。また怖い思いをしたくないだろう?と言わんばかりに、部下を褒めるようになり恐怖感による支配を浸透させていきます。
3.パワハラ上司のトリセツ
パワハラ上司の目的や手段が分かれば、それに合わせた対処をすればOKです。下記にトリセツ例を挙げました。前半2つはパワハラ上司に対して、後半3つは自分に対してのトリセツです。
自分に連絡させたがる場合は、こちらから積極的に連絡する。
「さずがですね」「なるほど~」「その視点はなかったです。ありがとうございます。」等と逐一、持ち上げるとパワハラ上司は内心で喜ぶし安心させられる。笑顔も大事。
怒られても、うざがれても気にしない(どうせ怒るしうざがる)。
実際は、業務に興味がまったく無いし、他人に配慮はできないし、客にはへつらうので、内心的にクソ野郎だなと「上から目線」でOK(ただし決して態度には出さない事!)。
同僚に、パワハラ上司の愚痴は絶対に言わない。常に他人の言動をチェックしているので、愚痴を知られるとより酷い態度を取りかねない(無関係な家族や社外の友人には愚痴っても良い)。
特に大事なのは、後半3つの自分自身へのメンタルケアです。パワハラによってメンタルが削られず心身に不調が現れなければ、頭のおかしいパワハラ上司が勝手に騒いでいる状態とほぼ同じだからです。
パワハラ上司は、人としてクズです。仕事もできません。パワハラ行為は、それを自己紹介している大変恥ずかしい行為です。大体、仕事ができる人ならパワハラなどせずとも、部下を従わせたり助けるし、先を見通せるのでトラブル等も起こさないでしょうから。
以上で、パワハラ三部作は完結させていただきます。
パワハラ上司に出会ってしまったら、自分の運の悪さを呪いつつ、まずは自分のメンタルが潰されないように心がけて対処してもらえればと思います。もちろん、ハラスメント相談窓口に速やかに相談することは忘れずに行ってください。我慢しても何も変わらないし、パワハラ上司から離れやすくなる望みは出てくると思います。
みなさんの会社のコンプライアンス(法令順守)に対する姿勢や覚悟が、しっかりしていることを祈ります。
まだまだサポートしてもらえるような実績はありませんが、ご期待に応えられるよう頑張ります!