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JR東日本パスの旅_0日目①「あえて私は西へ行く」
こんにちは、結城弘です。
こちらは昨年10月、JR東日本乗り放題切符「JR東日本パス」を使って東日本を周遊してきた旅行記です。
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前書きは前回の記事にありますのでどうぞ
1. はじめに
去年秋に、鉄道開業150周年を記念して、「JR東日本パス」という鉄道乗り放題切符が期間限定で発売されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1675573560117-oly1t6HOnF.jpg?width=800)
まずは今回の旅に使用したJR東日本パスについて簡単に説明しますと、
・利用期間は2022年10月14日~10月27日
※第1弾の期間であり、現在発売中の「鉄道開業150年記念ファイナル JR東日本パス」の設定期間は2023年3月2日〜3月15日です。
・JR東日本のフリーエリア内の普通列車、特急、新幹線、BRTが乗り放題
・有効期間は使用開始日から連続する3日間
・新幹線・特急などの指定席は4回まで指定可能
・その他割引等の特典あり
と、これだけ充実した内容でお値段は22,150円。破格です。
この切符の存在を知るなり、早速旅行計画を立ち上げ、休みをつくり、公式サイトでパスを購入。期間は10月15日からの3日間。
時刻表やインターネットを駆使して入念に計画を立て、
![](https://assets.st-note.com/img/1675573714000-Ukjajs1sd4.jpg?width=800)
旅行用の服や靴、一眼レフのSDカードも新調。
久しぶりの長旅に否応なく期待が高まります。
一日一日と日が近づくにつれ、一つひとつ鼓動が高鳴っていく心地に浸りながら、そして、出発日を迎えます。
2. 出発
午前5時前。まだ日の出前の時刻に自宅を出ます。
バックパックを背負って、心もとない街灯をくぐりながら最寄り駅への道を進んでいきます。
夜明け前の空はまだ星の天下。ふと東を見上げると、北斗星がはっきりと見えました。
夜明けはすぐに来ました。
日の出の方角から空に、まるでおしゃれなバーのカクテルでも注いでいくように、青からオレンジへと綺麗にグラデーションがかっていきます。
ワクワクがバックアップ揺らし、最寄り駅へ向かう足も弾みます。
予定の電車に乗り、新幹線に乗るために新大阪駅着。
順調順調。
3. 初手逆走
なんてポエムってたら早速やらかしかけましたわ。
「新幹線は自由席だし、当日買えばいいや」
「在来線から新幹線への乗り換え時間は12分? いけるでしょ」
と余裕ぶっこいてたら、新大阪駅の券売機の前には通勤客や観光客の行列。
心も顔も真っ青にしながらじりじりと行列がはけるのを待ち、無事に切符を発券できた時には多分発車まで3分もなかったと思う。
ホームに上がり、発車準備完了云々の車掌の無線を耳にしながらなりふり構わず近くの扉からとにかく新幹線の中へ。車内で息を整えている間に出発しました。
自由席車両に移動し、窓際の席に座って、ようやく車窓に目をやれる余裕が戻ってきました。
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新神戸駅を過ぎると、こんな距離でも大きく見える明石の大橋。
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やがて見えてきた朝日を浴びた瀬戸内海。金箔を張り巡らしたような海面に点々と浮かぶのは定置網でしょうか。
一難去った後のせいか、その景色は私にとっていつも以上にきらめいていました。
遅れもなく、新幹線は順調に西に向かいます。
西に向かいます。
目的地は東日本なのに、西に。
……
この新幹線、思いっきり逆走しとるやん
「わー、慌てたせいで新幹線間違えたー!!」
と、
なっていれば記事としては盛り上がったのでしょうか、今回の逆走、計画通りのことなのです。
ちなみに東日本パスの使用開始日は10月15日。
出発したこの日は10月14日。
出発「0日目」です。
今回、JR東日本パス旅を計画するにあたって、一つ懸念点がありました。
それは私が関西住みであること。
切符を使えるのは、縁もゆかりもないJR東日本のフリーエリア内。
まずは初日までに関東に乗り込んでおく必要があります。
さて悩みました。
楽なのは新幹線だけど出足が遅くなるし……
夜行バスで乗り込むのは味気ないし、しんどいし……
船か、それとも飛行機か。
何か関西から関東に向かうのに、便利で自分にとって面白い移動手段はないだろうか。
…………
…
あるわ
あったわ
頭の片隅にはあったけど、休みをもう一日取らないといけないしやら、予算オーバーかもしれんやらで、深くは検討しなかった移動手段。
でも「アレ」に乗る機会なんてめったにないし、ためらって後回しにして後悔した経験は山ほどあるし
ええい、思いたったら行動じゃ!
「アレ」に乗るためには関西よりもさらに西に行かなければならないので、こうして0日目は西日本に向かう必要があったのです。
4. 特急いずも ⇒ 松江
新幹線が乗り換え駅である岡山駅に到着しました。
在来線のホームに降り、時間になると、目的の特急がやってきました。
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特急やくもです。これに乗って松江、そして出雲を目指します。
……ぶっちゃけ「東京」「出雲」の単語だけで私が乗ろうとしている「アレ」がわかっちゃう人も多いと思いますが、今は伏せときますね。
ちなみに逆走旅の目的の一つがこの特急やくもです。
使用されている381系がもうすぐ新型車両に置き換えられると聞いて、レトロ好きな私として乗っておきたいと思ったのです。
自由席の車両に乗り込むと、車内は空き気味。一人客や女子高生などが座っていました。
……女子高生⁉ と二度見しそうになるのを必死にこらえる私。
事情はよく知りませんが、世の中には特急通学なんてものもあるのか。
なにそれかっこいい。
よさげな席を見つけ、座席の背もたれを倒していいかと後ろの若い女性に訊くと、「あー、全然!」と超フランクな対応に心が和らぐ。
そして特急やくもは定刻通りに岡山駅を出発。
街中を抜け、渓谷沿いや田園地帯をぐんぐん疾走していきます。
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ちなみに私が座った席の前には座席がなく、悠々と足を伸ばせました。
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天気が良く、お気に入りのスキットルに入れたウイスキーをちびちびやりながら、のんびり大山を眺めて過ごします。
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やくもが松江駅に近づいてきました。
このまま終点までには行かず、松江に立ち寄るのでここで降ります。
古臭くてくたびれた内装、新型にはない大きな揺れ(特にトイレにいると顕著に感じました)、エチケット袋、周囲の雰囲気や車窓。
性癖にビシバシ刺さりました。
これがなくなるのは惜しいけど、時代の流れやしねぇ……。
このまま終点まで行って車窓から宍道湖を眺めたかったけど、予定的に断念。
しみじみじとした気持ちでやくもを降り、松江駅のホームから見送りました。0日目からいい出会いがありました。
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松江駅を出て、宍道湖が見えてきたところで今日はここまで。
次回は松江城のお堀で対局地仕様可変式遊覧機動船に乗った話や、出雲で見つけたおいしい居酒屋などについて書く予定です。
そしていよいよ「アレ」に乗って東日本に向かいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1675483575081-X5qiY3jztX.jpg?width=800)
次回 ⇒ https://note.com/hirosuke07/n/n06811fd2625c
やべぇ、まだスタートラインすら辿りついてねぇ。
タイトル詐欺にならないよう頑張ります。
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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