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ボクの場合、不登校は家庭環境によるものでした。

 こんばんは。この記事は、長野の子ども白書に寄稿させていただいたものをそのまま掲載させていただいています。(事務局に確認済み)
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三つのスタンス

 ボクは今、おかげさまで不登校というものをより客観的にとらえることができるようになったので、現在不登校やひきこもりで悩んでいる本人や保護者の方には、軸にしている三つのスタンスをお伝えしています。
「学校に行く以外の答えもある」「だれも悪くない」「絶対に大丈夫」のとてもシンプルな三つです。
 でもボクはここで、このことを詳しく説明するつもりはありません。むしろ、不登校というのは【本人が解決しなければならない問題である】というメッセージをお伝えするためにこれを書きました。そこでまず、現在の心境を先にお伝えしてから、でも、本当はどうだったのかをお伝えしたいと思います。

両親への理解

 これから辛辣なことを書きますが、このことについては母と何度も話し合ってきました。それを通して気付いたこともあります。母は20代前半で子育てを始めました。父はあまり協力的ではなかったので一人で何とかしなきゃと余裕がなかったわけです。そりゃイライラしますし、自分がその年齢で子どもをもったらと思うと、尊敬しかありません。それに、不登校の間の僕は、怖くてとても声をかけられないし、ボク自身もそれをいいことに胡坐をかいていたと痛感させられました。
 父も、子育てに興味がない冷たい人だと思っていましたが、父なりに愛情をくれていたんだと知り、そして気づかされました。「なんだ、誰も悪くないじゃん」って。
 でも、自分が体験したことは、それで帳消しにはならない事実です。その時の気持ちは、多くの人に一番知ってほしいところだからです。

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