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「エレナ婦人の教え」はじめに(目次)

○ はじめに)

はじめまして、ひろ健作と申します。

このたびは「エレナ婦人の教え」を手にしていただき、ありがとうございます。

これは私の人生を変えるきっかけを作ってくれた「実話に基づいた小説」です。(これを私は実小説と名付けました。)

この物語を書いていたとき、私は、IT関連の企業に勤めていました。中途採用での入社という事もあって肩身の狭い思いをしていました。どんよりと重苦しい雰囲気の職場になかなかなじめず、孤立していたのです。

それから丸二年が過ぎ、職場に慣れてきたころ、今度は新しい上司がきて、最も苦手な仕事ばかり命ぜられました。ささいなミスをすると連日のように罵倒される。私はいまにもつぶれそうになりました。

 「このままじゃいけない。なんとしてもいまの状況を抜け出さなくては――」

その想いだけを頼りに、夢(自分の行きたい場所)を思い描きながら文章を綴っていたのです。

すると不思議なことが起きました。想像を巡らせながらこの物語を書いていると、状況がいい方向に変わりはじめたのです。

 
~当時の状況

当時、私の前に立ちはだかったのは、自分の力が一切通用しない相手――。

いままでの知識や経験がまったく通用しないのです。言ってみれば魔法が解けた後のシンデレラのような状態――夢のように楽しかったお城でのひとときは一瞬にして消え、元のいじめられる生活に戻された――そんな心境になったのです。

なにごともなく平和だった毎日が、その上司に出逢って以来、一変しました。

私はどうしていいかわからなくなりました。現状を変えられない自分に腹が立ち、情けなくなりました。どこかに抜け道があるのではないかとさ迷い歩いたのです。

歩くたびに壁にぶち当たり、行き詰まる……。そのくり返しでした。ところがです。あるときから最悪の状況が少しずつ緩和されていったのです。

いまでも不思議に思います。朝の通勤時、周りの景色が灰色に観えていた日々からどうして脱け出すことができたのか、と。

~あるおばあさんとの出逢い
ある日のことです。仕事でくたくたに疲れたからだを癒すため、あるヒーリング・センターに立ち寄りました。診療の順番を待っていると、ふと壁に貼られていたチラシが目に留まりました。

そのチラシは診療前と後の変化をわかりやすく解説したもの。あまりによくできていたので思わず「このチラシ、わかりやすいですね」と言ったのです。するとそこにいた見知らぬおばあさんが驚いた顔をしてこちらをふり向きました。私の放った何気ないひと言に反応してくれたのです。そこから私の人生は大きく変わっていきました。


~この物語の不思議な力
この物語を書いたとき、私は何かの力に導かれていきました。おばあさんと出逢ったことで自分の中の想像力がふくらみ、現状を抜け出す道しるべを手にしていったのです。

そこであなたが読む際は、ぜひ主人公ヒロやほかのキャラクターになったつもりで読んでみてください。そうすれば、この物語が人生の道しるべとなり、あなたを導いてくれるでしょう。

 前置きはこのくらいにして……。
では、そろそろはじめましょう。
(マガジンで読めるようにしています。目次から読みたいところに飛ぶか、記事の下の所で前回と次回を表示していますのでそちらから参照ください。)

目次)
第一話「不思議な出逢い」
第1章 枯れた場所
第2章 不思議な出逢い
第3章 まなざし
第4章 居場所
第5章 主役
第6章 邸宅 海のほとりにて
第7章 はじめての団らん
第8章 ひととき
第9章 知られざる過去~さざなみの砂浜にて
第10章 夕暮れ
第11章 日常の風景

第二話「見えてきた日常」
第12章 豊かさは自然の中で
第13章 選択
第14章 必然
第15章 本質
第16章 怒りの意味
第17章 離れのテラスにて


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