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沖縄観光(後編)

4日目は、首里城公園へ。

まずは、世界遺産で国宝でもある
「玉陵(たまうどぅん)」へ。

玉陵は、王家の墓。
歴代の王や妃、家族が葬られている。

玉陵を見る前に、資料館を見学。
玉陵について、知ることができる。

墓室は三つに分かれ、
中室は洗骨前の遺骸を安置する部屋。
東室は洗骨後の王と王妃の部屋。
西室には、墓前の庭の玉陵碑に記されている限られた家族が葬られている部屋。

洗骨。

なにを意味する?

資料館の説明を読んでも、
具体的なことは書かれていない。

洗骨前と洗骨。そして、洗骨後。

洗骨前の遺体を安置する場所は、密閉する。
玉陵まで遺体を運ぶ儀式を行うのは、深夜。

前と洗骨と後。

火葬、したのかな?

火力が弱いから、火葬後の遺体を綺麗にする必要があったのかな。その作業を担う人は大変だったのではないか。そんな想像が膨らむ。

「洗骨」を調べる。

「洗骨(せんこつ)」とは、風葬や土葬した遺骨を、何年か経過した後お酒などで洗い清め、お墓に埋葬する習わしの事だと知る。

ガレッジセールのゴリさんが監督した映画「洗骨」も、これが題材だったのか。

大切な人と、何年か後に対面する。
ちょっとこわい気もする。

それでも、
節目に親しい人達が集まって、
亡き人を想い、語り合って、
気持ちの整理をつける。

それは、洗骨も土葬も火葬も、おんなじだ。

資料館を見学後、いざ玉陵へ。

玉陵の入口を入ると、広いスペースがある。

かなり広い。

その場所の砂を、職員さんが、丁寧に箒で掃いて、整えていた。こんなに広い場所を丁寧に整えたばかりなのに、人に入られたくないのではないか。

「入って、いいですか?」

と、聞いてみた。

職員さんは、

「いいですよ!」

と、笑顔で言ってくれた。

ほっとした。入場料を支払っているし、もちろん入っていいんだけど。笑顔で言ってもらえて、ほっとした。

ちなみに、ここには魔除けのために、神の島として知られる久高島の珊瑚が敷かれていると書かれた記事を見つけた。凄い。

さらに、中に入って行く。

左から、東室、中室、西室。

さっき資料館で見た玉陵。これが、本物だ。

この時の私は、真ん中にある中室を火葬場だと勘違いしていたけれど、洗骨の意味を知った今は、遺体が安置されている場所だと分かる。(私が無知だっただけで、資料館では、もちろんそう書かれていた。)

玉陵を出るとき、門の石組みを見ると。
石は真四角ではなく、木組みのように、小さな段を付けてあり、ずれないように組み合わせてある。凄い。

玉陵、見に行ってよかった。

次は、守礼門をくぐり、
世界遺産の園比屋武御嶽石門の前を通り、
首里城へ。

首里城は、
2019年2月完成し、2019年10月に火事で焼失。

過去に、5回、火災と戦争で焼失している。

今だけの風景!
首里城正殿があった場所に、
原寸場見学エリアが建てられています。

私は、過去に首里城を6回訪れている。

毎回、訪れるたびに正殿のまわりに新しい建物が増えて、完成していく姿は希望に溢れていた。

建物の塗装工事も何度かしていた。首里城の鮮やかな朱色を保つのは大変なんだなと思った。

そして、2019年の5度目の焼失後も訪れ、まだ燃えた瓦礫が残る首里城も見た。あそこにあったはずの建物がない。正殿が、ない。本当に燃えちゃったんだと、虚無感と寂しさを感じたことを思い出す。

今回、7度目の首里城。工事現場となっている見学エリアではあったけど、今しか見れない風景もある。火事の被害に遭っていないエリアも公開されている。

現在、2026年(令和8年)の復元を目指して、再建中です。両親と「次に首里城に来るのは、2026年かな。」と話す。また両親と一緒に来れますように。

首里城公園の見学を終え、那覇空港へ。

おひるごはんは、那覇空港で食べようと思っていたけれど、両親が搭乗するゲートが98番だった。

98番ゲートから搭乗する時は、
飛行機までバスで移動する。

両親は、初めての体験。

保安検査場が、案外混んでいたのもあって、
早めに保安検査を受けることに。

おひるごはんは、パンに変更。

ロイヤルベーカリーショップ那覇空港店で、パンを買う。私はここの「あんこ入りクロワッサン」が好きです。正式名称はちょっと分からないけど。笑

保安検査場前で、両親と握手して別れる。
私がいつも茨城空港で、両親に送ってもらう時にする握手。今回は、那覇空港で握手。送られるのも、送り出すのも、どちらもちょっと寂しい。

両親を送り出した後。

私は、最後の挑戦が残っていたので、緊張。
詳しくは「私のトラウマ」を読んで頂けたら嬉しいです。

両親から無事に茨城空港に到着し、
自宅に無事帰宅したと連絡をもらい、
やっと今回の沖縄旅行が完了した。

3泊4日の沖縄旅行。両親は、私の家に宿泊。

Yさんからお借りしたお布団類のおかげで、両親は心地よく滞在できました。ありがとうございました!

両親は、私の沖縄移住後、初の沖縄訪問でした。本当は、2020年4月に来る予定だったけれど、茨城空港から那覇空港へのスカイマークが運休になったり、新型コロナ感染症の影響もあって、延期に。両親は、過去に2回、沖縄旅行に来た事があったけれど、こんなに自由に観光をしたのは、今回が初めて。とても良い時間を過ごすことができて、幸せです。

沖縄、ありがとう!!

おわり

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