勝連城跡
勝つ。
連続で。
勝連城跡で必勝祈願。
阪神タイガースの新人選手達が、
必勝祈願に、来ていた。
私も両親も野球に疎いので、駐車場に集まる報道陣の人たちに何事かと驚いたものの、あまわりパークで当の選手たちと遭遇しても、あまり見るのは失礼かと思って、静かに過ごした。
選手達が勝連城跡に必勝祈願に来る前に、
両親と勝連城跡を見学できて、よかった。
選手達と報道陣に気を遣うことなく、
勝連城跡を、ゆっくりみる事ができたから。
世界遺産に登録されているにも関わらず、
以前は、無料で見学できていた勝連城跡。
現在は、あまわりパークも開館し、公園も整備中。入場料は600円です。
勝連城跡の一番高い場所からは、うるま市の島々や、同じく世界遺産の中城城跡も見ることができる。
あまわりパークから勝連城跡の中腹まで、
送迎車の実証実験中でした。
送迎車を運転するスタッフの方に、
「勝連城跡で必勝祈願をするのは何でだと思いますか?」
と質問されたけれど、分からなかった。
城内に御嶽はあるものの、神社とかお寺みたいに、お参りする場所はない。
そうしたら、最初の言葉を教えてくれた。
勝と連の二文字が入っていることを。
「勝つ、連続で。」
だから、必勝祈願に訪れるそうです。
勝連城跡のあるうるま市では、今年は阪神タイガースのキャンプが行われているから、それもあっての訪問のようだった。
沖縄では、2月はプロ野球春季キャンプが開催されており、阪神タイガースが沖縄でキャンプを行うのは初めてだそうです。
日程は、2月1日(水)~27日(月)まで。
(うるま市観光物産協会HPより引用)
沖縄には、世界遺産に登録されている城跡が5つある。首里城、中城城跡、座喜味城跡、勝連城跡、今帰仁城跡です。
今回、両親と勝連城跡、中城城跡、首里城公園を訪問した。
沖縄の城跡の魅力は、
滑らかな曲線を描く城壁だと私は思う。
波打つような、曲線の城壁。
サンゴが隆起した地形を活かして、
地形に合わせて築城しているからなのか。
琉球石灰岩を積み上げて作られた城壁の石組みは、いつくかの方法があるけれど、ずれないように角を組み合わせてしっかりと組まれていても、表面は平面だけでなく、曲線を描く。
滑らかで、美しい。
城壁の角に、ひょいと飛び出る丸みをおびた突起。
あれ、なんて言うんだろう。
「隅頭石(すみがしらいし)」というらしい。
すみがしらって、たしかにその通り。
隅に配置されている。
どうして隅頭石を配置するのか、よく分かっていないらしい。
城と言えば、攻められた時に、守る役割りがあるけれど、守備力を高める効果があるとは思えない。まじない的な意味があったのかな。
見た目は可愛い。
敵の侵入を阻む目的にしては、役割として弱そう。
角を減らして、場の邪気をまろやかにしたのかな。
首里城公園のHPには、こう書かれていた。
「この部分を「隅頭石(すみがしらいし)」と言い、諸説ありますが、昔から角には悪い気が集まりやすいと言われており、角を無くすことで人当たり(風あたり)を良くするという意味合いがあるようです。(首里城公園HPより引用)」
邪気払い説、あった!笑
城といえば隅頭石、建築物といえば隅頭石、その装飾は外せない的な、慣習があったのかな。古い民家の石垣にも隅頭石があるみたいだし。
沖縄の城跡は、城壁のみでつまらないと思ったら、なかなかおもしろいですよ。
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