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私のトラウマ1

私にはトラウマがある。
交通事故によるものです。

交通事故は、2回。
1度目は、小学生の時。
2度目は、大学生の時。

小学生の時は、
父の運転する車が事故を起こした。

大学生の時は、
免許を取得してすぐ、初心者の時に、
私が運転する車で事故を起こした。

どちらも、それぞれ私に強い影響を与えている。

特に、大学生の時に起こした交通事故で、
心的外傷(トラウマ)を負った。

トラウマとは?
「心の傷」のことです。

トラウマは、命の危機を感じるような強いストレスを伴う出来事を体験した後にできる、心の傷です。

私の場合は、交通事故が強いストレスを感じた出来事です。他にも、地震や暴力、戦争、大切な人の死などでも、心の傷を負う場合があります。

私の話に戻すと。

交通事故の原因は、私が悪い。
私の運転技術の未熟さと、不注意が原因だ。

交差点で、直進する1.5tトラックが直進してくるのに、私は右折した。信号は変わりかけていて、歩行者信号は点滅していた。勝手に相手のトラックは止まると思って、アクセルを踏んだ。でも、止まらなかった。私は徐行だったけど、トラックに弾かれて、交差点の電柱にぶつかり、止まった。相手のトラックは、一度左の歩道にぶつかり、右にハンドルを切ったのか、ドーンと大きな音がして、私の車の後方の田んぼに突っ込み、落下した。

トラックは、歩道で信号が変わるのを待っていた歩行者の方にも軽くぶつかり、メガネが壊れた。

私は友だち2人を乗せていて、事故に巻き込んでしまった。

最悪の事を考えると、本当に恐ろしい。歩行者の方が轢かれていたら。もし、私の車が電柱にぶつかって止まらなかったら、私の車も田んぼに落ちていた。もし、そうだったら、友だち2人を怪我させていたかもしれない。友だち2人を育ててきたご両親にどれだけお詫びしても、足りない。

交差点での事故だったので、近くの人が警察に通報してくれた。その場で現場検証をしたと思う。

トラックの運転手さんは、女性。事故を起こしてすぐ、車を降りて、運転手さんのもとへ行って声をかけた。何かを話したけれど、何を話したのか、思い出せない。そうだ、仕事場に連絡したいから携帯電話を貸してほしいと言われて、貸したんだ。クリーニング屋さんのトラックだったから、荷物を届ける途中だったんだと思う。その後、トラックの運転手さんは救急車で運ばれて、近くの病院に入院した。

私と友だち2人は、救急車で隣町の病院に運ばれた。救急車に乗り、私が乗っていた車を見ると、前方がぐちゃぐちゃに潰れていた。友だちのひとりは、湿布を頬に貼られたけれど、怪我はなかったのが、本当に救いだった。

病院の後は、警察に行って、何か話をした。
友だちが気を遣ってくれて、頬に貼った湿布を剥がしてくれたことを思い出す。ごめんね。ありがとう。

友だちと分かれて、両親とトラックの運転手さんのお見舞いと、歩行者の方に挨拶に行った。壊れた車が運ばれた板金屋さんにも行った。

今、思い出しても、記憶が曖昧な部分があるし、あれはどうしたんだろうと記憶が無い部分がある。

それでも、事故の場面を思い出すと、今でも涙が出る。今、これを書きながら、涙が出る。

親に心配と迷惑をかけたこと。車を廃車にしたこと。トラックの運転手さんや歩行者の方、そして、友だちを事故に巻き込んだこと。最悪の場合、殺してしまったかもしれないこと。クリーニング屋さんや、田んぼの持ち主の方、本当にたくさんの人にご心配と迷惑をかけたこと。

その事実が、私の傷になった。

つづく

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