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ツッコミ読書

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本をクリティカルに読むには、ツッコミながら読むのが最適だと思う。自分と意見が違っていても、ツッコミどころ満載な本は良書だと思うし、ツッコミ入れているだけで、思考させてもらえている…
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#本

#12 最近の中学受験本の中で、これだけ読んでおいたらいいと思った一冊

#12 最近の中学受験本の中で、これだけ読んでおいたらいいと思った一冊

と、その前に、さまざまな教育、子育て、中受についての本を読んだので少しずつレビュー。

『中学受験はやめなさい』

うちは中学受験指導もしているが、本質的には進学塾じゃないから、中学受験を勧めているわけではない。
むしろ、中受する子たちは早くに卒業してしまうから、お勧めするほどマイナスでもある。

だから、高校受験を否定して中学受験を勧めることはポジショントークにはならない。
そういう立場で読んで

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#9 『奇跡のリンゴ』(石川拓治)

#9 『奇跡のリンゴ』(石川拓治)

他ジャンルの本を読んでいると、教育本以上に、教育に役立つ本があります。

今回はツッコミどころはなく、賞賛しかないです。

「育てるのではなく、手助けするだけ」

『奇跡のリンゴ』で有名な、木村秋則さんの言葉です。
なんて謙虚でいい言葉でしょう。

無謀とも言われた無農薬・無肥料でのリンゴ栽培に挑戦し続けて、ついにそれを実現した方です。

農薬を使わずに、害虫や雑草と戦いますが、リンゴの無農薬栽培

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#8 『金持ち父さんの子どもはみんな天才』 ロバート・キヨサキ

#8 『金持ち父さんの子どもはみんな天才』 ロバート・キヨサキ

社会に出てから「それを学校で教えてくれよ!」って思った筆頭は「お金」についてではないですか?

誰も教えてくれないけど、お金のことって、知っていれば得をするけれど、知らないといつの間にか損をしていることがとても多いです。

最近は、高校の家庭科で金融教育が必修化されました。とてもいいことだと思うけれど、お願いだから、楽しく、興味を持つような導入をしていただきたいと切に願います。

それでも、学校に

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#2  『モチベーション3.0』ダニエル・ピンク

#2 『モチベーション3.0』ダニエル・ピンク

「内発的動機づけ」
この言葉に初めて出会ったのがいつかは、忘れてしまいました。でも、仕事の中で強烈に意識し始めた時期は覚えています。
それは、『モチベーション3.0』を買ったとき。ハードカバーの初版が2010年7月6日だから、その頃のこと。

参考文献として挙げられている本を、片っ端から読んでいくと、より内発的動機について学ぶことができるという意味でも、バイブルみたいな本。

従来の動機づけとは

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#1  『教育力』齋藤孝

#1 『教育力』齋藤孝

本はただ読むだけじゃ、身にならないと言われます。
でも実戦までには壁があります。だから、せめてはっきり同意したり、反論したり、ツッコミながら読んでいます。

結構前の本だけど、今でもいい本だと思います。

子どもと先生の関係性

先生も学び続け、成長し続けないといけない。親も。
教える人、指導する人自身が、日々成長しようと努力している、もがいている、その姿が学びに足るという信頼を生みます。
先生と

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