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Ichiko Aoba at St. Pancras new church

BGM : 青葉市子 / サーカスナイト ( YouTube )
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Cafe OTO へ初めて行ったとき ( なんなんだこの Cafe は )、青葉市子さんがロンドンへ来ることを知った。

その時は Cafe OTO に来るのかと思ったのだけれど、フライヤーをよく見ると、会場は教会らしい。

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昼過ぎ、クリスマスカードを出そうと郵便局へ行く。
外まで続く行列に驚いた。

やっぱりみんなこれくらいに出そうとするんだ。
日本の年賀状みたいだね。

僕は順番を待つことを早々に諦めて Cafe OTO へ行く。

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お客さんとして Cafe OTO に来るのは久しぶりだ。
Billy が僕に気がついてくれた。
握手する。

店を出る時、Billy は "バイバイ" と僕を指差す。

それカッコ良いんだよなー。
時々 "オス" とか "バイバイ" みたいなニュアンスで無言で指差す人がいる。
この指差しと、ウィンクをマスターしたい。

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青葉市子さんのライブの会場の方へ向かう。
バスを降りると、教会のような建物があるので近付く。

あれ、よく見るとここはブリティッシュライブラリーだ。
昨日も来た。

中に入ってみると、ハリーポッターの大きなポスターがあった。
『このスケール凄いな』と、ポスターしか見てないのに関心してしまう。

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教会はすぐ近くにあった。

ライブが始まるまで 30分。

少し早いけど、教会の扉を開けてみる。

入り口に人はいない。

中に入る。

まだ、誰もいない。

奥へと進む。

誰かいる。

あ。

青葉市子さんが一人でギターを弾いている。

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僕は一枚写真を撮った。

こっちで買った僕の iPhone はシャッター音が出ない。

青葉市子さんは気付かずに練習を続ける。

凄く、綺麗に撮れた写真にドキドキした。

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すぐ近くの席に腰掛けると、すぐにもう一人お客さんが入って来た。
青葉市子さんはハッと気付いて、奥へとはけて行く。

途端に教会は凄く静かになった。
他の人の呼吸が聞こえるくらい。

それからどんどん人が増えて、予定時間の19時。
時間を告げる鐘が鳴って、教会の扉が閉まる。

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一時間、とても綺麗な時間だった。

英語の曲で始まり、英語の曲で終わる。
喋る時は "thank you" しか言わないのに、青葉市子さんは歌うととても綺麗に英語を発音する。

演奏を聴きながら、僕はさっき撮った写真のことを思ってまだドキドキしていた。

一ヶ月前、僕はカメラのレンズを分解して壊してしまった。
それからずっと iPhone で写真を撮っている。
でも、もっと綺麗な写真をいっぱい撮りたい。

あぁ、やっぱりレンズを買い直そう。

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演奏が終わった後、僕は主催の団体の人と話す。
ここでもボランティアがしたいと思っていたんだ。

担当の方は 40代くらいの女性。
あれ?
なんかこの人も、面白い人だな。
声が大きくて、返しが独特。
名刺をもらって後日メールをする旨を伝える。

彼女は青葉市子さんを初めて見たらしい。
「彼女、面白い人ですね」

あなたもね。

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今日、教会に来た人は 30人くらいだった。
それにも関わらず、募金のカゴはお札でいっぱいになっていた。

いつか、この場にいた人とまた会うことができるかな。





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