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もう、なんて美しいんだ!

BGM : Bolmorhea / San Solomon
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昨日の夜、ベッドに入っていると風の音が耳に響く。
びゅうびゅうと荒々しい風が窓を打ち続ける激しい夜だった。

強い風が雲を吹き去ってくれたのか、朝起きると青い空が広がっている。

日光と気温は単純に比例しないらしい。
昨日よりも寒い。
コートに身を包み、昨日に引き続き Cafe OTO へ向かう。

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店内に入ると、昨日よりも明るく感じる。
「一度入った場所だから、精神的な余裕がそう感じさせてくれるのかな」
と思ったが、単純に電気が点いていただけだった。
昨日は電気を点け忘れたのだろうか。( そんなことある?)

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昨日と違う席に腰掛け、荷物を置く。
「何を頼もうかな」と思うと机の上に小さなメニューがあった。

おわぁ!インドのお茶置いてるんだ!

インドで飲んだマサラチャイの記憶がぶわっと蘇る。
テンション上がって迷わずガラムアッサムチャイを頼む。

机に持って来てくれたお茶を飲むと、少し違和感。

あれ、想像してたのとちょっと違う。
あ、よく見たらマサラ入ってないんだ。
"ガラム" って完全にガラムマサラのことかと思った。

でも、香辛料たっぷりのお茶の匂いはやっぱりインドを思い出させてくれる。
風邪気味だった体を、香辛料が芯から温めてくれている。
こっちでは葛根湯よりもお茶かな。

体もあったまって改めてゆっくり店内を見回すと、また昨日と違うところを見つける。
音楽が掛かってる。
うすーく、カオティックハードコアみたいな音楽が。
なんか、昨日と全然印象が違う。

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紙とペンを取り出し、改めてどうやってこのカフェに apply しようか、と考える。

・自分が OTO で働いてお店にとってプラスになること
・自分が OTO でやりたいこと
・未来にそれをどう繋ぎたいか

できるかどうかは別として、自分がここで何をしたいのかというビジョンはきちんと持っていたい。

日本とここの、距離を狭める活動がしたい。
カテゴリはこだわらないけど、ここなら音楽、食べ物 / 飲み物を軸にそれができそうだ。

昨日今日見た感じでは、 日本人の店員さんはいなさそう。
自分と OTO を繋げる最大のポイントはきっと、僕が日本人であることだ。
( 昨日ウェブサイトを見た感じだとカフェの担当者は日本人女性の名だったけど彼女はどこにいるんだろうか )

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さて、次は具体的にどうやって apply するかだ。
まず、履歴書の渡し方。
・メールで送るか
・直接渡すか
これは直接の方が良さそう。
メールだと無視されそうだから。

では、誰に渡そう?
なるべく発言力のある人に直接渡さないと。
下手したら届かずにゴミ箱に捨てられちゃうかも。

今日レジにいるスタッフは4人の男性。
ヒゲの人と、優しそうな人と、電話で話しながらレコードを整理する人と、昨日もいた小柄な人。

この中で、ヒゲの人と優しそうな人はあまり発言力はなさそう。
( 凄く失礼だけど ) あまりテキパキ仕事をしていないから。

あのレコードを整理してる人はきちんと並べるレコードを選んでるように見える。
あの小柄な人も、テキパキ働いて、何をするか明確に分かってるように見える。
仮に、彼らをそれぞれ Kevin と Nick と名付けよう。
今のところ、履歴書を渡すなら彼らかな。

でも、もうちょっと様子を見たいな。
明日も来よう。

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Cafe OTO を出て、次に向かったのは中古楽器屋。
アコースティックギターの試奏の為。

僕は先日、楽器屋で何本か新品のアコースティックギターの試奏をした。
その中の一つが気に入って、もうそれを買ってしまおうと思っていた。
しかし、同時に僕の中で一つ引っかかっていることがある。
それは「新品のギターを買うのか」ということ。

大それたことじゃないけど、基本的に僕はなるべくエコでいたいと思っている。
そんな僕が、果たして新品のギターを買う必要があるのかな。
これは貧乏性から来るものではなく、僕のモットーから来るもの (だと信じている)。

だから、一度中古のギターを試奏してみよう。
それで違いが分からなかったら、きっと僕に新品のギターを買う必要はない。

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お店のドアを開けると、ベルの音に気がついた 70歳くらいの店主が奥から出てきた。
最近移転したらしく、店内は「倉庫かな」と思うくらいに物が乱雑に置かれている。
知らずに入ったら「営業してるのかな」って疑ってしまうくらい。

ブリティッシュアクセントの強い店主に店内にあるアコースティックギターの試奏がしたい旨を伝える。
店主は「少しチューニングをしてくる」と言って奥に行き、すぐにギターを持って来てくれた。

そのギターは中古な上に、僕が買おうと思っていたブランドよりも大分安いブランドのギターだった。
「さすがにこれは分かるだろう」と試奏をしてみる。
ギターは、とても綺麗にチューニングされていた。

音は、確かに少し高音の響きが弱い気がする。
弾き加減は、確かにネックが少し太くて弾きづらい。
でも、これはこれで良い気がする。

単純に僕が未熟なせいかもしれない。
そうだとしても、僕自身が満足しているなら、これは僕の身の丈に合ったギターなんじゃないか。

店主にギターを返してお店を去った。
店主は「来週沢山のギターを入荷するからその時にまた来なよ」って言ってくれたけど、どうだろう。
正直、あのギターで満足しているから来週が来る前に買ってしまうかも。

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今日は髪を切りたかったので、続きの作業は家でしようと思っていた。
と、これがとんだ選択だった。
家に戻って遅いお昼ご飯を食べると、満腹感と共に眠気に襲われる。
「せっかく部屋にいるんだから」と部屋着に着替え、気付くとベットに体を潜らせている。

「はっ!これはいかん」となんとか思い立って髪は切ったけど、やりたかったRésumé の見直しとかは何にもできていない。
いかんよいかんよー。

ちょっと、今は家にいるとダメだな。
明日からまたパソコンを持ってカフェ巡りの旅を続けよう。

最近ニュースもきちんと追えてないし、返せてないメールも溜まってる。
いかんよいかんよー。

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買い物を終え、バスを待っている時、かなり昔に聞いていた Balmorhea の音楽を久しぶりに聞こうと思った。

久しぶりすぎて、Balmorhea がどんな音楽をやっていたのかさえ覚えていなかった。
沈む夕日に向かうバスの中で、両耳に音が広がる。

なんだこれ!
この人たち、僕がアコギとレコーダーでやりたかったこと全部やってるよ・・・。

音が、目の前の夕日に溶け込んでいく。


あぁ、もう!
なんて、なんて美しいんだ!!!

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明日の予定

8:00 起床 / ヨガ
9:00 朝食
10:00 出発
11:00 Cafe OTO

明日の夜、イベントに行こうと思っているのにチケットまだ買っていないや。
何時から何時なんだろう。
そもそも、どこでやるんだろう。
いかんよいかんよー。
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