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トークショー「第56回造本装幀コンクール受賞者<受賞作>を語る」開催!

今週末24(土)15〜16時30分、東京・印刷博物館(文京区)で造本装幀コンクール文部科学大臣賞受賞作、大竹民子著「海の庭」の制作についてのトークさせていただきます。

海の庭 表紙(薄紙を外したところ)

当日は三賞受賞者3人の個々の作品についてのお話(15分程度)や受賞者クロストークなどを予定


泉屋宏樹(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
安田昂弘(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
牧 寿次郎(グラフィックデザイナー)


東京現地にて会場にお客様もご参加いただきながらのトーク。同時オンライン配信もありますので、興味ある方はこちらのサイト下部申込みから事前に要申込ください

《参加費無料》会場30名/オンライン配信450名(先着順、事前申込制)

前日23日(金・祝)は現在開催中、絵本龍潭譚展大阪冬の陣最終日。
「海の庭」(著書サイン入)も販売してます!
ぜひお買い求めいただき、本を読みながらご覧くださいませ(*^^*)

表紙(書影墨作品:上田普
本文 挿絵(水墨画:宮本信代)
本制作の裏側をお伝えできればと


受賞の際の審査員の方々のコメント(授賞式で配られた冊子より)

島根の海辺で暮らす大竹民子氏の随筆集。 紡がれた文章からの「枯山水と水」の相反するイメージを巧みに融合させ、美 しい本に仕上げた。 龍安寺の砂紋を表す規則的な空押しの白いカバーに、墨の滲みが帯として重なる。 滲みは、深い藍色の表紙、見返しへと浸透し、 本文へ導いていく。天地小口 も藍に染められ本文ページとコデックスの背の白が浮き立 つ。 見え隠れする綴じ糸が愛おしい。 バーコードの対応も含め、 隅々に本づくりの誠実な熱意を感じた。
(浜田桂子)


帯に墨の滲みの広がりが3つ。 色は白と黒。 シンプルで、広 がる円の柔らかさと、硬質さが同居する。 龍安寺石庭の一部 を写し出した、と知って納得。
日本の石庭は思想だと思う。 透け感のあるカバー、 表紙、裏表紙までしみこむ墨の痕を表現し、奥行きを持たせたことにその思想を感じる。 チリを1ミリにしたところにも、研ぎ澄まされた日本的な美を表現し、ストイックな美を追求している。
(中江有里)


魅力的な縦長の判型とコデックス装が本書に与える、片手で持って開ける安定感が実にいい。 テキストを上部に揃え下に広めの余白をとったレイアウトは、視線を上目に集中させ、読者の背をシュッと伸ばす。 また、本をめくる手が邪魔にならず、 ページと視線がスムーズに移動する。 紙の透け感を利用した 2枚のジャケットと本体に配された、タイトルと呼応する水墨調の表現が、 濃灰色の本文とともに本全体を貫き、本書を静穏なオブジェクトにしている。
(寺本美奈子)

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