マガジンのカバー画像

旅と建築探訪記

101
運営しているクリエイター

#ドイツ

【建築】お役御免の倉庫から再生したエルプフィルハーモニー・ハンブルク(ヘルツォーク&ド・ムーロン)

【建築】お役御免の倉庫から再生したエルプフィルハーモニー・ハンブルク(ヘルツォーク&ド・ムーロン)

Hamburg ハンブルク。
ドイツもハンバーグも好きだが、ハンブルクにはあまり興味がない。しかしその街にはどうしても見たい建築があった。ヘルツォーク&ド・ムーロン(H&deM)設計によるエルプフィルハーモニー・ハンブルクである。
そこで2018年の旅行中、ヘルシンキからコペンハーゲンへの移動の際、この建築を見るために1泊2日という慌ただしい日程でハンブルクに立ち寄ることにした。(ついでにザハ・ハ

もっとみる
【建築】“グリーン”なミュンヘン・オリンピック公園

【建築】“グリーン”なミュンヘン・オリンピック公園

選手のいないフィールド、空っぽの観客席。

ゲームが行われていないスタジアムには不思議な魅力がある。エキサイトした試合、時に歴史的な名試合が行われたであろうそのスタジアムには、まだ選手や観客のエネルギーが残っているようにも感じられる。

それはミュンヘン・オリンピック公園も同じであった。

ミュンヘン・オリンピック公園(Olympiapark)は、1972年に開催されたオリンピックのための競技施設

もっとみる
【建築】美しい田園に佇むブラザー・クラウス野外礼拝堂(ピーター・ズントー)

【建築】美しい田園に佇むブラザー・クラウス野外礼拝堂(ピーター・ズントー)

ピーター・ズントー。私のお気に入りの建築家である。
なにしろノルウェーの僻地まで彼の建築を見にいくほどだ。自分で言うのも何だが、この熱意は日本でベスト10には入るだろう。
そもそもズントーのファンは日本にも多い。ズントーの建築を見ると、私はいつも”禁欲的”という言葉が思い浮かぶ。解釈は色々あるだろうが、この禁欲的というイメージが日本人の琴線に触れるのではないかと思っている。

ところで建築巡礼者の

もっとみる