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旅と建築探訪記

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2021年9月の記事一覧

建築、時々コーヒーブレイク

建築、時々コーヒーブレイク

ドトール、マクドナルド、コメダ珈琲。
私がよく立ち寄る三大カフェである。全国どこにでもあり、リーズナブルで、緊張感ゼロの雰囲気のお店は、少々小汚い格好で入っても無問題だ。

そんな私でも時々"こだわり"のカフェに行きたくなる時がある。秋の気配漂う気持ちの良いこの日もそんな気分だった。

名古屋・鶴舞駅近くにある喫茶クロカワ 。
少々古びた外観は一見するとカフェとは分からないが、外の自転車スタンドが

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【建築】絵に描いたような森の中のオードロップゴー美術館(ザハ・ハディッド)

【建築】絵に描いたような森の中のオードロップゴー美術館(ザハ・ハディッド)

今回の建築探訪はザハ・ハディッド設計の美術館だが、規模も小さいし、あまり有名でもない。しかも、予め調べて分かっていたことだが、増築工事のため長期休館中であった。それでも訪れた理由は、世界で最も美しいと評判のルイジアナ近代美術館への道中にあるからだ。つまり"ついで"だ。なのでサクッと進めよう。

コペンハーゲンから電車に乗ること20分。ルイジアナ近代美術館はもう少し先だが、途中のKlampenbor

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【建築】お役御免の倉庫から再生したエルプフィルハーモニー・ハンブルク(ヘルツォーク&ド・ムーロン)

【建築】お役御免の倉庫から再生したエルプフィルハーモニー・ハンブルク(ヘルツォーク&ド・ムーロン)

Hamburg ハンブルク。
ドイツもハンバーグも好きだが、ハンブルクにはあまり興味がない。しかしその街にはどうしても見たい建築があった。ヘルツォーク&ド・ムーロン(H&deM)設計によるエルプフィルハーモニー・ハンブルクである。
そこで2018年の旅行中、ヘルシンキからコペンハーゲンへの移動の際、この建築を見るために1泊2日という慌ただしい日程でハンブルクに立ち寄ることにした。(ついでにザハ・ハ

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何故か惹かれてしまう“奥行き感”

何故か惹かれてしまう“奥行き感”

建物・街並み・自然に関係なく、何故だか奥行きのある風景に惹かれてしまう。それは“旅”が好きなこととも関係あるのかもしれない。
“奥行き”は、その先の道とか距離感を視覚的に感じさせるものだが、それが旅と同様に、「その先まで行ってみたい」と思わせるのだろう。知らんけど。

ということで、“奥行き感”のある写真を集めてみた。

ロングアイランド鉄道「先がどこまでも続く」と言えば線路だろう。その意味ではど

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【建築】本がないプリンストン大学ルイス科学図書館(フランク・ゲーリー)

【建築】本がないプリンストン大学ルイス科学図書館(フランク・ゲーリー)

「我ながらこんな所までよく来たなあ」と思う建築がある。遠いとか交通の便が悪いということとは別に、一般的には誰も、おそらくは建築ファンでさえも関心が薄いであろう建築のことだ。
フランク・ゲーリーの設計によるプリンストン大学の図書館もその一つである。フランク・ゲーリーとプリンストン大学。どちらも有名であるが、この組合せの建築をわざわざ訪れる人は何故か少ないようだ。

前夜、マンハッタンのバスターミナル

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