ドゥムートンの店主

主にコーヒー関連の違った視点を書きます。 下手な文章はご容赦ください。

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最近の記事

約束の時間にいつ来るか

お店を経営したり働いたりするとわかるが、お客とお店側との感覚のずれがあることを知ります。 私が良く思うのは時間の感覚。 まず予約など来店時間を決めた時、多くのお客は早く到着する。 日本人のマナーの感覚だろうが”遅刻厳禁”だ。 平均すると5分程度は早く着くように行動する。 実は店側も予測はするものだが、あくまでも時間が決まっているのでそこに合わせる。 早くから準備できるものなら良いが、鮮度や温度などが関わってくるとそうもいかない。 お客側も”待つ”を想定するので「

    • そうだ珈琲屋になろう その7

      沖縄から帰った私は就職先を探す生活となる。 会社を退職する際、会社理由として退職したので幸いにも翌月から失業保険が出た。 当時は最大3か月だったので、本当はいけないのだが3か月はゆっくりしようと決めていた。 だからこそ沖縄にも長期で行けた訳で、帰ってきた時点で残り1か月半。 就職先が見つかる保証はないのだが、この先の人生で数か月も働かなくていい日が来るのかわからない。 折角なので今度はフランスへ長期旅行を計画したのだ。 当時彼女が仕事の切り替えもあって、偶然的にお

      • 適正焙煎

        多くの珈琲屋(焙煎士)に「なぜこの豆はその焙煎度合いにしたのですか?」と聞くと 「その豆のポテンシャルが最大限でるポイントだからです。」 というような答えが返ってきます。 一見当たり前で正しい答えのようですが、私はいつも疑問です。 近年の珈琲はゲイシャ種のような品種やナチュラル、アナエロビックのような精製を飲むと驚くような風味特性があり、そのおかげもあってコーヒーブームの火付け役となっています。 ですから個性は最大限表現することがベターと言えるでしょう。 その多く

        • そうだ珈琲屋になろう。 その6

          沖縄の旅は「ヒロ・コーヒーファーム」に行くことが目的だったが、それ意外も自分にとって為になる旅だった。 節約をしたかったので宿はゲストハウスを初めて利用した。 実は言うと予定していなかったことなのだ。 本来自分の事なので一人で行かなければいけないのだが、私は友人を誘った。 当時は外食も一人ですることができないくらいで、一人旅なんて考えられない事だった。 とはいえ個人的な用事でましてや多くの友人は仕事をして暇などない。 唯一バイト暮らしでバックパッカー経験者の友人を

        約束の時間にいつ来るか

          どこにお金をかけるのか

          開業を志した時に当然どんなお店にしたいか考える。 多くはどんな内装にするか外観をどんなのにするかイメージする。 レトロ調にしたい。 色を統一したい。 アンティークの家具で揃えたい。 意外にもその時が一番楽しかったりします。 しかし若いころ言われた事があります。 「お店の外装や内装は料理でいえばフライパンです。いくら良いフライパンを使っても技術や素材が良くなければ美味しい料理は出せませんよ。」 つまりお金をかけるなら技術の為や珈琲豆の仕入れに優先しろということで

          どこにお金をかけるのか

          そうだ珈琲屋になろう その5

          勢いそのままに友人を誘って沖縄へ旅に出た。 せっかくの無職なので長期の計画。 節約の旅はゲストハウスに宿泊で成り立つ。 友人を誘ったのは友人がバックパッカー経験者でゲストハウスにも詳しかったからだ。 長期の旅であったが早々に私は別行動で『ヒロ・コーヒーファーム』へ向かった。 レンタカーで那覇からどのくらい走っただろう。 ヤンバル地区の奥地に農園はあった。 カフェも併設されている農園。 私は数週間前に電話したものだと告げると奥から足立さんが現れた。 「本当に来

          そうだ珈琲屋になろう その5

          珈琲を学ぶには

          珈琲の勉強だけではないが、今の時代インターネットですべてが解決できるほど便利になった。 コーヒー関連の記事だけではなく、『珈琲の勉強の仕方』と検索しただけで多様に選べる。 私の時代は珈琲店がどこにあるかもわからないので本に頼った。 大型書店に行けば専門書があって、その本に記載されたお店に行く。 あとは色んな抽出器具を買ったり、珈琲豆で飲んだことのない豆があれば飲む。 勉強になっているのかわからなかったが、満足はしていた。 今でも言えるのだが1番勉強になるのはお店に

          そうだ珈琲屋になろう その4

          転職先を探す際ほとんどが都内中心。 しかも当時実家暮らしだった私はそこから通勤する考えで探していた。 特にそれが問題だと思ってないし、貯金とか考えればその方が良いと思っていた。 転職先だって都内の方が圧倒的に多い。 そんなに厳しい条件じゃないと思っていたが、『美味しい自家焙煎珈琲店でちゃんと給料も出る』を条件にしただけで全然見つからなかた。 悩んでいた私に彼女が言った。 「全国にも色々有名な珈琲屋さんもあるんじゃないの?家を出て一人暮らしすればどこだってあるんじゃ

          そうだ珈琲屋になろう その4

          3つの名店

          都内の自家焙煎珈琲店で珈琲豆を購入していた当時、美味しいコーヒーの共通点みたいなのがあって探す際のポイントにしていた。 いくつか挙げるとすれば ・3キロ以上の焙煎機。 小型がダメというわけではないが、大きいほどクリーンなコーヒー。 ・煎りむらがない色が揃った焙煎豆。 大きさや色など見てきれいに揃っている。 ・珈琲豆の表示方法。 「ブラジル」「コロンビア」だけではなく地域や農園、焙煎度合いなど表示。説明がどこかにあればOK。 ・喫茶があるか試飲ができる。 喫茶があって豆

          そうだ珈琲屋になろう その3

          現状の仕事をしながら珈琲の勉強をして、いつかタイミングをみて転職しようと決めたのは24歳の頃。 慎重にかつ確実に夢に向かって頑張ろうと思っていたが、状況は良くなかった。 職場の経営状況は最悪で、ボーナスを貰ったのは初年度だけでその後は昇給すらすることもなかった。 噂で来年は倒産かもと聞き、辞める日も近いかなと覚悟していた。 そして翌年倒産ではなかったが、私は早めの判断で退職することにした。 新たな道もできたので、常に勉強できる状況にしたかった。 辞めてうれしくなっ

          そうだ珈琲屋になろう その3

          おいしい珈琲屋とは

          珈琲を趣味にして珈琲の勉強するようになると、美味しい珈琲屋の見分け方もわかるようになってきた。 自家焙煎は絶対条件として細かく言うと沢山ある。 どんな焙煎機か、どんな珈琲を扱ってるか、表示の仕方やディスプレイまで。 でももっと単純な事がある。 珈琲が本当に好きであること。 しかもそれはバカが付くくらい好きだとなおさらである。 仕事としてやる以上売り上げとか集客とかいろいろ考えなくてはいけない。 近年のブームにもなれば好きじゃなくても仕事にする人もいる。 「美味

          おいしい珈琲屋とは

          そうだ珈琲屋になろう その2

          「ベルニー二」(東京都板橋区)の美味しさを知った私はそれ以来定期的に通うようになった。 マスターに色々聞いたり、コーヒーを淹れる所作を観察したり、一人のお客として。 そのなかで珈琲のノウハウを覚えた気がする。 そんなお店の空間にいるのが楽しかった。 常連さんがマスターと世間話をしてたり、私もそうだったが煙草とコーヒーをセットで時間を満喫する。 街のオアシスそのものだった。 ある日店内の焙煎機を見ながらマスターに「この仕事で一番大変なのはやっぱり焙煎ですか?」と聞い

          そうだ珈琲屋になろう その2

          本音は言わない

          珈琲を趣味にして飲み始めたころ、美味しい珈琲が何なのかわからなかった。 とりあえず珈琲豆から挽いてドリップすれば美味しいというイメージだけで飲んでいた。 仲間内と旅行に行って、わざわざ珈琲器具を一式持ってみんなに振舞った時がある。 自分も「美味しくない・・・。」と思ったが「いやー美味いねー。」と言うと、皆がひきつった顔で「おー。美味いねー。美味い。」と飲んでいた。 でも真に受けた私は嬉しかったし、明日も淹れてあげようと思った。 翌日、皆に飲むか聞いたら全員が「今日は

          そうだ珈琲屋になろう

          『なぜ珈琲屋を目指したのか。』 もともとは自動車整備の専門学校を卒業して、そのまま自動車関連の職につた。 数年間勤めながら常に疑問を感じていた。 「このままで良いのだろうか。」 つまらない・給料が悪い・やりがいを感じられない。 正直、週末の休みの為に生きている感じだった。 何より当時必死に料理の世界で頑張っていた彼女と話をするときに気づいたことがある。 それは彼女が仕事の話を沢山するのに対して私は昨日みたテレビの話くらいしかすることがなかったことだ。 生活の差

          そうだ珈琲屋になろう

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          お店を始めて気が付けば12年。 コツコツではありますが、順調に進んでおります。 開業直後は夢叶った喜びと希望に溢れ、気分は無敵状態。 1か月経過とともに心配と不安に押しつぶされそうでした。 とは言え覚悟していたことで、好きな事を仕事にしている喜びを1日1日感じていたのを懐かしく感じます。 当時はとにかく宣伝しなくてはと慣れない作業をひたすら必死にやっていました。 特に田舎にある珈琲屋を宣伝するのに効果があったのはインターネット。 特にSNSは便利でした。 しか

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