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短い詩、いろいろ「蜥蜴」他
再開発で整った街、あの路地はもうない
すっくと広がる青い空をのんびりと見る事すら贅沢品。
ひとのふこうを小さく喜ぶ自分がいる。
アスファルトの上、尻尾の切れた蜥蜴の逃走
かき分けた草の下にダンゴムシのひしめき。
ここにも世界がある。どこにも世界はある。
見えないだけで。
エアコンと外を吹く風の違いについて。
エアコンの風は規則的、外を吹く風は複雑な混ざりあい。規則は飽きて苦痛、混ざりあいには発見と心地よさ。なるほど、そういう事か。
室内に蜘蛛、犍陀多を思いだし、そっとティッシュに包んで外に放つ。
なんでもお見通しの、物知りの長老などこの世にいないことを悟る。
人生はいつでも後付けの解釈。
いま起こることの意味をその瞬間に知るものはいない。
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