超短編小説「赤色と黄色の間」

陽ひの光が
街を照らし

目の中全てが
オレンジ色に染まる

日本には四季というものがあり
私は冬が好きだ

誕生日が12月
クリスマスも12月
二度プレゼントが貰もらえたからだ

そんな冬よりも好きな季節がある
秋だ

冬ほど大きなイベントはないが
秋が一番心地いい

気温が下がり
自然の景色がガラリと変わる

緑の木々が黄色
そして橙だいだい色へと変化していく

橙色を見ると
心が自然と暖かくなる
ポカポカしてくる

秋の季節は
空を眺めるのも気持ちいい

朝焼けの太陽
空気をすべて入れ替えたかのような
清々すがすがしさ

仕事後の夕焼け
マジックアワー

街全体がオレンジ色に染まる
私の目に映る全てが橙色になる

オレンジ色が消えゆく頃
疲れ切った身体と心を癒やすため
私は橙色に灯ともったお店の暖簾のれんをくぐる

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