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気候変動問題の盲点①:グレタさんが言っていた残余カーボン予算って何?

最近、大雨や台風による被害が大きくなっていると思いませんか?

地球温暖化によって自然災害が激甚化しているような気がしませんか?

今回からそんな気候変動問題についての考察をしていきますのでお付き合いください。

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✅グレタさんは科学的根拠をもって訴えた⁉

まずは、グレタ・トゥーンベリさん👆が、2019年COP25で行ったスピーチの内容を確認することから始めたいと思います。

彼女は、2018年15歳のときに「気候のための学校ストライキ」という看板を掲げて活動を始めたスゥエーデンの高校生です。

2019年にスペインで開催されたCOP25では、「気候変動への早急な対応」を訴えました。彼女のスピーチの骨子は次のとおりです。

今後10年間に二酸化炭素の排出量を半分に減らしたとしても地球の気温上昇を1.5℃以内に抑えられる可能性は50%しかない。しかも、この数字は、あなたたちが空気中に出してきた何千億トンもの二酸化炭素をまだ存在すらしていない技術で除去することをあてにしての数字である。そして、人類が制御できない不可逆的な連鎖反応(もう温暖化を止めようとしても後戻りできない反応)を引き起こすリスクすらある。50%という数字であなたたちは満足かもしれないが、こんな50%のリスクを私たちは受け入れられない。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が出したベストな試算では、気温上昇を1.5℃以内に抑えられる可能性は67%とされている。しかし、それを実現するには、残りの二酸化炭素許容量は、3,500億トン(大気中の二酸化炭素濃度の上昇を産業革命以前からの気温上昇を2100年に1.5℃以内にするために排出できる二酸化炭素の量)しかない。よくも従来通りの取り組みと技術的な解決策で、何とかなるなんて装うことができたものだ。今のレベルでは、残された二酸化炭素排出許容量に8年半(2018年時点なので後6年)ももたずに達してしまうというのに。現在、ベストの試算に沿って作られた解決策や計画は全くない。私たちは決してあなたたちを許さない。

22世紀もこの地球で生きているであろう彼女たち若者の訴えは切実であり、政治的な思惑のない科学的な根拠に基づく誠実な訴えでした。

グレタさんの訴えは、Fridays For Futureという活動に発展しており、日本の高校生たちも活動を始めています。頑張れ、日本の高校生!

✅異常の日常化に慣れてきていませんか⁉

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50年に一度の災害と呼ばれるような大規模災害が、毎年のように起こっています。

平成30年西日本豪雨、令和元年台風15号の千葉上陸による被害、九州をおそった令和2年豪雨と続いています。世界に目を向けても、アマゾンの大規模森林火災、豪州の大規模森林火災、これらは、どうやら地球温暖化が原因であることが分かってきました。

この気候変動問題は、今に始まったことではありません。世界規模で気候変動が、初めて話し合われたのは、1992年のブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミットの時でした。

国連を舞台にした気候変動問題は、COP(コップ)と呼ばれる気候変動枠組み条約締約国会議で、毎年、対応策を議論するようになりました。

COP3、第3回気候変動枠組み条約締約国会議は、1997年に日本の京都で開催されました。

この時、京都を冠した京都議定書が、話し合われ、1990年を基準に2008年から2012年の第一約束期間にCO2やメタンといった温室効果ガスを「EUは8%」、「米国は7%」、「日本は6%」削減する枠組みが決まりました。

後に米国は、枠組みから離脱しましたが、京都と名がついた枠組みですので、日本は国際公約として京都議定書を批准しました。

さて、結果は、どうだったのでしょうか? 案外誰も知りません。

次回は、その成績発表から始めることにしましょう。

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