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日米の成長力格差⑭:日本の学力の相対順位が落ちている原因は?

今回から成長力格差の要因として「教育」をテーマに一緒に考えていきましょう。日本の小学校でも高学年になると教科担任制に変わるという記事や大学入試の科目にプログラミングが加わるとの記事を目にするようになりました。日本の教育も変わろうとしています。


✅数学的リテラシーに比べて劣る読解力は何故?

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OECD(経済協力開発機構:Organisation for Economic Co-operation and Developmentでは、世界の15歳児童を対象に学習到達度に関するテスト調査を3年ごとにおこなっています。

このテストは、ピサ(PISA)と呼ばれています。Programme for International Student Assessmentの略称です。

2018年のPISAには、OECD加盟国37カ国に、42の非加盟国を加えた79カ国が参加しました。

点数は、OECD加盟国の平均点が500点になるように配点を調整されて、得点算出されています。

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これ👆が、日本の成績表です。

読解力の504点というのは、OECD加盟37カ国のほぼ平均点です。

ちなみに全ての科目で1位は中国、2位はシンガポールでした。

おっちゃんは、いつも言っていますが、良いとか悪いとかではなく、多様な考え方に耳を傾けてみることが重要だと思っています。

こんなに点数が下がってしまって、文部科学省がなっていないとか、日教組が悪いなんてことは、全く思っていません。

ただ、事実をよく認識して、どうしたらいいのか、多様な考え方に耳を傾けることが重要だと思っています。

耳を傾けて会議ばかりしていても変化しませんから、アクションを決断する政治のリーダーシップも大切だとは思っています。

アメリカやイギリスには、読解力では負けていますが、数学的リテラシーでは勝っています。

つまり、日本の昔から変わらない算数の反復教育という伝統(九九やひっ算)は、諸外国との比較でも競争優位だと言えるのではないでしょうか?

では、どうして読解力がこんなに下がってしまったのか?

何か時代の変化についていけていない、伝統として変わらず続けたらいいこととは違う、変えなくてはいけないことがあるのではないのかとおっちゃんは、考えてしまいます。

✅教育現場に遅れたICT環境

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ここ👆に文部科学省と外務省のホームページから入手できる情報を2つ表示しました。

一つは、2016年に学校のICT環境を調査した結果です。

この時に26%しかできていなかった学校のWiFi環境を100%にする期限のない目標設定をするだけでなく、
また、6.2人に一台のパソコン環境を、
大した予算も掛からないのだから、
何故直ぐに100%にできないのか? 
どうして遅々として進まないのか?

そこを考えてみる必要があります。

この調査の後、どこまで進んだのか?
最新の文科省データも2019年実績でコロナ前のデータしかありませんので、正確なことは分かりませんが、2020年に一気に普及が進んだのではないでしょうか?

2017年から3年間も時間があったのにどうしてこんなに遅いのでしょうか?

前例になくても「全ての学校にWiFi環境とひとり一台のパソコンを整えるんだ」という政治的な決断ができる人がいたなら、きっと中国や韓国のようにリモート授業にすぐに移行できたことでしょう。

✅読解力が弱い要因はこんなところに?


キッズ外務省というホームページにイギリスの学校教育を2014年に調査した記事が載っていました。

動画やイラストなどを交えながら、児童参加型での授業は、先生と児童が活発に質問と回答を繰り返しながら学習を進める方式であったと書いてありました。

2018年のPISAの読解力問題を実際に見てみると、ブログ形式の問題が出題されていました。

しかも、回答はパソコンで行います。

選択肢をクリックしたり、回答文を入力したりするものでした。

今の時代の読解力には、イギリス流教育の方がマッチしていて、児童に必要な能力を身に付けやすいと分かっていながら、日本はどうして変革が進まないのでしょうか?


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