百物語52話目「狛犬の墓」(実話怪談)
私は占いが好きで、いろいろ習いにいってるんだけど、これは筮竹の先生が教えてくれた話。
福岡には放生会で有名な箱崎宮がある。その近くに、狛犬の墓という碑があったそうだ。今は撤去されてるらしい。
そこが、どうして狛犬の墓と言われてるかというと、随分と昔、とても大きな頭蓋骨が発見された。
神主を呼んで、これはなんだ?ということになったらしいんだけど、神主は
「これは狛犬である」
と、言ったそうだ。
で、その大きな頭蓋骨は埋められて、狛犬の墓とされた。
それから時代は下がって、鉄道が敷かれることになったから、その狛犬の墓を移動しなければいけなくなった。
それで、掘り起こしたらしい。そしたら、やっぱり大きな頭蓋骨があった。探せば、そのときの写真もあるらしい。
めちゃくちゃ見たいやんけ!!
で、筮竹の先生が言うのよ。
「呼ばれた神主はわからないから、適当に狛犬の頭蓋骨と言ったんだと思うよ。でも、狛犬の頭蓋骨が大きいわけがないやろ?だからあれは……
恐竜の頭蓋骨じゃないかって、
地元では言われてるんだ」
うっひゃああーーーーー!!
そっち見たい!
それ見たい――!!
掘り返して!!
写真、探して――!!
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