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考察

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主にデザインに関わる考察をしています。
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記事一覧

主体と客体で変化する次元論(考察)

主体と客体で変化する次元論(考察)

以前、だれでも通になれる隈研吾学で引用した、物理学者大栗博司氏による次元観。

建築やプロダクト、イラストやWebデザイン、いきものまで。

主体がだれかで客体の次元が変わっていく。

上の画像において、

人にとって椅子は面だけど、
鳥にとって椅子は点になる。

人にとって椅子はワンルームだけど、
鳥にとって椅子は止まり木。

宇宙は九次元とか、十次元とか、十一次元とかいろんな記事を見たことがあ

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スケールとデザイン(考察)

スケールとデザイン(考察)

最近、ECサイトのプロダクトマネージャーをしています。そんななか、建築設計と同じようにスケールについて気にしながらデザインを行うことで、人に優しいプロダクトが出来上がるのではないかと仮説を立てました。

Web製作においては、レスポンシブデザインが必須。

パソコンに表示されるウィンドウについては、画面を縦横に縮めても対応できるように。
タブレットやスマートフォンからでも操作しやすいように。
We

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龍とそばかすの姫に見るメタバース(考察)

龍とそばかすの姫に見るメタバース(考察)

今更だが表題について話したい。
結論として、龍とそばかすの姫の舞台、仮想世界「U」はなにもしなくていい場所だ。
その点でMetaやCluster等ビジネスパーソンが描く世界と一線を画す。

FacebookがMetaに名前を変え、世間もメタバースについて認知が追いついてきた頃ではないだろうか。
あらゆる企業やスタートアップが新規のビジネスチャンスを探り、VC(ベンチャーキャピタル)が躍起になって投

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あつ森にみるデジタルツインの未来(考察)

あつ森にみるデジタルツインの未来(考察)

あつまれ どうぶつの森(あつ森)。Nintendo Switch専用ソフトで、どうぶつたちを自分の島に招き、島クリエイトによって、自分の理想の町をつくる箱庭ゲーム。オンラインで友達の島に遊びに行くこともできる。

どうぶつの森と「弱い建築」YouTubeにも島クリエイトの経過や、完成した島の様子が次々に投稿されているが、建築家の筆者から見ても、クオリティが高く、気持ちよさそうな島が多い。筆者の友人

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だれでも通になれる隈研吾学(考察/角川武蔵野ミュージアム)

だれでも通になれる隈研吾学(考察/角川武蔵野ミュージアム)

2021/9/26迄、東京国立近代美術館にて、隈研吾展〜新しい公共性をつくるための猫の5原則〜が開催されていました。国立競技場を手掛けたことで、近年その作品の数は急増しており、隈さんに興味を抱く方は少なくないと思います。今回は、2020年の紅白において、YOASOBIがライブパフォーマンスを行ったことでも知られる、代表作のひとつ「角川武蔵野ミュージアム」を通して、隈研吾学を紐解いていきます。

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