見出し画像

学生気分でカツカレーを流し込み、エモうまを味わう。

先日國學院大学メディアnoteさんからのインタビューを受け、國學院大学渋谷キャンパスに足を運んだ私。


前の予定が想定外に早く終わり、約束の時間の1時間程前に体があいてしまった。もちろんお約束しているわけなので「あのーもう行ってもいいですか?」というわけにもいかない。
渋谷の街をふらりと歩いてもよかったのだが、私は閃いてしまった。

大学の学食、食べたくない...?

國學院大学の渋谷キャンパスには、3つの飲食施設がある。
一般の人も利用できて、時間を見るとギリギリ滑り込めそうな時間。インタビューを受けに来たというのに何勝手にフラフラしとんねんという感じだが、大学なんてこんな機会でもないと滅多に来ないし、久しぶりに学食、食べたい!都会の大学の学食はどんな感じなのか見てみたい!

好奇心と空腹に身を任せ、ちょっと早めに國學院大学に訪れた私は学食の入っている3号館に向かった。
道すがら調べてみたところ、3号館の1階には和食中心の「和NAGOMI」というレストランが入っていて、2階に生協の運営するいわゆる学食「メモリアルレストラン」があるとのこと。名前がいいね...。
そしてちょっと離れた学術メディアセンターというところの1階に、焼きたてのパンや軽食が楽しめるカフェがあるそうな。

中でも「和NAGOMI」のうどんはかなり力を入れているらしく、ダシはもちろん生麺を本場讃岐から直送で取り寄せ提供しているとのこと。学生さんだけでなく学外の人にも人気なんだとか。
すんごい...さすが都会のど真ん中の大学。なんだか開かれておる。本場のうどんを楽しめる「和NAGOMI」にも惹かれたのだが、今日の私の趣旨としてはちょっと違う。
美味しいうどんを食べたいというよりは、学生時代を思い出すような「ザ・学食メシ」を食べたいのである。

そんなわけで本場のうどんに惹かれながらも私は3号館の2階へ。向かうは生協の運営する学食「メモリアルレストラン」。
入口の前にはガラスのショーケース。その中にはラミネートされた写真が小さなイーゼルスタンドに乗せられている。

なに食べる?

写真をショーケースに入れるスタイル...面白い。いやでも、うちの大学もこうだったかも。コロナ前やもっと昔は本物が入っていたり食品サンプルっぽいものが置かれていたのだろうか。変に作り込んでないのが逆にいい。懐かしくてすでにエモい。


それでは中に入ってみよう。
おぉ...飲食スペースには1.2人くらいしか人がいない。ガラガラだ。
そりゃそうだよね。もう営業終了ギリギリのお時間。むしろ学生の皆さんはもう午後の授業が始まっているのかもしれない。なんなら私、スムーズに閉めたかったのに空気を読まずに滑り込み入店した迷惑な一般客…?
これは大変だ。素早く決めて、しゅばばっと食べなければ!

券売機に向かうと、一般用と学生用のものが2台。
ががーん、日替わり定食的なティピカル学食メシを食べたかったのだが、時間が差し迫っていたからか定食のボタンには全て「売切」の文字。ひーん。

残る選択肢はカレー類とラーメン類である。
なるほどなるほど。よし、じゃあカレーだ!学生といえばカレーだろう。(そうなの?)学生気分でカツカレーにしちゃおう!モリモリ食べるぜ!
でも心は学生だけど、胃もたれする立派な大人なのでサイズはスモールで...。

現金とICカードが使える券売機。便利。
私の大学はどんなだったかなぁ...。至る所から懐かしさを覚えるも、あんなに毎日通っていたはずなのに大学時代の当たり前の日常って案外思い出せない。


えーと、食券を...?
挙動不審にうろついていると、厨房の方から「お預かりしまーす」とお兄さんが声をかけてくれた。さっとスモールカツカレーのチケットを差し出す。

「あ、カレーはこっちですね」

あわわ、すいません。横のレーンに促され、お盆を持って待機。
そうだよね、あったあった。お米系はこのレーン、麺類はこのレーンみたいなの。そうじゃないとお昼のピーク時などはテンポよくさばけないのだろう。
もう1人白い調理服を着たお兄さんが奥から出てきて、すばやく小さめの器を2つカウンターの上に置く。なんでしょう?取っていいのかな。
わぁ、スープとマカロニサラダだ。セットでついてくるんだね、嬉しい。
向こうから手早くざくざくと私のカツを切る音が聞こえ「はいどうぞー」とお皿が渡される。

わーカツカレー!福神漬けもついてる!美味しそう。

さっそく席について...あ、スプーン忘れた!
昔は食券を渡すとともに流れるような動作でお盆とカトラリーを取って、きちんと正しいレーンに並んで待っていたはずなのに、ほんとやってないことって忘れる。

どどん

それではいただきます。
まずはスープを飲んでみよう。ふむ、これは多分ラーメンスープっぽいぞ。中華屋さんでチャーハン頼むとついてくるやつだ。優しめでうま〜。定食じゃなくても汁物がついてくるのはありがたい。

さてさて、ではカツカレーいただきます!
食べ応えのありそうな大きなカツがご飯に乗っかっている。めちゃくちゃ個人的好みだが、カツにカレーがかかっていないカツカレー、地味に嬉しい。
カツカレーを頼みながら言うのもなんだけど、カレー味だけじゃなくシンプルにそのままとか、ちょっとソースをかけてカツ単体で食べたい時もあるよね。

陸(米)に上がったノーマルカツからいただいてみよう。
お、あたたかい。提供スピード的に常温かと思ったがほんのりあったかくてなんだか嬉しい。荒めの衣の豚ロースカツ、パワフルでうまうま。

そしてカレーだ。
うわぁ学食カレー何年ぶりだろう…いただきます!
ん!うまー!旨辛!ちゃんとパンチがあって、なんだったら辛いのが苦手な人にはちょっと刺激的なくらいのしっかりパンチでは?最高。

続いて副菜のマカロニサラダ。
マカロニにブロッコリーとキャベツ、にんじん。学生の一人暮らしだと家で副菜なんてあんまり作らないもんね。マカロニが野菜かはどうかは置いといて「バランスよく野菜も食べなさーい」という母ちゃんみたいな愛を感じる。(盛ってくれたのお兄さんだったけど)
奇をてらわない安心安定のあっさり味が美味しい。


一通り食べてから、調味料コーナーへ。すみません、当方辛党なもので、ちょっとだけ味変失礼致します。
学食って調味料ずらっと並んでるのもいいよね。
ドレッシングにソース、七味、胡椒、お酢なんかが並んでいて、各々頼んだメニューに合わせてテーブルに着く前にたたっとかけていくスタイル。マヨネーズを置いてないところがなんというか良識があるっぽくてよい。(なにそれ)
大学時代に何を食べるにも大量にマヨを盛ってくるマヨ星人の友人がいたせいで学食のマヨに対して変な偏見が染み付いていることに気づく。


私の通っていた大学は、2階に生協(購買)、1階に学食があった。購買でじゃがりこを買ってカップ麺用に置かれたお湯を入れ、それを1階の学食に持ち込み、ふやけたじゃがりこにマヨや醤油で味付けして、定食を食べてる人に混じって謎の貧乏メシを食べるみたいな輩もいたなぁ…。
「マッシュポテトみたいでうまい!」なんて一時期流行っていたのだ。

学食のスペースは1.2階の2店舗に分かれているからか都心のキャンパスということもあってか思ったよりコンパクト。あと綺麗。テーブルとかすんごい綺麗。民度が高い。

でも時間的にがらーんとしているのでちょっと寂しいな。大学生のわいわいランチ(想像)に私も混ざりたかった。でもそんなピーク時に一般人が席を奪うのも迷惑か。そう考えると時間的にはちょうどよかったのかも。


またしても回想になってしまうが、私の大学は山の上の方にあって付近には何もなかったので、一度登校してしまったら授業と授業の間に暇になってもみんなほとんど大学内にいたため、その辺のベンチや広場みたいなところでゴロゴロしていたり、部室や教室、学食などでたむろしていることが多かったが、それに比べると学生さんの姿はほとんど見当たらない。
みんなどこにいるんだい?あ、もしかして2月だから人が少ないのかな。春休み?

なんて考えていたらさすがにもう閉めますよの空気が漂ってきた。そうだったそうだったごめんなさい!思い出にふけっている時間はなかったのだ。急いで残りのカツカレーをかきこむ。
あぁ、この飲むように食べるカレーの味すらもうエモい。エモうま。「やば!次の講義始まる!」なんて言いながら急いで流し込んだりしてたなぁ。

全国分取り揃えてるのかというくらいいっぱいある運転免許合宿のパンフレットも、卒業式用の袴のカタログも、目に入ってくる全てが懐かしい。


ざざざっとカツカレーを平らげ「ごちそうさまでした!」と元気よく(言ったつもり)お礼を言って学食を出る。

うーん、大満足。
國學院大学の学食、とっても美味しかったです。かつて大学生だったみなさん、学食メシかなりおすすめです。うまい、安い、そしてエモい。
お近くに一般利用できるところがあったら是非行ってみてください。

私も機会があったらまた食べに来たいな。
やっぱり下の本格うどんも気になるし、日替わり定食もリベンジしたいし、あわてて食べるカレーもいいけど向こうのカフェでパスタランチをゆっくり味わうおしゃれな大学生のフリもしてみたい。


國學院大学メディアnoteさんのおかげで久しぶりに大学生に戻ったようなキャンパスランチを楽しめました。ごちそうさまでした!

ぺろり

ここから先は

0字

サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨