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仕事を始めて分身した母と、鍵っ子デビューした私。


今でも覚えているかすかな記憶。
多分あれは、小学生の頃。何年生だったかはよくわからない。

ある日いつものように学校から帰ってくると、夕方頃珍しく母がちょっと真剣な顔をして私にちょっとこっちに来てと言った。

「ねぇお母さんね、今度からたまに今くらいの時間まで仕事に行ってもいい?」

突然言われたのを覚えている。
私はキョトンとするばかり。

「なんで?どこで仕事するの?」

「うちの近くだよ。近くだけど、学校から帰ってきた時間に家にお母さんがいない日があるかもしれないけど、1人で留守番できる?」

「えっ、じゃあどうやって家に入るの?」

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