本当に怒っているのは怒っていない人かもしれない。
私はだらだら人間だ。
怠慢大好き、隙あらばすぐに怠けたがる。
些細なことでも(というか些細なことであればあるほど)やっといてね、と言われたことをすぐにやれなかったり、そのこと自体うっかり忘れてしまったりする。
そんなポンコツな私は、ポンコツなくせにずる賢いので言われたことをやっていなくて「大変だ!」となったことが複数勃発した時は、あることを目安にしてやる順番を決める。
A「これ忘れてたの?もう!ダメじゃん!ちゃんとやっといてよ!わかった?」
B「あ、まだやってない?あそう。やっといてね〜。」
ダメな私に翻弄されたそんなAさんとBさんがいたとする。
あなたならどちらから手をつけるだろうか。
もちろんその内容により、ということもあるのだが、こう言われた時大体小ずるい私はBさんの方から手をつける癖がある。
Bさんよりも、怒っているAさんの方が早くやらなければとも考えがちだが、その怒っている、もしくは怒り方がミソである。
なぜならAさんは私がダメなことをわかっていて、さらに怒ってくれているからだ。本当にずるいダメなやつである。
Bさんは一見怒っていない、またはまだそんなに急いでいないように感じるかもしれない。
しかし、世の中には人に怒りを出さずに、静かに呆れどんどん見切っていく人というのがいる。Bさんがもしこれだった場合、私はもうBさんの信用を失いかけていると言っていい。
「もうこいつには何も頼まない」とか「これからは急ぎの用事は違う人に頼むことにしよう」と先ほどのやり取りで心に決めたかもしれない。
対してAさんは、おそらく私にダメ出しをしつつも怒ってくれるくらいの愛がある。
自分の主観だけの話かもしれないが、私は、人は基本的に興味がある人、少なからず愛を向けている人にしか怒らないと思っている。
怒るのは疲れるからだ。
誰だって興味のない人や信頼をしていない人には、怒る労力すら使いたくないであろうと思う。
ちなみに今話している"怒る人"というのには「やってない?ふざけんな!」と罵る人や「じゃあこれ、どうしてくれるんですか?」などと責任追求してくる人は含めていない。
もちろんそうではない場合もあるだろうし、そんなことを考えてる暇があるならどっちもさっさとやれよという話なのではあるが、ずる賢い私は大体このような場合、怒ってくれるAさんの愛に甘え、真顔で静かに私を見放す寸前かもしれないBさんに言われたことを焦ってやり出すという癖がある。
書きながら本当にとんでもないやつだなと思う。
世界が壊滅するほど怒っているAさんや本当に締め切りが遠くて穏やかに待っているBさんもいるとは思うが、時として怒っていない人ほど怒っているし、怒ることすらせず呆れている人も世の中にはいるため、人の口から出た言葉は必ずしもそのまま受け取らない方がいい、というのがずるい私の考えである。
そういうわけで、私になにかを怠けられた人は怒らない方がいいかもしれない。怒られるのが嫌なだけではありません。決して...。
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