【風呂酒日和4-2】 春菜

【風呂酒日和(フロサケびより)とは】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋を勝手にまとめたマガジン。

【風呂酒日和】〜ついでのお風呂、のついでのお酒〜｜日野笙 / Sou Hino｜note

あけぼの湯から、駅に戻る遊歩道の近く。
私はこの並びにあるどちらか2軒の店を今日のターゲットにしていた。

最初に見えたのは「春菜」の看板。
なんだか、中華料理屋や韓国料理屋を彷彿とさせる。入口の雰囲気や、ちらっと見えた中の混み具合はちょうどよかったものの、ちょっとだけその看板のアンバランスさがなんとなくひっかかり、試しに数メートル先のもう1つの候補、串揚げ屋も覗いてみる。
こちらは打って変わって串揚げ屋なのにラグジュアリーな気配。
おしゃれで美味しそうではある。
うーんと今一度立ち止まり、私は悩んだ。

こういう時は、自分の直感を信じるしかない。
決めた、春菜にしよう。
今日はなんとなく「ラグジュアリー串揚げではない」と心が言っている。
私は再度、来た道を数メートル戻った。