マイナス思考をコントロールするカンタンな方法
人体…特に「脳」の持っている容量は、無限大ではなく、あらかじめ決まっている。人間が頭の中で思考できる量は、おおよそ決まっている。
もちろん、受験生のように考えるトレーニングがなされていれば、一時的に脳の容量は上がる。しかし、一生それを続けられるかと言えば、それは確かではない。人間の脳は、それほど万能ではないと言われている。
だから、【前向きな思考】で脳内がいっぱいになることもあれば、当然、【マイナス思考】が脳を占領することもあるのは、皆さん経験したことがあるのではないだろうか。どんな場合でも、その思考が脳を占領してしまった場合、更にそこに新たな思考を増やすことはできない。そんな時は、占領している思考が「消える」のを待つしかないのだ。
でも、それでは、頭の中いっぱいに【マイナス思考】が占領し解消できないとしたら…いっこうに終わりがないということになる。この思考が自然になくなるまで、とても残念な日々が暫く続くことになる。いやいや、誰だって、そんなことは避けたいだろう。
とはいっても、自分で「プラス思考にならなくては！」な～んて考えていても、いっこうにプラス思考にはなれない。そんな根性論が通用するなら、この世界から心療内科は一つ残らずなくなっているだろう。
しかし、これを回避する方法は、ある。こんな時には、感情でなんとかしようとせず、「物理的に」行動によって思考を矯正させることがコツだ。
人は、時に心配や不安や悩みが押し寄せることもある。私だってそうだ。毎日ハッピーな印象を持たれているが、私にだって「ああ、来やがったな～マイナス思考め～くそぉ！」そんな風に思うことはあるものだ。そんな時には、一瞬だけ、感情をぐっと呑み込む。どんなにきつくても、グッタリしていても、一瞬だけ呑み込む。そして、普段の優先順位などは一切無視して、目に入った日々のタスクから片っ端に取り組んでみるのがおススメだ。なんだっていい。何から手をつけていいかわからなければ、手をつけていなかった机の片づけや食器洗いや掃除機をかけることだっていい（大抵、こんな時には部屋も散らかっていることが殆どだ、私の場合(笑)）。頑張らなくていい。小さなことでいいのだ。
大抵、マイナス思考になっているときは、解決なんてしないのに、頭の中はあらゆるマイナスな思いで混乱した挙句、最後には決まって、「どうして自分っていつもこうなんだろう」「なんでこうなってしまうんだろう」と、自身を【責める】＝「自責の念」で頭の中が占領されていることが多くないだろうか？
そんな時は、小さく些細なタスクを終わらせて「できた」「終わった」という小さな達成感を自然と脳内に湧かせることが、数ある解消方法のうちのひとつだ。
物理的にタスクを完了させれば、どんな些細なことでも「できた」「完了した」ことで小さな達成感が湧く。結果、自然と、さっきまで【責める】思考で占領されていた脳に、ほんの少し【褒める】プラス思考が占領しだすのだ。もちろん、冒頭に述べたように、ヒトの脳の容量はあらかじめ決まっている。だから、【褒める】思考が湧き出たということは、【責める】マイナス思考は減っているということになる。
結果、少しだけ、解放へ向かうことになる。そして、うまくいけば、ここからエンジンがかかり、【プラス思考】がどんどん占領し出すこともある。
これが、長年、日向のやってきた「思考を行動で矯正していく」トレーニングのひとつだ。
もちろん、これは数ある解消方法のうちの一つであり、これがすべてではない。更には、最初から100％解放に向かえることなんてない。コツをつかむまで、私も幾度も失敗した。今だって失敗することは度々ある。人間は誰だって、行動することは後回しの怠け者なのだ。だって、「脳は、そうできているのだから」。
だから、できなくたっていい。「ああ、今日はムリだったわ、あはは～」と口に出して言えばいい（厳密に言えば、この「あはは～」という言葉を口に出すことだって、もう脳に【プラスの思考】が湧き出たことになる、今お分かりになった方もいることだろうが、これはまた後日詳しく説明しよう）。
しかし、何かやってみなくては、いつまでも同じ自分だ。
挑戦してみるか、今のままかは自由。いつだってあなたの人生なのだから。
そう、どんどんと【マイナス思考】に陥った時には、感情で何とかしようと頑張らなくていい。まずは小さな【行動】によって、思考をコントロールしてみよう。
今からのあなたの人生が、ほんの少しだけ、前向きになれますように。
ごきげんよう
日向早百合
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