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Essay

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音楽のことからニューヨークでの生活まで、分類していないごった煮のエッセイです。
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#本

2023年に読んだ本。

2023年に読んだ本。

2023年に読んだ本たちです。

大学院卒業、結婚、みたいな一生に一度あるのかないのかというレベルの大きなイベントを立て続けに行った年でした。読書が趣味ですという割には冊数は少ないけれど、卒業演奏の準備などがあったり、いろいろ忙しかったし、何よりニューヨークにいる割には頑張って手に入れられたし、読めたんじゃないかなと思っています。

余は如何にして基督信徒になりしか 内村鑑三
信じる気持ち-はじめ

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三浦綾子「塩狩峠」感想

三浦綾子「塩狩峠」感想

本との出会いはふしぎなもので、その時々に必要な本、読むべき本というものが与えられているような気がする。今回もとても良いタイミングで、読むべき本が与えられた。

読んだ本は三浦綾子の「塩狩峠」である。名前とあらすじこそ知ってはいたものの、読んだことはなかった。今回夫のご家族——いわば私の大切な家族でもある——が日本からわざわざ買ってきてくれた。元々その本をお願いしていたわけではないけれど、もしまだ読

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遠藤周作「深い河」感想

遠藤周作「深い河」感想

なんでも簡単に答えが出る

ような気にさせられてしまう世の中に生きている。きっと今私たちが苦しんで生み出している音楽も、もう少し時間が経てばテキストから簡単に生成されてしまうのだろう。そんな未来を思うと、今苦しんで、たくさん勉強して、寝ずに作業している私たちって滑稽なのだろうかという考えが頭をよぎる。これだけ時間をかけたり、苦しんだとしても、納得のいくものが出来上がる保証があるわけでもない。きっと

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