日向子

しそ坊主

日向子

しそ坊主

最近の記事

4月になって。

通信で大学に通い始めた。 毎日、学んだことが学びになっている。 「学ぶ」ということと「学びになる」「学びにする」ということは全く異なるのだと初めて知った。 一義的で平面的な自分の考えや解釈が、少しずつ多面的になっていくのが面白くて仕方がない。 しかし、そうして初めて出会ってキラキラ輝いて見える新たな解釈は「わたしもまた一義的なものなのだよ」と教えてくれる。 だからこそ固執せずにこだわらずに、さらに勉強しようと思うことができる。 学生としての自分は「学びのきっかけをキャッチし

    • 転機って感じ。

      今の自分はとても転機が来ている感じがする。 成人して、二十歳になって、進学資金に目処が立ち、仕事を辞める日が決まり、治療を通して自分と向き合い始め、好きな人と暮らすための引越し準備中。次はどうやって働いて稼ごうか落ち着いて考えることができる。 ずっと何かに追われていたような気がするし、愉快じゃないことのほうが多かったけど、今はとても落ち着いている。 これからの茨の道を進んでいく覚悟ができるくらい、心の容量に余裕ができた。 健やかに周りの人を愛せるようになった。 過去の感

      • これまでとこれから

        なんとか、ここまで生きてきた。 なんとか、ここまで安定させることができた。 社会に出て自分の土台の無さを知って、 それを生まれ育った家庭のせいにするのは言い訳しているようで悩み続けて、 自分のアンバランスさについていけずに泣いて、 何者かになる必要はないはずなのに、これから何者にだってなれる年齢な分、何かになることを期待してしまうくせにその力はなくて、 大袈裟でも何でもなく、苦しいこと続きの生き方しかしてこれなかった。 そういう自分を受け入れるのには時間がかかった。もう

        • 妄想っぽい現実っぽい妄想

          今日はどうしても気分があがらなかった。 起きた瞬間から起きたくなかったし、家を出る前から家に帰りたかった。 それでも、生活は続いていく。 働かなければ働かない分、困るのは自分だ。 そんなのわーってる(わかってる)よ! 私の中の工藤新一が騒ぐ。 わかる。きれいごとはいつだって正しくて時々受け止めきれないもんね。現実はまじで厳しすぎてバーロー。 だけど、「わーってる」ことを一番わーってるのも、自分であることに変わりはない。 だから人間は、自力でアゲアゲにしていく必要がある。

        4月になって。

          タイトルつけるの照れちゃう

          (これは、学生クリエイティブコミュニティHello のアドベントカレンダー12/19分です🌟) (機械激弱他力本願人間なので、リンクの作り方違ったら誰か教えてくださいてへぺろ) いつもお世話になっているみなさん、、 Helloのみなさん、こんばんは! 今日は、自分について文章にするということで少し緊張しています。 今回は、「過去・現在・未来の私へ」というテーマでnoteを回していくんですね。 ですが、私はよくばりな人間なので、過去・現在・未来、すべての自分にあてて書いて

          タイトルつけるの照れちゃう

          自分の機嫌を自分で取る

          4年位前からだろうか。新年度を迎えて目標を立てる時、いつも書くことは「自分の機嫌を自分で取る」だった。 訳も分からず自分の感情に振り回され、文字が読めなかったり話が頭に入ってこなかったりしては落ち込み、かと思えば急に万能感に包まれて散財しては後悔してきた。 落ち込んでいる時は涙が止まらない悲しさで眠れず、たまにやってくる元気な時はとにかく頭がさえて、寝なくても大丈夫だと過信して眠れなくなる。 睡眠量は年々少なくなっていって、1週間の睡眠時間が10時間を超えないことは今で

          自分の機嫌を自分で取る

          だって、みんな、当事者だろ。

          私の、たくさんある大志のひとつ。性的マイノリティ者に対する偏見をなくすこと。性的指向や性自認に悩む必要がなくなる社会づくりに関わること。そして、そういう目標をもって生きている人のことを、多くの人に知ってもらうこと。 性的指向とは主に恋愛感情や恋愛感情を抱く相手の性、性自認とは自分の性についての認識であり、ざっくりとした説明をするだけでも似て非なるもの。それでも混同している人は多いと感じるし、優先すべきは本人のアイデンティティであることも多くの人に知ってもらいたい。 私も、

          だって、みんな、当事者だろ。

          悠葵と過ごす最高の1日

          21時頃に、短い昼寝から起きる。悠葵を起こす。私が米を炊く準備をしている間に、悠葵が冷蔵庫の中を確認する。 「卵4個しかない。買い出し行く?」 「めんどくさい。」 晩ごはんを作り始める。半熟の目玉焼きを焼いたけれど、米が炊けるまでにはまだまだ時間があって冷めてしまうから、温かいうちに目玉焼きだけ食べることにした。悠葵は黒こしょうで、私は醤油。ひとり2枚食べた。 30分後、主菜も副菜もない白米を、会話だけをおかずにゆっくり食べる。 お腹が満たされて少し経つともう23時に

          悠葵と過ごす最高の1日

          君の言語の限界は、君の世界の限界

          自分の気持ちをアウトプットするって、とても難しい。限りある語彙の中でどうにか説明しようとしても、今こみ上げている感情にしっくりくる言葉を見つけようとしているうちに、その感情が溢れすぎてなくなってしまうから。 波を引かせて、身体を出ていった感情の残像は、どんなに追いかけても答えを教えてくれないまま。そうなってしまえば、いくら名残惜しくても「名前をつけて保存」ができない。せっかくのこの身震わせる感情たちも、無機質なファイル名のままフォルダに溜まっていってしまう。エクスタシーのあ

          君の言語の限界は、君の世界の限界

          チーズケーキと泣いた朝

          死んでしまいたい夜の乗り越え方は人の分だけあると思う。 私の場合はチーズケーキだ。 幼い頃は「イチゴも乗っていないなんてハズレだ」と思っていたチーズケーキ。 今では、某業務スーパーの、どシンプル冷凍チーズケーキと人生を歩んでいるといっても過言ではないだろう。 貧乏大学生の身にはあまりに高価で、普段は冷凍庫に押し込めているチーズケーキが日の目を見るのは、どうしても死にたくなった夜。 理由のない不安がべたべたと付きまとってくる深夜、体力を総動員させてキッチンへと向かい、ケー

          チーズケーキと泣いた朝