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NHKすくすく子育ては超大人向け教育番組です。

 すくすく子育て というNHK(Eテレ)で放映されている番組をよく見ます。子育てに関する悩みを、親同士で専門家を交えてお話しする番組です。毎回テーマが違うのですが、映像による子どもの姿があるので共感が溢れます(笑)


 以前のテーマは「発達障害」でした。(地域や再放送によってみなさんと違いがあるかもしれません)
うちの子あやしいかも?というお話や
実際に診断を受けて就学されたご家族の話や、
興味深いものが多くありました。

その番組にはアドバイザーとして星山 麻木さん(明星大学教育学部 教授)が出演されていました。

発達障害かも?と悩む保護者への質問に

「子育てで気を付けることは、基本的には同じ。大人のかかわりによって子どもは成長します。話しかけたり、共感したり、自分の子が喜ぶのはなんだろうと考えるのがいい。」

とおっしゃっていました。
先日アップした田中康雄先生も同じ主旨のお話をしていたと思います。

療育とは丁寧な子育てです。

子どもの目線に立って考えると言う時間だけでも、私はお子さんのためになっていると思います。


児童精神科医の佐々木正美先生も同じことをおっしゃっていました。

「子どもの言うことを聞いてやれば、育児は、たいていうまくいく」

言うことを聞くというのは、わがままにさせる意味ではなく本当のその子の気持ちを探る意味です。
子どもたちのエネルギッシュな欲求表現を大人がどう受け止めていくか。
理解できない独特な興味や趣味のある子もいますよね。
私たち支援者でも受け止めるのが大変で、なかなか話を発展してあげられないこともあります。
でも、自分が好きなものを同じように「好き」と言ってくれる人がいたらそれは本当にうれしいことですよね。
答えは意外とシンプル。だから見えなくなってしまう。忙しさや日々の生活に埋もれてしまいがちです。

「子どもの姿に惚れ惚れし出来なければ、親は自己否定するしかない。やれ偏食だ、やれ言うことを聞かないという前に、自分の生き写しがわが子なのだと思うべきである。」

この文を読解が分かれてしまう場合もあります。このような佐々木先生の子ども目線の綴りに自己否定を感じてしまう方も中にはいます。

子育て、家事、仕事でいっぱいいっぱいになり、感情的になると子どもの気持ちを疎かにしている様な罪悪感。
頑張ってるけど手応えを感じない無力感。
とりあえずやってみても、結局同じことになっているような自己効力感の無さ。

そんな日々の積み重ねで自分を好きになれない保護者が放デイにはたくさんいました。

私はそんな方達には「プロの保育士だってうまくいかないことの方が8割だよ」と教えていました。

まず、そこまで自分に期待もしていないので結果が悪くても自分だけのせいにもしないし、子どものせいにもしません。"今日はなんかダメだな"と思うようにしてるのです。それでいないと、次の課題や活動で引きずってしまい、全部まとめてどこかで怒ってしまう形になってしまいます。

大抵の大人とのやりとりだって、上手くいかないことがたくさんあります。うまくいってるとしても、誰かがすごく神経を減らしたり、我慢しているからだと思います。

でも逆に、

今自分、我慢して顔にも出さなかった!

と低次元で自分を褒めていれば、子どもに対しても小さな事でイライラしなくなります。

もちろん、この感情のコントロールは自分を褒めようとする知識があるからこそ身につくものです。

感情が揺れてしまうときは過度な期待を抱いていることから生じるので、今の自分ナルシスト!と反省です。

自分で考えて、自分で結果を出すこと。

これに慣れていないと子育ては本当に楽しめないと思います。誰か全て指示してくれる人を求めてしまいます。

本日話題になっていたサコ学長もそんなお話をしていました。

すくすく子育てを通して心理教育を受けることで、自分のしている子育てに自信を持ち、その自信が子どもの自己肯定感にも大きく影響します。

今、なかなか保護者の方とつながりを持つ時間が奪われていると思います。すくすく子育てを教材として使用することも一つの手だと思いますよ。

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