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ファシリテーターの基礎!言語を鍛える3つの方法

こんにちは!雨が多い毎日ですがいかがお過ごしですか?
うちの子(2歳)は雨だと長靴が履けて、お気に入りの緑の傘がさせるので大喜び。こちらまで嬉しくなります。
雨も寒さも、捉え方次第ですよね〜。

さて、今回の記事はファシリテーション力向上のために「言語力」にフォーカスしていきます。英語の習得に力を入れている方の話はよく耳にしますが、日本語の勉強をしている方ってあまり聞きませんよね。
英語を習得すると、昇進昇格に有利だったり、転職活動で選べる企業が増えたり、分かりやすく給与面に関しての目に見えるメリットがありますよね。
実は日本語も同じく、日本語の言語力が上がると、様々な恩恵があるのと私は考えています。


ファシリテーターに求められる力

ファシリテーターに求められる力には様々なものがあります。たとえば理解力、論点をおさえ整理する力、質問力、聴く力、企画力、アドリブ力、など。
その根底が言語の力です。
言語は大きく分けて2つの使い道があります。一つがコミュニケーションとして言葉を介して自分の思いを伝えるもの。もう一つは思考としての言語です。
思考としての言語を使って、私たちは頭の中で色々なことを思い描き、将来を考えあるいは過去起こったことを考え、そして目の前のことを考えます。相手の話を理解し、自分はどう感じ考えたのか、それらも日本語という言語を使い脳内会話しているのではないでしょうか?思考した後に、コミュニケーションとして言葉を相手に伝えているはずです。

バイリンガルについての研究によって、思考言語の形成には少なくとも5年、大体10年ぐらいがかかることが分かっている上、語彙数も日常会話であれば3000語程度で済むのですが、思考言語となると10万語近い語彙が必要になるため、必要な言語としてのレベルが全く違うということが判明しています。
もちろんバイリンガルでも2か国語どちらの条件もクリアしている人もいますし、逆に、様々な理由から、母国語であってもそれができない人もいます。

私は昔、少年院や更生施設の職員さんにヒアリングをしたことがあるのですが、「自分の思いをうまく言葉にできない」ということが原因で、フラストレーションがたまり、それが暴力に繋がってしまうケースが多いと聞きました。たしかに、うまく伝えられない、伝わらない、分かってもらえないというのは悲しいですし、もやもやイライラしますよね。

この思考言語を鍛えていかないと、相手の話がまず理解できませんし、理解するのに時間がかかります。
たとえば、本を読むのが速い人がいますが、あれはそもそもそのことについて基礎知識や関連知識があって、読むことへの労力が低くなっていることがひとつの要因です。話を聞く方もそうで、まったく新しい情報や専門用語がたくさん出てくる会話は聞きにくいと感じませんか?
英語のリスニングは、最初の頃は耳が慣れるまでかなりの労力がかかったかと思います。ましてや相手の事前情報や状況がわからないヒアリング問題で、ハイスピードの英語を聞き取って、瞬時に返答するのは至難の技です。
日本語でもそれと同じで、相手の話を理解するのに時間がかかってしまったら、返答までのタイムラグができてしまいます。
これはファシリテーターにとっては致命的でして、相手の話を理解する速さはもちろん必要で、なおかつお話することに慣れている方ばかりではないですから、そのかたの話を全員が理解しやすいように、聞き取りながら、みなさんの顔色から補足が必要な場所を判断しながら、聴衆へ補足をしていくわけです。

前述したファシリテーターに求める力も、全て根底にこの言語の力がありまして、論点をおさえ整理する力、質問力、聴く力、企画力、アドリブ力、これらはある程度基礎知識の蓄積があり、なおかつそれについて疑問を感じて調べたり、思考したり、話したり、発信する積み重ねがファシリテーターの基礎力である「言語の力」になってきます。

鍛え方1 インプットの習慣づくり

残念ながら、地道に鍛えていくしか方法はありません。
ある意味、言語化というのは何かを仕入れておいて、その仕入れた材料の中でその場で的確なものを組み立ててカスタマイズして提供するような一連の動作ですので、言葉の仕入れが十分にないと自分が表現しようとしたことに対して十分な素材がないのでうまく調理できないことになります。
思考も一緒で、仕入れた材料が多ければ多いほど無限のレシピの可能性があるわけです。

非常に多くの素材があって、頼まれたものについては何でもできるレストランと、ジャガイモと人参と玉ねぎぐらいしかないレストランではメニューの品揃えに大きな差が出てしまいます。幸い野菜やお肉と違って言葉は腐りませんので、どんどん言葉を頭の中に仕入れておいて熟成させておけば、それが必要な時に呼び出されるというわけです。

しかし、なんでもかんでもインプットすればいいかというとそうではなくて、頭を使わず見られるテレビやユーチューブなど、内容が薄いのに理解した気にさせるマジックに惑わされず、ちょっと聞く・読むのは疲れるけれどもこの人の言っていることは納得できるなと思うようなものを選んでくださいね。私は家事時間や移動時間はオーディブルをかけっぱなしにしています。あっという間に一冊聞けますし、こちらもオススメです。

鍛え方2 アウトプットの習慣づくり

1日のうちどれくらいの時間をアウトプットに使っていますか?もう少し増やす方法はありませんか?
最初は日記など自分だけが見える媒体でもかまいませんが、私のオススメはフィードバックが得られる場所で話してみることです。人に話したり、SNSにアップしてみたりすると、これは反応がいいんだな、この言い回しは伝わらないんだなとわかりますし、話したときに多種多様な意見ももらえてまたインプット・アウトプットが繰り返されるわけです。
あなたの日常でアウトプットを増やすとすると、どんなことなら始められそうでしょうか。

鍛え方3 はじめましての出会いの数

思考スピードや基礎情報量の違う人と会話することは良いトレーニングになります。老若男女様々な人と話す機会は日常にありますか?
はじめましての方との雑談は得意でしょうか。宅急便の配達員さん、コンビニの店員さんなどなど、様々な人と日常会話してみてください。雑談は仕事の会話に比べて基礎情報量に差が出やすいでし、心地よい距離感やスピードがそれぞれ違いますから、難易度があがります。会社でも、仕事以外の会話で練習してみてくださいね。

まとめ

トレーニングと考えると堅苦しくなりますね。運動でイメージしてもらったらわかりやすいかと思いますが、体を動かすのが好きな人は年中体をうごかしています。日常でも立ち上がってストレッチしてみたり、スキマ時間にふくらはぎの筋トレのような動きをしていたり。
あんなイメージで、思考やコミュニケーションを楽しめるようにまずは自分の好きな分野でインプット・アウトプットの回数をふやしてみてくださいね。

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