ChatGPTを活用した英語のモデル文作成
ChatGPTは高い人間らしさをもつAIです。私がChatGPTをあれこれ使ってみた結果、モデル文作成で役立ちそうだと感じました。詳しい活用法を挙げてみます。
ChatGPTとは
ChatGPTはチャット型AIです。質問を尋ねると、内容に応じた回答をくれます。非常に人間らしい回答を、会話の文脈も考慮し柔軟に答えてくれることが特徴です。日本語や英語にも対応しています。日常の雑談から専門的な質問、哲学的話題まで、まるでドラえもんのように何でも答えてくれます。
ChatGPTの活用方法
ChatGPTに英語で質問やお願いをすると答えを与えてくれます。その会話の返答を、英語指導でのモデル文やリーディングの本文作成、モデルダイアログ作成へ活用ができます。具体的な活用事例を紹介します。
①指定トピックやジャンルの文章作成
『Write about ◯◯. 』と入力すると、そのトピックに関する客観的情報を述べた説明文をChatGPTが書いてくれます。
エッセイや日記などの文章を書いてもらうことも出来ます。『Write an essay about ◯◯. 』と入力すると、個人的な体験や意見を含んだ文章を書いてもらえます。以下は、Write an essay about a pet. と入力し返ってきた結果の一部です。
エッセイは個人的な体験でしか書けず、教員によって内容が偏ります。これは幅広いモデル文作成に役立つと感じます。
②文章の書き換え
『Simplify the above text.』と入力すると、上記の文章を短くまとめてくれます。以下は、ペットの犬マックスについての文章を書き直すように尋ねた結果です。
厳密に語彙を制限して簡単な英文にしたい場合には『Simplify the text in the Level 3 vocabulary bundle of the Graded Reader.』などと指定することです。以下は、ペットの犬マックスについての文章をレベル3の語彙で制限して書き直すように尋ねた結果です。
これは語彙が大幅に制限されたおかげで、日本人学習者に読みやすい文章になっています。モデル文作成のみならず、原文のリライトにも役立つと感じます。
③指定の表現を使った文章作成
『Write an essay about a pet, using passive voice』と尋ねると、受け身(passive voice)を積極的に使用したペットについてのエッセイを書いてくれます。
『Write an essay about a pet, including "he is loved".』などとより具体的な表現を指定しても、同様に希望する表現を盛り込んで英文を書いてくれます。日本人が意図的に特定の表現を使うと不自然になりがちです。特定の表現を自然な文脈で提示するのに役立ちそうです。
④文法間違いの確認
英文を修正してモデル文を書き、文法的誤りがないか確認したいときには、『Please correct any grammatical errors in this text.』『Is this text grammartically correct? 』などと尋ねてみましょう。すると、文法的に正しい英文へ修正してくれます。
ChatGPTの文章を教材化する際の注意点
事実とは明らかに異なる情報をさも真実のごとく書いてくることがあります。特に、専門的なことを尋ねた際には、正確性を疑うべき場面があります。自分の知識や検索によって最終確認をすることは必要です。
まとめ
ChatGPTの英語モデル文作成への活用法を紹介しました。これ以外にも細かな様々な活用法があります。返ってきた内容自体の精査は必要ですが、条件を満たした英文を書いてくれるため、モデル文の教材作成として役立ちます。是非活用してみて下さい。
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