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創業3期目の会社が「働く人」を大切にする理由

株式会社ブレーンバディ執行役員CHROの永井です。
CHROに就任したタイミングで、これまでの組織の歩みを振り返っていこうと思いnoteを始めることにしました。また、人材・組織開発に向き合う中での気づきや学びも記事としてまとめています。
僕のnoteが、創業期の会社づくりをされている方や、組織開発に従事されている方にとって、ご自身の会社や組織で少しでも参考になる内容になれば幸いです。

4回目の今回は、激動のスタートアップ企業が「働く人」を大切にする理由と実践した取り組みをまとめていきます。

なぜ「働く人」を大切にするのか

先に結論を書きますが、ブレーンバディは「組織力」で競争優位性を構築したいと考えています。そのため、大前提として組織の構成員となる「働く人」は非常に重要です。
組織力で競争優位性を構築したい理由はシンプルです。組織力は、サービスやプロダクトと違い、模倣困難な競争優位性を築くことができるためです。
こちらのnoteでもう少し詳しく書いているので、よろしければご一読ください。

ここからは、「働く人」をどのように大切にし、どんな結果が生まれているのかをご紹介します。

人間の感情に向き合うことが大切にする第一歩

僕の人間観は以前ご紹介させていただきましたが、

人間とは「矛盾に満ちた不合理な存在」

引用:『心理学的経営』大沢 武志氏

だと捉えています。リクルート創業メンバーの一人でもある大沢武志氏が、『心理学的経営』で記している言葉です。
人間は感情を持った生き物です。一定合理の枠組みで捉えられますが、合理を超えた矛盾や可能性を秘めている存在だと考えています。

合理を超えた矛盾や可能性を生む根本的な要因は、情緒性にあります。人間を動かすのは、論理でなく情理。情緒性を重視することで、合理的な枠組みを超えてエネルギーが発揮されると考えています。

動機付けするためには?

僕は動機付けを考える際に、F.ハーズバーグの二要因理論に必ず立ち返るようにしています。

大沢 武志氏『心理学的経営』から

働く人が動機付けされる要因は、【達成・承認・仕事そのもの・責任・昇進・成長】です。金銭報酬や待遇面の改善に注力することや、オフィス環境を整備することは働く人を動機付けする要因とはなりにくいです。
また、二要因理論以外にもA.マズローの欲求5段階説も原理原則として参考になります。

欲求の5段階説とは、「人間は自己実現に向かって成長する」という仮説を欲求の階層で説明したものです。低次の欲求が満たされるごとに、もう1つ上の欲求を持つようになるという考えです。
二要因理論と欲求5段階説から考えると、働く人を動機付けするためには何に注力すべきか見えてきます。

当社の取り組み

取り組みをご紹介する前に、まずは人材ポリシーをご紹介します。

ブレーンバディの人材ポリシー

このポリシーに基づき、会社として、働く人が自分の個性を活かし人生ストーリーを実現するための支援を行っています。

<ストーリーとは>
自分が主人公の物語です。急にエモーショナルな表現をしましたが、よく聞くWillCanMustのWillのようなものだと思っていただければわかりやすいかと思います。当社では、このストーリーの大きさや高さに良し悪しは無く、自分の人生を生きることが何より重要だと考えています。(ちなみに、この考え方はマズローの欲求5段解説を根底に置いています。)

<ストーリー面談と支援体制>
入社時・入社後、定期的にストーリー面談を実施します。特に、入社時はブレーンバディを通して人生をどうしたいか会話します。そのために、ブレーンバディのストーリーもできる限り開示し、よりリアルに描けるようにしています。
そして、入社時に設計したストーリーは全社員に共有します。自分のストーリーを語った後、他の社員からストーリー設計の背景や自分が支援できることを共有し合い、全員が個人のストーリー実現に向けた支援を行っています。

<ストーリー実現に向けた人材開発会議>
毎週経営幹部が一同に集まり、人材開発会議を実施しています。また、四半期に一回は全社を挙げて全員のストーリーを支援するために、経営幹部で全社員のストーリーを議論し、適切な配置やミッションの設定を行っています。働く人の個性を活かし、自己実現に迎える状態を整えることは、パーフォーマンスを発揮する機会の提供だと捉えています。

その他にも、働く人を大切にする取り組みは色々行っています。衛生要因の排除や低次元の欲求充足のための取り組みにも取り組んでいます。全部ご紹介すると非常に長くなるので、もしご興味がある方がいらっしゃればお気軽にご連絡ください。

働く人を大切にした結果生まれたこと

これまで書いたように、当社では、創業以降一貫して働く人を大切にしてきました。結果として、2年間で組織・事業成長率400%以上の状態で本日を迎えられています。良い組織の定義は様々だと思います。ただ、当社として成し遂げたい事を実現するために、確実に組織を拡大し事業を成長させられている状況は一つの成果として考えたいです。

今回、働く個人を大切にするというテーマで書いてきたので、最後に敢えて書いておきますが、働く個人を大切にするからと言って、個人が独立していく訳ではありません。会社のMissionの実現という共通の目的に向かって、掛け算的に個人が織りなすことで、単なる集団ではなく組織として力を発揮していきます。そのため、当社ではこれからも、一人ひとりの持つ才能を最大限活かし、お互いに努力を支援し合いながら、自己実現できる人が最大化できる組織をつくっていきます。そして、自己実現に向けた個人の高いエネルギーを組織として集結し、事業を推進し、会社のMission・Visionの実現に近づいていきます。結果、会社が成長した事で、働く個人がより自己実現に近づく、自己実現できる人が増える。そんな未来をつくっていきます。


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