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#社会学

『嫌われる勇気』と倫理  あるいは嫌われない勇気

『嫌われる勇気』と倫理  あるいは嫌われない勇気

「嫌われる勇気」があろうがなかろうが、嫌われるひとは嫌われる。

今まで嫌われていないけど、「嫌われる勇気」を身につけてから嫌われようなんていう傲慢で浅薄な思考をするひとはすでに嫌われているだろう。

親と子が仲が良い関係は善いとはいえないかもしれない

親と子が仲が良い関係は善いとはいえないかもしれない

人間関係も「避けるべきものを避け」るのも「勇気」であり、
「勇気」は「徳」のひとつ。
(cf. R.S. ブラック『プラトン入門』内山勝利訳,岩波書店〈文庫〉,1992,p. 122 )

大学生達は親と仲がよい。
就職したら親と暮らしたいという声もよく聞く。

なぜと尋ねると、
「苦労して育ててくれたから」
「父親が単身赴任から帰ってきたら一緒に住んであげたいから」
という答えが返ってくる。

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