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【3DCG本】入門編&実践編&我が家の本棚紹介します(゜゜) -その①-

こんにちは。hibikiです。

今日は現役3DCGデザイナーとしてオススメの3DCG本をご紹介させて頂きたいと思います。


3DCG本と一言に言っても、3DCGの中にもモデラーやアニメーター・リガー・エフェクター、さらに分けるとキャラクター専門や背景専門など、ジャンルがかなり分かれてきますので、

ここでは3DCGモデラー(キャラ&背景)からの紹介ということでモデリング関係+αという感じで、入門編実践編に分けて紹介させて頂きたいと思います。


造形の基礎+この辺のソフト関係に触れる予定です。

・maya

・zbrush

・Substance Painter&Designer

・Houdini

・blender

・unity

・Unreal Engine


が、その前に・・・


いきなりですが、自分の家の本棚です。

我が家の本棚はこんな感じ

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これは一部ですが、見ての通りCG系の参考書やアナトミー本・画集・アート本・風景系の写真集などで埋め尽くされています。


私は服や化粧品などにはあまりお金をかけませんが、とにかく本は昔から、少しでも刺激を受けそうなものはだいたい買ってしまいます。

家には恐らくこの倍本があります。

一昨年まで住んでいた隣県の第二の実家にも本棚一つ分くらいの参考書や画集・写真集と、

そして漫画と小説専用の本棚に恐らく軽く1000冊は超える漫画がストックされています(小説は100冊くらい。)

(『第二の実家』というのは、実はだいぶ田舎の方に本当の実家が別であるのですが、一昨年までの何年間かの間祖母と両親が暮らす家に居候させてもらっていたため、今ではほぼそこが第二の実家となっています。)

漫画や小説で言うと本当の実家にも置きっぱなし・・・

1000冊はあります✨キリッ

とか言ってないで、さっさとか片付けないとなぁ…( ;´Д`)

とよく思いはするものの、、、

ついつい放置してしまいガチな私です(´Д⊂ヽ

ここ数年は参考書だとだいぶネットでチュートリアル動画だったり参考になるサイトで調べることの方が圧倒的に多かったり、風景や海外の写真集も、イメージを膨らませる意図だとこれまたネットで結構済んでしまうのですが、それでもたまーに未だに買ってしまいます。

こうしてだいたいネットで済む時代になったとはいえ、それでもやはり手元に本があった方が捗る場合もあったりしますしね。

漫画だったりたまに自己啓発系の本も読んだりするのですが、最近はそういった本も本棚が単純にもう空きがないし本棚を増やす場所もないのでKindleにしてから、家の本棚からあふれる心配はなくなりました。

(Kindleにしたことで前より本を買う頻度は増えた節もありますが…(゜゜)エッ )


話が逸れましたが、本の何がいいって、

どんなジャンルにせよ、読んでいる今を充実させてくれ、そして未来の自分に何かしらの影響をもたらしてくれる。

そんなところです。

未来の自分への投資という意味で、節約はしたいけれど本だけはケチらない。というのが私の昔からのモットーのひとつだったりします。

少し話が逸れましたが、そんなこんなで最新の1冊ではないもののだいぶ読み込んだ本も紹介しようと思って今さっきこうして写真を撮っていたのですが、ここにないものもチラホラ…でした(;´Д`)


では具体的にどんな本を参考にしてきたか、仕事で技術的に活かせる本をいくつか挙げてみます。


●アナトミー本(解剖学)

An Atlas of Anatomy for Artists 

こちらはだいぶ古いものですがだいぶ使い込んできました。

今はもうアナトミーに関する本は本当に沢山出ていてもっといいものがあるので実際これから勉強を始める方はそういった本から見るのをオススメしますが、自分にとっては昔からの愛着もありで、今でも横に置いている本です。

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ANATOMY SCULPTING 片桐裕司 造形テクニック

アニマル・モデリング 動物造形解剖学

こちらの2冊は、造形を骨格筋肉からしっかり覚えるなら今でも絶賛オススメな本です!!✨

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実はもう1冊、アナトミー系でかなりオススメの1冊がありますのでそれは後程・・・


●zbrush

田島光二作品集 & ZBrushテクニック

田島光二アートワークス ZBrush&Photoshopテクニック

こちらは6年前にキャラクター部門を志し始めた頃に、ちょうど出て。あまりのカッコよさに飛びついて買った本です。

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zbrushの入門としてこちらを見ながら自主制作を当時していましたが、いろんな面で感謝しかありません✨

私は実はもともとは結構アナログな人間だったので、機能的なものからダーっと詰め込まれるとまぁ分からない(;´Д`)

しかしこの本は感覚的なところからいい感じに入れたおかげで、zbrushを本当に好きになるキッカケとなりました✨

当時周囲の同僚達もみんな持ってましたね。

とても思い出深い1冊です。


基本からわかる ZBRUSH 標準リファレンスガイド

本のタイトルにもリファレンスガイドとある通り、

こちらはある程度zbrushで一通りの作業が出来るようになってから、この機能なんだっけ?とかこういった機能なかったっけ?を参照するための本として買った本です。

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これ1冊、というよりは補佐として置いておくことをオススメします。

※こちらは今現在ではバージョンが古くなってしまっているため、今これからzbrushを始めたい方へは別のオススメの本を後程紹介します。


●maya

Maya実践ハードサーフェスモデリング:プロップと背景から学ぶワークフロー

こちらはmayaを使うモデラーの中でも、特に背景やロボ系を作る人が重宝している1冊です。

私はハードサーフェスは苦手意識があり、苦手意識克服のために買ったものです。

(まだ克服していないですが…(;´Д`))

とは言え苦手意識はあるものの、かなり内容詰まっていて勉強になる1冊なのは間違いないです✨

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アート全般の教本

デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則 -色、光、構図、解剖学、遠近法、奥行き-

タイトルの通り、CGに関わる方は誰でも参考になる本となっていると思います。

色と光に関すること、解剖学から構図など、幅広く学べる1冊です✨

もれなく3DCGをやる人も学んでおきたいところですね。

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●背景画・コンセプトアート本

男鹿和雄画集

男鹿和雄画集II

ジブリの圧倒的な技術力を吸収したければ間違いなくコレです!!✨

3DCGデザイナーとしても表現の仕方を知っておくことは必ずプラスになります。

絵を描く人、見るのが好きなだけという人にとっても、これはかなり面白い本となっていると断言できる1冊です。

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背景画集 草薙

そしてこちら。もうだいぶ古い本ですが今でも愛着があります。

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草薙さんの設定資料集や画集を当時集めていました。

この画集を見ながら、背景画への憧れや意欲を募らせていっていたのを覚えています。

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●Unreal Engine4

Unreal Engine 4マテリアルデザイン入門

こちらは初めてマテリアルやシェーダーに興味を持ち始めるキッカケとなった本です。

マテリアルってこんなに面白いのかと・・・!✨

そしてここで始めて『ノードベース』の作り方に触れることになった訳ですが、ノードベースのやりやすいことやりやすいこと…✨

※マテリアル(シェーダー)はだいたいコード(プログラム)で組まれているのですが、このノードベースは視覚的に感覚的な操作によってマテリアルが作っていけます。

ちょうどこの頃(5年程前)、PBRが主流になってきたのもあり私もPBRの技術を習得中でした。

なので

・マテリアル

・ノードベースの作り

・PBR

という『新しい3つの要素を同時に体験できる』という本当に面白い感覚で、この本をチュートリアルとして読みながら週末に自主制作を進めるのが本当に楽しくて楽しくて、しょうがなかった。

そんな1冊です✨

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※改訂版『UnrealEngine4マテリアルデザイン入門 第2版』が出ておりますので、これから買う人はこちらをオススメします。

3DCGの制作の現場で、このUnrealEngineだったりunityのスキルは必ずしも必須ではないですが、特に開発に関わりたい方は学んでおくと活かせる場も多いかと思います。


●Houdini

Houdini ビジュアルエフェクトの教科書

理論と実践で学ぶHoudini -SOP&VEX編-

こちらは昨年Houdiniの勉強を始めた時に入門として買った本です。

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Houdiniはこれまではエフェクトの方が使うことが多かったソフトですが、もうだいぶいろんな会社でモデル制作としても研究が進められています。

こちらは先ほどUnreal Engine 4マテリアルデザイン入門で取り上げた『ノードベース』の作りの統合型ソフトです。

ノードベースの作りによって、作り方の幅や作れるものの量がかなり広がることは間違いなく、5年後10年後はこのソフトで開発されたゲームがだいぶ出ているのではないかと思われます。

3D系の作業には

・モデリング

・テクスチャ作成

・ベイク(焼き付け)

・セットアップ

・アニメーション

・エフェクト作成

・レンダリング

など様々な職種の各工程が入りますが、使用するソフトは

そのすべてを内包した統合型ソフトと、専門作業に特化した特化型ソフトに分かれます。

開発現場で今でも必須なmayaは統合型ソフトです。

統合型なので幅広い機能を備えているため、すべて覚えようとしたら時間がいくらあっても足りないくらいの機能があります。

そしてhoudiniはノードベースの統合型ソフトです。

恐ろしく覚えることが多いので、集中的にコレを覚える!と的を絞らないと大変なことになります。

なので、この本1冊あればHoudiniが使えるようになります✨といった紹介は出来ませんが(得意不得意あると思いますが理系でない私はこの先5年10年かけて地道にやっていこうと思っているくらい気が遠くなるソフトなので…)、

先ほど挙げた『Houdini ビジュアルエフェクトの教科書はHoudiniってどんな作業でどんなことが出来るのだろう?っといったことを手っ取り早く学ぶのに適した1冊、とは言えます。

そして更に理解を深めていくのに『理論と実践で学ぶHoudini -SOP&VEX編-こちらをオススメします。

理系に強い方は、むしろmayaやblenderでの手でコツコツ作るような3Dモデリングから入るより、こちらから入る方が面白く、修得も早いかもしれません。


ここまで書きましたが、だいぶ長くなってしまったので入門編&実践編は

『【3DCG本】入門編&実践編&我が家の本棚紹介します(゜゜) -その②-』

『【3DCG本】入門編&実践編&我が家の本棚紹介します(゜゜) -その③-』

に分けたいと思います。

ここまで読んで頂きありがとうございましたm(_ _)m

少しでも多くの方に3Dに興味を持っていただけたらうれしいです✨

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