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本がある幸せを噛み締めつつ、蔵書本を整理してゆく日。


昨日の決意表明を胸に、

リポビタン飲んで、魔窟となっていた部屋を
蔵書整理してゆきました。


たくさん本の写真を撮りましたが、
実際は写真の3倍以上の蔵書がまだあります(゚o゚;;

今回は宮沢賢治関連に出来るだけ絞って整理してゆきました。

もし本が好きな方がいましたら、
読んで頂けますと嬉しいです。


今の汚部屋を片付けようと決めた過去記事がこちら⬇️



昨日、マンガハックさんで連載している
「政とイチ」が賢治誕生シーンで一区切りがつきました。


今後は宮沢賢治の史実を交えながら
夫婦と当時の時代を豊かに描いてゆこうと思っています。

けれど、今のわたしのしっちゃかめっちゃかの
資料散乱の状態では。。。。

時代考察をするにも、作画より資料探しに
時間を要するっちゅーねん‼️
というほどカオス状態だったので

とりあえずしばらく作画を休んで、
資料の整理と汚部屋の掃除をしようと決めました。


今日は、宮沢賢治と明治時代関連の書物を
ざっとリビングに出して分類してゆきました。


娘が帰ってくるまで、時間との戦い‼️




宮沢賢治の絵本の中でも、「銀河鉄道の夜」と、
スズキコージさんの「注文の多い料理店」はとても好きです。
あと、ここにはありませんが、「竜のはなし」という絵本もいいです。



賢治ゆかりの美しい鉱石モチーフにした豪華な装丁。


こちらは全集。非常に重くて持ち運びしにくいので
実はこの四冊しか持っていません。

けれど、賢治を深く知るには
この全集が一番持っておいた方がいいと思います。
賢治が書き残したもの全てが詰まっています。


右下二冊は賢治も愛読していたタゴールとエマーソンです。

わたしはもっぱらちくま文庫の宮沢賢治全集のお世話になっています。
軽くて持ち運びしやすく、作画中も邪魔になりません。
あちこちに持っていってボロボロになってしまいました。。。

「トムソン科学体系」は、大正時代に発行された科学本です。

当時、賢治が楽しんで読んでいたとのことで、
わたしも欲しくなって日本の古本屋ネットで購入しました。
全8巻で5500円という安価でした。


こちらは児童用の宮沢賢治童話全集。
わかりやすい解説が読みたくて買ったものです。
編者の宮沢清六さんは、賢治の弟さんです。


こちらはずっと未読のまま積んどいていた本たち。。。




賢治をよく知る家族や友人、親類のお話が一番説得力がある。


こちらは賢治の生い立ちや生き様を知るのに、
まず持っておいた方がいいな、ということで
かなり読み込んだり、調べ物に使ったりしている本です。


まだ読んでいない初期資料集。。。。




賢治記念館にも岩手に行くたびに足を運びましたが、
行くたびに、なんというかもう、うちのめされます。。。。


最近は賢治の本を出すにも出版社はかなり厳しいようです。。。


当時の鉄道関連は全然よくわかっていません。反省しかり。鉄ちゃんに敬服。。。



明治時代の岩手や花巻の生活、郷土料理を知る本は
もっと収集したいです。


わたしはどうも、賢治云々というより、
当時の市井の生活の方に強い興味を持っています。
なので自分が描く漫画も、賢治を描くというよりは
群像劇のように当時をささやかに生きたさまざまな人たちの
想いを代弁したいと思っています。

明治期の風俗資料。「明治風俗史」はオススメ。絵が美しいです。


当時はさまざまな物売りが往来を賑わせていたのは、
ラフカディオ=ハーンの「日本の面影」でも紹介されていますが、

市井の無形の物売り文化は。。。
どのように町中で声をあげていたか、
どんな服装だったのかなどは、
今となってはそれを探る手がかりは本だけしかありません。。。
ここが本当に口惜しいです。


「日本人のすがたと暮らし」は近代のノスタルジーを破壊してくれるほど生々しく面白かった‼️


ここの写真の本はどれも当たりでした。


当時の和洋折衷のファッションを見るのは楽しいですよね。

この福禄は、明治時代の京都の呉服屋で使われていた
小紋の見本です。

明治期の小紋や縞はまだ化学染料ではなく、自然染だったんですよね。


清方無くして明治は語れず、と声を大にしていいたい。




今回は紹介できないのですが、
当時を知る古書もずいぶん収集しました。


写真は「政とイチ」の婚礼シーンで参考にした
結婚式の本たちです。




当時のお料理本や女性誌、化学本は面白いですね😊


明治時代を知るもっとも重要な資料の一つである
「風俗画報」は古書、複製本など合わせて集めています。

年ごとにまとめて乾燥剤と防虫剤をいれていたら
樟脳の匂いがすごくて大変なことに💦

当時の「風俗画報」は本当に見応えがあります。

今はネットでも描かれている絵が紹介されているので
便利ですね(^^)


けれど、今あるメディアで描かれている「明治」は
全てではありません。

自分の目や足を使って、当時の面影を手探りで
その輪郭やデッサンをつかんでいくことに、
各々の「明治時代」が作れると思っています。

間違ってもいいと思います。
時代考証は、その後に受け継いだひとが
やはり自分なりに手探りで見たり聞いたり読んだりして
形作られたものだから。

だから、こうかな❓と恐れず過去を開拓してゆく
オリジナリティは大事だと思います。

それゆえに、当時発刊された書物を紐解くことは
とても重要だとも思います。



おまけ。洋書や世界の本は別室に移動。左下の本はナチス占領下時代のスパイの資料本。


おまけ。大正時代のドイツ語辞典と、明治23年発行の怪談本。当時の装丁やサイズを知りたくて購入。


さあ‼️
これらを私室の本棚に入れてゆきます。

文庫の賢治関連の本はどれも面白いのでオススメです。池澤夏樹さんの「言葉の流星群」感動しました。


本棚の右側一番上は、あまり読まない本を収納。

2段目は賢治関連の文庫本を入れました。



3段目は絵本童話集と、全集を入れて。。。


中央には大型本。
その下段にはマンガを作る上で重宝するポーズ集や
マール社、ドーヴァー社の本など。

中央下段には、マンガに一番必要な資料本(一級資料本と勝手に呼んでいる)
を収納しました。
最も手に取る頻度が高い本たちです。


個人的に澤口たまみさんと伊藤光弥さんの本が好きです。


その下は自然学、地学、理科系の賢治本。


賢治を知るには、文学だけでなく、
植物、宗教、生物、気象、天文、科学、地学と。。。
膨大な知識が必要となるのですが、
わたしは頭が良くないので(^^;;
理科系と宗教は殆ど逃げています。。。

実際、岩手の自然の中を歩くことで
賢治の言葉の意味を掴めると思います。


アジェや20世紀初頭の洋書は、これから作る商業誌用の資料にもなるのでそのままに。


左上には美術関係。
下段は近代の暮らしや着物などのコーナーに。


「おばあさんの知恵袋」面白かったです。

ふう。。。
とりあえず疲れまくったのでここまで。。。(゚o゚;;


でも、これでどこにどの本があるかわかるようになりました。

わーい、これで資料が取り出しやすくなる‼️
やったーーー

と思ったものの。。。。


なんだかもう、本と原稿への冒涜に他ならぬ光景。。。。


床はまだ見えていない。。。

カオスのままやんけ。。。。


あと3日ぐらいかかりそうですね。。。(遠い目)

明日は床に散らばっている原稿やノートと、文具類たちの断捨離を
しようと思っています。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました😊✨✨

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