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シングルパパ起業家の本棚(の一部)

そろそろ自分で「シングルパパ起業家」と名乗るのもアレな気がする今日この頃。起業家というほど起業家していなくて、どちらかというとプログラマー。そして、週末フォトグラファー。フォトグラファーと名乗るのもアレだけど。

今日は僕の本棚の一部を紹介しようかなと。本棚には紙の本もかなりあるし、Kindleには大量の電子書籍が入っているし、本当に一部だけしか紹介できないけれど。気分によって違う本を選ぶはずで、人にお勧めする場合も違う本を選ぶはず。だから、今日限りの書籍リストになっている。あと、やはり、最近読んだ本は印象に残っていて、リストに入りやすい。

ということで、2019年4月時点の本棚(の一部)ということで。各カテゴリーで3冊くらいを目安に選出してみた。

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小説

小説は、あまり読んでいない。最近になって、読んだほうがいいなと思い、買うようになった。買ったものの、読んでないのだけれど。


ショートショートは小説だろうか。細かいことは気にしない。星新一は高校生の頃にひたすら読み漁った。どの本を載せようか迷ったけれど、星新一との出会いとなった最初の一冊を。SFなのに色褪せない。ちなみに、一冊まるごとセックス特集なクレイジーな本もあるので、子どもに読ませる時には注意が必要。


これも小説に入るのだろうか。著者の実体験なので、どうだろう。事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもので、下手な創作よりも断然面白い。主人公(著者)の成長ストーリーにもなっていて、気持ち良く読み終えることができる。僕も本をお勧めして欲しい。


タイムリープを扱ったSF作品。「SF史上最悪のパラドックス」という謳い文句で、SFを読み慣れていないので、かなり頭を使う。それでも十分に楽しめた。4部作になっているのだけど、他の作品には付いていけなかった。この一冊だけで完結するので、まずは読んでみるといいかも。


カメラが絡んだ謎解き物語。毎回レトロカメラが登場する。カメラの知識がなくても楽しむことができるミステリー作品になっていると。最後のエピソードでLeica IIIfが登場するのだけど、僕がLeica IIIfを買ったのは、この作品の影響が多少はあったのだと思う。続編も合わせて読むのがお勧め。


最近読んだので、印象に残っていたため選出した。貧困女子をテーマとした作品。主人公のストーリーを追うだけだと、つまらないと感じるかもしれない。主人公の視点を通して見た貧困女子の様子を追うのが、この作品を楽しむコツだと思う。貧困は、自己責任なのか?人として「下」なのか?お金があれば救われるのか?文章は読みやすく、読書に慣れていなくてもサクサク読み進められる。


コミック(進行中)

2019年4月時点で完結していないもの。定番のものしか読んでいないかも。「キングダム」など、新刊待ちのものが他にもあるが、キリがないので3作品だけ。


現在、36巻。面白いを通り越して、感心する。1冊を読み終わった時の疲労感。これが定期的なペースで刊行されていたら、人類に与える損害は多大なものになっているだろう。ただ、著者が亡くなる前に作品が完結するのか不安である。冨樫義博の電脳化が待たれる。


28巻が出たばかり。このところ急速に謎が解き明かされていくのだけど、その一方で新たな謎が積み上がっていく。最新刊では、エレンとジークの思惑が垣間見える。展開が激しくて、前のめりに読み進めてしまう。次巻が待ち遠しい。


13巻まで出ている。そろそろクライマックスか。死なない者同士の戦いは見もの。死なないことを最大限に生かした戦略と、死なない相手をいかに倒すかという駆け引き。亜人というコンセプトだけで終わるのではなく、そこから最高のストーリーを引き出す手腕がすごい。


コミック(完結)

すでに完結しているもの。やはり、コミックは定番しか読まない傾向にあるかも。10巻以内で完結するものを、まとめ買いする傾向がある。


「SLAM DUNK」を超える作品に出会ったことがないし、この先も出会うことはないんじゃないだろうか。無気力・無感動で生きている僕が、笑ったり泣いたりするのは、この作品だけ。終盤は画力も凄まじい。


「SLAM DUNK」とのギャップがすごい。鬱展開に浸りたい時に最適。プンプンと愛子ちゃんのラストに関しては、ハッピーエンドなのかどうなのか、解釈を間違えそうな気がする。多分、僕の解釈で合ってると思うのだけど、ネタバレを避けて、ここには書かない。プンプンの姿が普通の人間として描かれていたら、本当に鬱すぎる作品になっていたと思う。


どれくらいメジャーなのか分からないのだけど、アニメ化もされている。時間が止まった世界で繰り広げられる物語。登場人物が(一部は特殊能力を持っているけれど)普通の人というのが良い。全8巻なので、まとめ読みしやすい。


好きな人は、とことん好きな世界観。人間と喰種の狭間で苦悩する主人公の様子が上手く表現されている。re:まで読むと完結するのだけど、あえて無印を推す。


タイムリープとサスペンスの合わせ技。登場人物に良い人が多く、善意と正義感で物語が進む印象。それに加えて、クセのない絵なので、読みやすい。もちろん、ストーリーが面白いからこそ、ここに選んだのだけど。8巻で完結するので、これもまとめ読みで。


クリエイティブ

クリエイティブに生きていたいので、そういう系の本はわりと読む。クリエイティブ系は洋書の翻訳版が多いのだけど、今回は日本人の書いたものを選択。本質的につながっている2冊となった。


クリエイティブな人の頭の中がどうなっているのかを知ることができる。単純な思い付きではないというのがポイント。素材があってこそのアイデアなのだ。その辺りは定番の「アイデアのつくり方」(ジェームス W. ヤング)が参考になる。


いろんな場所でお勧めしている本。タイトルがすべてを表している。センスというのは生まれ持ったものではなくて、そのベースとなる知識が必要となる。ファッションのセンスの良い人は、ファッションについての知識が豊富にあるのだと思う。センスに限らず、クリエイティブというと「思い付き」のイメージがあるが、実際には素材の収集とその組み合わせという地道な作業なのだ。


カテゴリー不明

どのカテゴリーに入れたらいいのか、さっぱり分からなかった。


これは、お勧め。文章を書くための参考書なのだけど、それだけに留めておくには惜しい。何かを考えるという行為をする時に、この本の内容を頭に入れておくと、考える助けになる。そういう意味では、ビジネス書的な捉え方もしている。頭の使い方を知るための一冊。


吉田尚記と石川善樹の対談。いろんな雑学を仕入れられるし、こう考えればいいのかというヒントも得られる。石川善樹の科学に基づくエッジの効いた考え方が面白い。吉田尚記の発言も良い。「科学的に〜」というタイトルだけれど、肩肘張らずに気楽に読めて、気分が楽になる本だと思う。


ビジネス

印象に残っているものが少なかった。NewsPicks Bookは内容確認のために読んでいるので、話半分に読んでいることが多い。洋書の翻訳版は、すぐに内容が思い出せず、今回はほとんどスキップ。


世間的に賛否両論ありつつも、僕は面白いと思った。ここまで計算して行動していたのなら、大したものだ。西野亮廣だからできる、というのももちろんある。けれども、考え方の参考にすることはできるはずだ。


作業時間を25分に区切るというところだけが一人歩きしている印象のあるポモドーロテクニック。実際には時間管理術なので、記録を付けていって、作業時間の予測に使うというのが本質だと思う。そういう意味でも、類書ではなく、原点となるこの本がお勧め。


エッセイ

自分でもエッセイを書いてみたいと思い、読み始めた。いろいろ読んでみたけれど、積極的に笑いを取りに来るエッセイは苦手かもしれない。


今のところ、川上未映子のエッセイが一番好き。独特な言い回しをするのだけど、クセがなくて読みやすい。この本は、いろいろな時期に書かれたものが混ざっているので、一冊の中でも好みが分かれる。サラッと書かれているものよりも、個性的な文体が全開のものが好み。


マザーハウスの創設者の自伝。アジア最貧国と言われるバングラディシュでバッグを作り、日本で販売する。その奮闘記。何がこの人をここまで掻き立てるのだろう。学生時代からの経歴が書かれているのだけど、活動のモチベーションの根源は僕には分からなかった。それでも、この本を読むと、自分も何かしなければ、という気になってくる。


笑いを取りに来るエッセイは苦手かも、と書いたのだけど、紫原明子のエッセイはその辺りのバランスが取れている。18歳で結婚し、31歳で離婚して社会人デビュー。社会経験が少なそうなイメージだけど、これだけ書けるのは経験なのか才能なのか。シングルマザーでもあるので、共感するところもあり。


すごい人気で、もう何冊の本を出しているのだろうか。個人的には、あざとさの少ない最初の一冊が好み。140文字でこれだけ書けるセンスが羨ましい。僕らと同世代以上の人のツイート集を読んでも、イマイチ140文字とかみ合っていないように感じる。蒼井ブルーの場合は、狙っているように見えて、素が見え隠れするのが良いのかも。


坂口恭平が新政府を設立した頃の本。物の見方が変わる。世界はレイヤー構造をしていて、同じ空間でも、僕が見えている世界と他人に見えている世界は異なる。トークになると皆を置いてけぼりにする坂口恭平、その頭の中をのぞくことができる一冊。これ以降になると、抽象度が高くなったり、解像度が高くなりすぎたり、難易度が上がる。


実用書

この分類でいいのだろうか。普段の生活に役立つということで。


減らす・捨てる系の本はたくさんあるけれど、自分にはこの本が一番合っていた。モノでもコトでも、減らすためにはどうすればいいか。いらないものを捨てるのではない。大切なものを見極めて、それ以外はすべて捨てる。自分にとって何が大切なのか、ということに向き合うことになる。具体的な方法についても載っている。


恋愛ハウツー物は普段は読まないのだけど、なんとなく手にしたら、当たりだったという一冊。著者はオクテ男子のことをよく分かっている。基礎から解説されているので、どうしていいか分からない人にもお勧め。テクニックよりも心の在り方、という感じがして好感が持てる。


元「王様のブランチ」のリポーター。多様すぎるゲストを相手にしてきたことで培われた「ほんの少しのコツ」について書かれている。世の中にあるコミュニケーションのテクニック集のようなものは、自分には合わなかったので、この「ほんの少しのコツ」がちょうど良い。これも、テクニックよりも心の在り方、だと思う。


社会

貧困やワーキングマザー、ひとり親の本が多いのだが、ここでは一冊に留める。


シングルファーザーとして他人事ではないので、シングルマザーの貧困について書かれた本を何冊か読んだ。そのうちの一冊。貧困についてデータで示す本もあるのに対して、この本では事例が紹介されている。出会い系や売春に偏ってはいるが、日本にそういう現状があるということを知ることができる。売春ができればまだ救いで、売春婦にもなれない人もいるという救いのなさ。


AIに仕事を奪われる、という煽り文句をよく目にする。しかし、AIは意味を理解することができない。意味を理解することができる人間がAIに負けることはないはずである。ところが、子どもたちを調査してみると、教科書レベルですら意味を理解できていない。個人的には、ホラーに分類したい一冊。


お金

僕はずっと「資本主義はオワコン」と言ってるのだけど、その辺りを感じられる本。


資本主義が謎すぎる。なぜ世界の資本は増え続けているのだろうか。虚構の世界を見ているようである。モノとお金を交換した時に、モノは価値がなくなっていくが、お金はそのままである。歪みを生み出すその状況を解決する考え方が、「老化するお金」や「時とともに減価するお金」。そして「地域通貨」についても触れられている。まさに今読むべき本のように思う。


「菌本位」のパンづくりをする田舎のパン屋さん。その経緯が書かれている。そこになぜか経済学。前述の「エンデの遺言」を読んでいると理解しやすいけれど、「エンデの遺言」はボリュームがあるので、こちらを先に読むのもいいかも。


数学

今回は数学書は選ばずに、数学にまつわる物語を選んでみた。数学がまったく分からない僕でも読めるものを。


数学的なところはまったく理解できないのだけど、とにかく面白い。3世紀に渡る数学者たちの挑戦と苦悩が描かれている。ひとつの証明に人生を捧げる数学者たち。カテゴリーとしては、ドキュメンタリーになると思う。数学が分からないけど数学的にフェルマーの最終定理に触れたい人は結城浩の「数学ガール/フェルマーの最終定理」が分かりやすかった。


100年証明されることのなかったポアンカレ予想に挑む数学者たち。これを予想するも姿を消したペレリマンのエピソードがセンセーショナルに見えるが、姿を消したというのは本質ではない。数学者たちのドキュメンタリーが見どころだろう。ポアンカレ予想がどういうものなのか、数学の知識ゼロでもイメージできるように解説されている。元々はNHKのテレビ番組なので、本を読むよりも映像で見るほうが楽しめるかもしれない。


写真

写真にまつわるエッセイ。写真を撮らない人でも楽しめる2冊を選んでみた。


写真のテクニックを取り扱うのではなく、こうしてみては?という提案。とにかく優しい感じのする本。離婚直前でメンタルが弱っていた時に読んで癒されていた。今は、読むと写真が撮りたくなる。続編の「写真を観る編」も良い。「ほぼ日」を探すと、すべて無料で読めるかもしれない。


日本を代表する写真家、ハービー・山口のフォトエッセイ。写真はもちろん素晴らしいのだけど、エッセイも素敵。エピソードの一つ一つが輝いているように感じる。被写体の幸せを祈ってシャッターを切るという姿勢は見習いたい。続編も出版されている。


デザイン

今回は作品集やデザイン論の本は選ばなかった。


定番。デザイナーではない人に向けてデザインを解説した本。デザインの4つの基本原則などは、すでに多くのブログで紹介されている。一方で、後半でフォントを扱っているのは知られていないかも。この本を読んだだけでデザインができるようにはならないけれど、基本を押さえることができるので、最初に読むべき一冊。


フォント感覚を身につけたい、と思いつつ、そこまで興味が持てない。フォントに関する本を買っては積読しているのだけど、この本は面白く読めた。ドイツ在住のフォントのプロである著者がヨーロッパの街で見かけたフォントを写真とともに解説する。続編の「まちモジ」はその日本版。


アート

メディアアート系の本が積まれている。そこは、あえて外して、身近な題材を独自の視点で見つめた作品を選んでみた。


アーティスト鈴木康広による作品紹介。作品を作るためのスケッチ、作られた作品、そこからさらに考察を進めるという構成が特徴的。身近な題材で、これだけの作品が生まれる、その視点が素晴らしい。これが気に入ったら、続編の「近所の地球」もお勧め。


コンパクトな洋書。イラストと簡単な単語のアイデアスケッチ。視点が面白い。タイトルからも分かるように、著者のアイデアは日常のひとコマ。なのだけど、それをより大きなスケールで見ている。イラストがそれほど上手じゃないのも味があって良い。日本で買うと価格が高いので、海外から直接購入するのがお勧め。


写真集

偶然なのか、好みなのか、フィルムで撮影された作品が集まった。感情や衝動から一歩離れた作品が好みな気がする。


フォトグラファー濱田英明が我が子である兄弟を撮った写真集。子どもの写真となると近づいて撮ってしまうのだけど、この写真集では一歩引いた距離感で撮られている。一歩引いて主観が抜けることで、ある種の普遍性が表現されており、観るものに懐かしさを感じさせる作品になっている。


良い意味で感情が感じられない作品。別の本のインタビューでも感情を入れないと発言しているので、それがきちんと表現されている。グラフィックとして美しい写真が並ぶ。この雰囲気は真似したい写真愛好家も多いのではないだろうか。その他にも写真集を出版しているが、好きな写真が入っているのでこの作品を選んだ。


女優やモデルのポートレートを集めた写真集。パキッとしたグラビア的な写真にそれほど興味が持てず、この写真集のように景色まで入れる感じが好きだ。同時発売の「earl grey」には街の写真が収められていて、どちらの作品も同じトーンで世界観が統一されている。僕は写真に対して、感情よりもグラフィックとしての良さを求めているかもしれない。


ここまで挙げてきた写真集が、感情から一歩離れたところにあるのに対して、これはもろに感情に訴えかけてくる。明確に生と死を意識させる。何がそうさせるのかというのは、僕には言語化できないのだけど。川内倫子も何冊も写真集を出しているが、写真を観る素人的には、この作品がある意味で一番わかりやすいと感じている。


おまけ

おまけ。宣伝乙。


「生きてるだけで致命傷」
がんばることに疲れた人に。


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