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日記から物語を書く

こんにちは火花です。

僕は去年の9月から日記を書いています。ノートに書いたものを写真に撮り、noteにも投稿しています。

日記をはじめた理由は僕は言葉というものをとても大切にしていて、人から言われた言葉や、自分が気付いて言葉にしたものを、忘れないようにしたいと思ったからです。

そしてこの日記が僕のかなりの財産になっていることに気付きはじめました。
読み返すと過去の自分に励まされたり、勇気をもらうことも少なくありません。

日記の中には僕の本音しか書かれていませんし、僕の思いや生き方、哲学が詰まっていました。
僕はこの日記が小説の種、いやもはや人生の種となると思いました。
僕は種をまくように生きることを目標にしていますが、この日記が、僕の毎日が、何かの種になっていることを実感しています。

そして、今回、日記から物語が生まれるところをみなさんに見て頂きたいです。

2021年12月3日の僕の日記です。

人と比べてしまって僕は自信を失っていました。

人は相対的に自分を知る生きものですが、この日僕は何か絶対的なものが欲しいと思ってしまいました。

この絶対的なものがなんなのか、それはもしかしたら人によって違うのかもしれませんが、僕なりの思いを込めて物語の中に落とし込もうとしました。まだ、絶対的なものがなんなのかは、はっきりとは分からないような気がしています。それでもそういったものがあることを僕は信じています。
出来た物語の良し悪し、僕の考えの良し悪しは別として、僕の日記は種としてこれからも土に潜むことでしょう。

最後にこの日記から生まれた物語を読んで頂けたら幸いです。


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野良猫は自分に自信がなかった。


カラスのように空を飛べない。


カエルのように水の中を泳げない。


クモのように綺麗な糸を出すこともできない。


ヘビのようにカッコよくもない。


そして野良猫は別な野良猫に出会った。


野良猫は野良猫に言った。


「僕は他の生きものとくらべてしまって自分に自信がない。君もだろ?」


「うん。自信はないよ。でも心がある。心は豊かだよ」


「心が豊かってどういう意味だい?」


「うーん例えば他の生きもののことを素敵と思えることかな」


「だから君も心が豊かだよ」


野良猫はこの野良猫のことを素敵だと思った。

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