火鉢 囲炉裏

小説執筆歴5年の囲炉裏って人。 不定期に一次創作小説を投稿します! ◆ 二次創作はpi…

火鉢 囲炉裏

小説執筆歴5年の囲炉裏って人。 不定期に一次創作小説を投稿します! ◆ 二次創作はpixivまで。 https://www.pixiv.net/users/4505275

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小説シリーズまとめ

◆一次創作メインシリーズ◆ Collectors! 科学が発展した現代社会。そこにただ一つだけ存在する魔法の街で繰り広げられる、剣と魔法とヒーローたちの物語。ファンタジーシ…

友だちだった神さまへ

 彼は神さまと友だちだった。神さまが友だちなのだと、少なくとも幼い頃の彼は信じていた。 『次は――』  ガタゴトと揺れる電車の中にスピーカーから流れる車掌の声が響…

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魔法の街に愛を込めて

「この街から出ていきたいってほんと? こんなに魔法でいっぱいの街なのに!」  私が外の世界に行きたいと言うと、外の世界から来た人たちはみんな同じ言葉を口にした。 …

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星に願いを

 真夜中、空を見上げると、夜空に尾を引く流れ星が一つ。 『何か願い事した?』 『うん、ちょっとね』  暗くなった部屋の中、星々が煌めく闇夜の下で、僕は友人からのメ…

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お狐様と黒峰さん

 春。京都の街に新たな季節が訪れたことを告げる風が、規則的に植えられた街路樹を揺らす。青く澄み渡り、白い雲が流れる綺麗な空が、今日はピクニック日和だよ! と、…

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小説シリーズまとめ

小説シリーズまとめ

◆一次創作メインシリーズ◆
Collectors!
科学が発展した現代社会。そこにただ一つだけ存在する魔法の街で繰り広げられる、剣と魔法とヒーローたちの物語。ファンタジーシリーズ。
Link: 2022年投稿予定。

蒼空の物語
空の向こう、遥か彼方の星々を巻き込む戦争の時代。蒼い空を守るために戦うパイロットの物語。SF。
Link: note未投稿。

お狐様と黒峰さん
京都の街のブラック企業で

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友だちだった神さまへ

友だちだった神さまへ

 彼は神さまと友だちだった。神さまが友だちなのだと、少なくとも幼い頃の彼は信じていた。
『次は――』
 ガタゴトと揺れる電車の中にスピーカーから流れる車掌の声が響く。目的の駅が近づいたことに気付いた男は、網棚の上に置いていた鞄を手に取った。窓の外からは沈みゆく太陽の光が差し込み、彼の顔を照らしている。
 懐かしい景色だ。くたびれた身体を手すりに預けながら彼は思った。もう三十年経ったのか。窓の外に流

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魔法の街に愛を込めて

魔法の街に愛を込めて

「この街から出ていきたいってほんと? こんなに魔法でいっぱいの街なのに!」
 私が外の世界に行きたいと言うと、外の世界から来た人たちはみんな同じ言葉を口にした。
 私が生まれた街には魔法がある。科学が発展した現代に存在する、科学とは違う文明を持つ私の故郷。呪文を唱えれば花が咲き、魔法の紋様からは水が湧き、魔法の道具で家事をこなす。
 ニューヨークのような煌びやかな摩天楼はない。ここにあるのは柔らか

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星に願いを

星に願いを

 真夜中、空を見上げると、夜空に尾を引く流れ星が一つ。
『何か願い事した?』
『うん、ちょっとね』
 暗くなった部屋の中、星々が煌めく闇夜の下で、僕は友人からのメッセージへ返事を打つ。きっと僕は今、誰にも見せられないような笑顔をしているだろう。
 僕はスマホの画面を閉じ、もう一度頭上に広がる星空へ瞳を向けた。彼女も今、この街のどこかで同じ空を見ている。今日学校で彼女が見せたあどけない笑顔が頭をよぎ

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お狐様と黒峰さん

お狐様と黒峰さん

 春。京都の街に新たな季節が訪れたことを告げる風が、規則的に植えられた街路樹を揺らす。青く澄み渡り、白い雲が流れる綺麗な空が、今日はピクニック日和だよ! と、道行く人々に語りかけ——。

 そんな現実逃避をしながら、私は髪の薄い嫌味な上司の説教を受けていた。
「聞いてるのか黒峰! そうやってお前はいつも人の話を聞いていないから——」
「はい、はい。申し訳ありません」
 分からないことがあっ

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