自分の子どもは可愛くて尊くて世界で一番大切な他人
昨年末に誕生した第一子の名付けには、かなり苦戦した。妊娠中は特にあだ名などをつけず、私も夫もずっと「赤ちゃん」と呼んでいた。
「赤ちゃん」はあるとき私のお腹に住み始め、勝手に生活を始めた未知の存在だ。なんなら他人という感覚すらあり、私はのんきに「できるだけ長く住んでくれると嬉しいな〜」とマンションオーナーのようなことを考えていた。
いよいよ予定日が近づき、名前を考える段になって困った。名付け本によると「どういう人間になってほしい」とか「こういうことをしてほしい」といった思