長谷川博章 | RELATIONS

RELATIONS株式会社の代表です。経営をする中で大切にしてきた問いは、「素直な関係…

長谷川博章 | RELATIONS

RELATIONS株式会社の代表です。経営をする中で大切にしてきた問いは、「素直な関係をつくる」ということ。その先に、会社が本来持つ生命力が宿っていくと考えています。日々感じることを綴っていきます。 #ホラクラシー #コスト最適化 #組織開発 #伴走支援 #自律型組織

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  • 長谷川 博章の生命力経営

    • 36本

    RELATIONS株式会社代表の長谷川のnoteマガジンです。 経営・事業を営む日々の気づきや想いを綴っています。

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実践から観る、パーパスの本質

こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 RELATIONSではパーパスドリブンな経営を探求していますが、あらためて私にとってパーパスとはなにか?と問われれば、それは組織の内側の一番奥深くにあるものであり、組織が存在する理由そのものです、と答えます。 そして、その一番奥にある源泉は、単純に言葉にできるものではなく、自然と組織を突き動かす衝動のようなものだと考えています。存在する理由を自ずと満たすために、自然に衝動が沸き起こり、それが行動へとつながっていく。こういった

    • 経営リーダーに向き合い続けてほしい「衝動」の話

      こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今回は日本経済新聞さんとnoteさんのコラボ企画テーマ『#仕事での気づき』を題材に執筆してみます。私の経験が、経営者の方や経営リーダーを目指す方々にとって、なにかしらの気づきになれば嬉しく思います。 私は2009年にRELATIONS株式会社を創業し、早いもので15年が経ちました。新卒で朝から深夜まで働くことが当たり前の会社から社会人生活がスタートし、その後、経営者としては多くの事業を立ち上げました。会社が急成長した時期もあ

      • 会社の「所有」と「経営」から考える、現実論と理想論の統合

        こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今回は『会社は誰のものか』という問いについて、経営者を15年間経験してきたいまの私の見解と願いを綴ってみます。 1. かつて境界線のなかった「所有」と「経営」。便宜的に分けられた世界を絶対視しないということ「会社は誰のもの?」という問いを投げられた時、「その問い自体が意味を為していないんだよな」というのが率直な感想でした。なぜならば、会社とは、社員のものであり、顧客のものであり、株主のものであり、社会のものでもあるという前提

        • “組織に効く”全社オフサイトミーティングに大切な3つの観点

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 RELATIONSでは全社オフサイトミーティング「Harvest Meetup」を月1回実施しており、組織のバイオリズムを整えるために欠かせない施策となっています。しかし、始めからオフサイトミーティングの運用がうまく機能していたわけではありません。2021年頃から現在まで、都度組織の状態に合わせて新しい試みをしながら改良を重ねています。 ここ最近は比較的うまく機能している感覚があり、振り返ってみると”組織に効く全社オフサイト

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        • 長谷川 博章の生命力経営
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          15周年を迎えて。「生命力経営」がこれから突き進む道

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 2024年2月17日に、RELATIONSは15周年を迎え、15周年パーティーを開催しました。社員とその家族、OBOG、パートナーの皆様で総勢110名が集まって、盛大に祝うことができました。一人ひとりの大切な人生の時間とエネルギーをこの場所に投じてくださっていることに感謝ができる素敵な場でした。この場所から生成されるエネルギーを顧客、社会へ届け、価値ある実践を続けていきたいと思いました。 今日は、15年という節目もあるので

          15周年を迎えて。「生命力経営」がこれから突き進む道

          ヨーロッパのソース原理ワークで得た”経営者としての確信”と、恐れの解放

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 2023年7月に2週間ほど、社員計4名でヨーロッパへ訪問をしていました。目的は2つ。ソース原理の源流に触れることと、進化型組織を実践する企業への訪問です。   元々はソース原理の提唱者であるピーター・カーニックから直接レクチャーを受けられる貴重な機会に、ぜひとも参加したいと思ったことがきっかけでした。自身のパーパスである「一人ひとりの本来もつ可能性がひらかれていく社会を」という願いを叶えるためにも、ソース原理の理解を深めること

          ヨーロッパのソース原理ワークで得た”経営者としての確信”と、恐れの解放

          自己に内在する”不安”との向き合い方

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今日は、”不安”との向き合い方について話をしてみたいと思います。 最近、社内の1on1で話を聞いたり、顧客や友人と話したりするなかで、漠然とした将来への不安を耳にする機会が増えています。 不安の種類は実にさまざまです。 例えば、40~50歳くらいで大企業に所属している方だと、会社の先行き不安に加え、のしかかってくる子どもたちの受験や学費、そして住宅ローン。「その中で自分のキャリアはどう描いていったらいいものか」という不安

          自己に内在する”不安”との向き合い方

          【対談】アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)から学ぶ、組織成長を促す秘訣

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今回は、未来型読書法アクティブ・ブック・ダイアローグ®(以下ABD)について、ABD協会認定のファシリテーターである長谷部 可奈さん(以下可奈さん)と、弊社広報・廣瀬と3人で対談した際の内容を記事にしました。 先日、RELATIONS社内の有志20名ほどで計3回に渡り実施したABD。石井 光太郎さん著の『会社という迷宮』を題材に、可奈さんにファシリテーターをしていただきながら進めました。 社内メンバーたちと1冊の本を共有

          【対談】アクティブ・ブック・ダイアローグ®(ABD)から学ぶ、組織成長を促す秘訣

          日常から離れて自己を見つめる。生命力あふれる「森のリトリート」体験

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今回の記事は、森のリトリートでの体験についてです。RELATIONSのパーパスである「会社に生命力を」の解像度を高めるヒントをいただくことができたので、その点について書いてみようと思います。 森のリトリートとは?森のリトリートについて、ホームページにはこのように記載されています。 リトリートは、英語のretreatがその語源になっています。歴史を辿ると、14世紀後半は「行動や運動から退くための軍事信号」を意味していたそう

          日常から離れて自己を見つめる。生命力あふれる「森のリトリート」体験

          社内ベンチャーからの独立。「共進化」しつづける存在であるために【対談】みらいマルシェ

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今回は、RELATIONSの社内ベンチャーから独立・起業したみらいマルシェ株式会社のお二人と対談しました。 みらいマルシェが独立してから4年半が経過。いまだからこそ語ることのできる事業譲渡当時の心境や、ともに影響し合いながら進化しつづけている現在の関係性まで、ありのまま互いの想いを話しました。 私たちの経験が、社内で新規事業に取り組んでいる会社や、事業譲渡・事業譲受して奮闘している方々への、何かしらの気づきにつながるとう

          社内ベンチャーからの独立。「共進化」しつづける存在であるために【対談】みらいマルシェ

          ものごとの本質を見極めるための、「切り取り」と「つながり」の考え方。

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 最近の会議で、話が噛み合わない場面に出くわしました。ある人は自分の事業部の最適化観点から発言し、もう一人は、全社最適化の視点から発言しています。堂々巡りで、話がまったく噛み合わず、周りも疲れ始めている。 親しい体験をしている読者の方もきっと多いのではないかと思います。この場合にどういう視点から物事を見ているのかを自分の中で気づくために、「切り取り」と「つながり」という思考法は役に立つかもと思い、noteに書いてみます。

          ものごとの本質を見極めるための、「切り取り」と「つながり」の考え方。

          Forbes JAPAN5月号特集「最高の働き方を探せ!」 掲載にあたり思うこと

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 この度、Forbes JAPANから取材を受け、2023年5月号の特集『最高の働き方を探せ!』の一部として、RELATIONSの組織づくりの変遷について掲載いただきました。 今回のnoteは、掲載にあたって感じていることや、特集を記念して弊社が主催する4月のイベントについてお話したいと思います。 RELATIONSについて今回の雑誌掲載やイベント広告をご覧になり、初めてRELATIONSを知ってくださった皆様もいらっしゃ

          Forbes JAPAN5月号特集「最高の働き方を探せ!」 掲載にあたり思うこと

          石井光太郎著『会社という迷宮』から学ぶ、経営に”意思”を宿すということ

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 自分にとっての読書は、著者の人生や哲学の追体験の時間です。世の中には素敵な人がたくさんいます。著者の独自固有な経験や体験、そして、そこからしか覗くことができない独自の世界観があります。読み進めることで、著者の人生そのものに迫り、片鱗に触れると、その世界観の一部が自分の中にふわっと立ち上がります。そこから自分を見つめなおすと、突然思いもしない気づきが湧き上がる瞬間があります。そんな贅沢な読書の時間がたまらなく好きです。 今回

          石井光太郎著『会社という迷宮』から学ぶ、経営に”意思”を宿すということ

          アダム・カヘン『共に変容するファシリテーション』から学ぶ、「愛」「力」「正義」の生成的な衝動とは

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 自分にとっての読書は、著者の人生や哲学の追体験の時間です。世の中には素敵な人がたくさんいます。著者の独自固有な経験や体験、そして、そこからしか覗くことができない独自の世界観があります。読み進めることで、著者の人生そのものに迫り、片鱗に触れると、その世界観の一部が自分の中にふわっと立ち上がります。そこから自分を見つめなおすと、突然思いもしない気づきが湧き上がる瞬間があります。そんな贅沢な読書の時間がたまらなく好きです。 今回

          アダム・カヘン『共に変容するファシリテーション』から学ぶ、「愛」「力」「正義」の生成的な衝動とは

          脱中心化の発想。自分の「メガネ」を認知することで見えるもの。

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今回のテーマは、「脱中心化の発想」。これからの組織、また社会において必要な考え方だと捉えています。 ”いかに脱中心化な発想を構築していくのか”について、私なりの考えを綴ってみたいと思います。 そもそも「脱中心化の発想」とは変化が激しい時代。あらゆる前提が次々と置き換わっていきますよね。しかし、人間の特性上、自分の前提を正しく認識し続けていくことは非常に困難なこと。 脱中心化が大切だと考える理由には、そういった背景があります

          脱中心化の発想。自分の「メガネ」を認知することで見えるもの。

          組織内からの「ネガティブな声」を丁寧に扱うことが、組織力を高める鍵になる。~沖縄合宿での体験~

          こんにちは。RELATIONS代表の長谷川です。 今日は1月に実施した合宿(roots合宿)について、合宿設計、そして実践・振り返りまでを書いてみたいと思います。 今回の沖縄合宿では、「収穫祭」をテーマに実施しました。1月という年の節目に、過去1年で積み上げてきた成果に目を向け、相互に感謝をするワークから開始したのですが、1泊2日のなかで場が深まるにつれて、これまで組織内で扱われてこなかった”痛み”の声が場に出てきた印象的な会となりました。 ▽詳しくはこちらをご覧くださ

          組織内からの「ネガティブな声」を丁寧に扱うことが、組織力を高める鍵になる。~沖縄合宿での体験~