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美容師の記憶力が良いと言われる理由について


「美容師さんて、記憶力良いですよね?」

美容師の方々、お客様から言われたことありませんか?

「たくさんのお客さんを担当しているのに、  よく、前回の話しを覚えているよね?」とか。

初めから                 「よく覚えているよね!」と         いうわけではなく、記憶の仕方が身について、 インプットされる量が増えていく感じ、と言った方がしっくりくる感じでしょうか。


はじめから何でも出来る、覚えられる人はいない

個人差はあるので、仕事の流れや、お客様一人 ひとりのことなど、覚えるスピードは違います。

美容学校生から                                                    「お客様のことや仕事を覚えられるのか心配」 と、相談されたことがあったので       

”初めは誰でも、ワインディング(パーマを巻く技術) は出来ないけれど、時間と回数を重ねれば覚えられるし、うまくなる。
ただし、人に関して言うと、自分が覚えないと 相手(お客様)には覚えてもらえないので、覚えようという姿勢は大事だよ”  と話しました。

これは私自身、教えてもらってきたことですが、人間は自分に興味や関心を示してくれる人を好きになるし、コミュニケーションの量、回数が増えることで更に親近感を持ちます。

だから、覚えてもらいたければ、先ずは自分が覚えること。そして、その覚え方は、人それぞれ 違うので、自分に合った、自分の覚えやすい方法、努力の仕方が必要だということです。


世の中、ハウツー本はたくさんあります。   それらが自分に合うか?はわかりません。   自分なりに考え、身につけるために行動することが大事。    

日々の繰り返しにより身につくこともあるし、 経験を重ねることで、キャパが広がる感じともいえます。


覚えている?記憶がよみがえる?

これまでの経験上、言えることは、エピソードの多い人、コト(時) は 良く覚えています。

会話量が多かった人、印象に残ることが多かった人やコトは、より鮮明に覚えています。

サロンでは通常、お客様のカルテ管理をしているので施術内容やその時の様子、次回の提案などは記録しています。              お客様がいらっしゃるときには、カルテを確認し、前回の振り返りをし、お迎えするので  「よく覚えてますね!」に繋がります。

ですが、                  カルテに書いていないことでも、覚えていることもあります。

鏡の前に立ち、お客様と話しを始めると記憶が蘇る。という感覚が近いかもしれません。


美容師の記憶の仕方は、ちょっと特殊?

美容師あるある"かもしれませんが、      頭の骨の形、襟足の生え癖、つむじの位置、などの特徴からお客様を覚えていることもあります。これは"職業柄"ですが、ある意味特殊です。

また、鏡の前でお客様の顔を見ながら、会話をしつつ、音(声やBGMなど)を聴き、手を動かす。

目、耳、口、身体を同時に動かしている。  

このことが記憶しやすさ(記憶力が良い)に繋がるのだそうです。

脳の記憶の仕組みに関係しますが、記憶のシナプスがいくつも手を繋ぐイメージだと聞いたことがあります。

ただ、見ただけ。              ただ、聞いただけ、では、覚えにくいことでも、目と耳と口と動作が連動するので、インプットされやすくなる。               また、思い出す時も、この場面、以前も見たな、聞いたな、言ったな、という連鎖が起きて、 「そういえば!」と記憶が よみがえってきます。

意識的にというよりは、感覚的なことになりますが、この独特な覚え方、記憶の引き出しは、  サロンワーク以外の場面でも役立つことが多いと感じます。

目の前のシーンを映像的に覚え、何を話し、自分がどんな心境で、どう行動したか。などを記憶する癖がついているようです。

接客業をされている方々も同じ様なインプットの仕方をされているかもしれません。


自分を売る(覚えてもらう)前に、      相手(お客様)を覚える。          これは社会人として、大切なことだと思います。

覚えていてもらうことは、嬉しいですし、happyな気分になります。

より多くの人とコミュニケーションを図り、  エピソードをインプットする。        キャパを広げつつ、happyを増やしたいですね♪


Aya Horiguchi





 




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