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生活に使えるMBA理論~蜘蛛の糸~(4) 中小企業論

https://note.com/hgf/n/n66690d0effd6
↑では、

1. 好きなことを仕事にする

2. 自分が得意なことを仕事にする

3. 世界が求めていることを仕事にする(稼げること)

すればいいんだという話を書きました。


一定数の人からは、「そんなことはわかっている。出来れば苦労しない!」という反論があると予想します。

正論だから。

そんな人たちに向けて

わかっているのになんでやんないの?


ボクの周りの人はみんなやってるし、よく話題になる「成功者」って人たちはみんな例外なく全員やってます。

嫌々仕事をして登りつめた人は見たことがありません。


「誰かにできることは俺にもできる」

そりゃまぁボクの周りは恵まれた人が多かったわけですけど、

だからってみんながちゃちゃっと簡単にできるわけではないんです。


中小企業の経営コンサルティングをしていると、すぐ即効性のあるアドバイスを求められます。

「何かをちょっと変えたらそれでもう全てうまくいく」という幻想を抱いている人がとても多いことに驚きます。


「魔法はありません」


地道にやるしかないんです。


中小企業論という謎の理論があるみたいなんですが、言っときますが、中小企業論なんてものでノーベル賞を取った人は未だかつていません。

実際、中小企業論というのを見てみると、要するに「こういう点で、本来の王道経済学・経営学の理論通りにやるのが中小企業だと困難です。」という愚痴です。

つまり本来やりたいんだけどできないことがあるってことを延々と言ってるだけだとボクは思っています。


「それは大企業の論理で、中小企業は違うんだ。」

正論を言うと驚くほどこういう反応をする中小企業の経営者が多いんです。

どういう意味で言っているかと言うと、

中小企業は違うから、ノーベル賞を取っているような理論は当て嵌まらない。だから「無視」する。


は?と思います。

「そんなことはわかっている。出来れば苦労しない!」と同じ思考です。


もう一度言います。

中小企業論でノーベル賞はいないし、中小企業論なんてものはただの愚痴です。

大企業の理論は中小企業にも当て嵌まります。

当て嵌まるのだけれど、それに対応することができないということなんです。

そりゃぁ何百億円の取引をバシバシ決める大企業ならば何万人も社員がいて、いろいろ考えるのが得意な人を雇う余裕があります。

re: 規模の経済(scale of economy)といいます。

中小企業にはその余裕がありません。


余裕がないから、

① リスクを見なかったことにして無視する

という経営者が多いのですが、中には

➁ そのリスクに具体的な対応の先手を打つことができないから、せめて、事前にこうなったらこうしよう、ああしようと常に考えておく

という人も一定数いることはいます。


ある統計によると、5年で20%の起業家が廃業します。

10年で30%が廃業します。

20年生き残るのは50%しかいません。


成功するかどうか実ははわからないんですがw(成功/失敗は「運」によるところが非常に大きいと感じています。特に中小企業は)

➁の人の方が生き残る確率は高いですよね。

それでもギャンブルしたいという人を止めるつもりはないですけどw

損する覚悟を持つことです。


人手が足りないのに誰が考えるんだ?ってそりゃ経営者が考えるんです。その覚悟がないなら起業なんてしない方がいいんじゃないですか?


人手不足だと嘆く経営者の方がいますが、

人手不足なんてないですよ?

ボクのいた銀行では人手不足になったことなんか一度もありません。

転勤してきた人が使えなかったらすぐまたどっか(なんか田舎の支店とか)に転勤していきます。

なぜか?

給料が高いからです。


「それは大企業の論理で、中小企業は違うんだ。」


ブー


同じです。給料をあげればいいだけです。上げられないのはあなたの企業の都合です。
もちろんそれだけが解決法じゃありません。給料が安くても人を採用できる何か他の魅力を作ればいいだけです。そのためには、どんな人たちに向けて(re: STP分析)、3つの共通集合を作るかを考えればいいだけです。

それで価格競争力が無いのであれば退場すればいいんです。

退場して大企業の工場のライン工になればいいんです。

それが嫌なら合理化を考えればいいだけです。


できない、すぐに対応することができないから、自分たちは違うんだ、別の論理があるんだというのは幻想です。


「魔法はありません」


じゃぁどうしたらいいか?

長期計画が必要であり、長期にわたる計画(すぐ成功するわけじゃないに決まってるんだから、どこまで踏ん張れるか、すべてが裏目に出てもどれくらい頑張れるのか)が必要であり、


そのために予測することが大切になります。
予測にはアリの目の分析と、タカの目の俯瞰(re: アリの目、タカの目)が必要で、

そのデータ(知っていること)を使って未来を予想する(知らないことを予測する)ことができるようになります。(線を引く‐5)

線を引くために必要なのは羽の生えた想像力。


事前に対策をうつ余裕がないのであれば、見ないフリをするのではなくて、より一層準備のために頭を使うことは必要なんじゃないですか?


違います?


1. 好きなことを仕事にする

2. 自分が得意なことを仕事にする

3. 世界が求めていることを仕事にする(稼げること)


「そんなことはわかっている。出来れば苦労しない!」


楽しようとするからそんなことを言うんじゃないですか?

わかってるなら準備をすればいいんじゃないですか?

何か問題があれば解決する方法を考えればいいだけです。

次の問題が出て来たらまた別の方法を考えればいいだけです。


その繰り返しですよ。

成功している人はみんなやってることです。

「魔法はありません」


理由は聞くな!いいから覚えろ!教育では大人になってから対応できないでしょうね。

今のお子さんが大人になるころには、言われたことを言われただけやる仕事では機械がライバルになってますよ。

どうします?



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