「怠惰は罪」という呪いを解いて生きる
大学生の時、ドイツ語の授業の教材がカフカの短編小説だった。『変身』のように翻訳されている有名なものではなかったので、今となってはタイトルすら思い出せない。ただ、その小説の中にあった一文が今も私の人生に大きくかかわっている。
「この世の中の罪の中で最も大きな罪の一つが怠惰である」
怠惰は罪。
このフレーズに出会った時、私の中で何かストンと落ちるものがあった。
決して落ちてはいけなかったのに。
家族がとんでもなく健康で、活動的な人たちだった。
生まれた時から26歳で家を出るま