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トピックス(日本)

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素敵なクリエイターさんたちのノートをまとめています。
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2020年8月の記事一覧

新しい旅

「泣きながら飯を食ったことがある人間は、きっとこの先、どんな困難も乗り越えられる。」 高校時代、親しくしていた先生が私に教えてくれた言葉だ。 当時の私も、昨日までの私も、きっとそんな日が訪れることなどないだろう。漠然と、そう思っていた。 しかし、そんな矢先。 「泣きながら飯を食う日」は、唐突に訪れた。 そう。まさに今日だ。 今日は、初めて泣きながら飯を食った記念日だ。 正直、涙の味でぼやけて、ご飯の味は覚えてない。だけど、いま最高に気持ちがいい。 朝の情報番組

noteと私、そして私だけ

noteからメールが来ましたか? 私には来ました。重要なお知らせ、ってやつです。 それを見て、決心がつきました。 もう、ここは私の場所じゃない。 noteを始めたばかりの頃、よく覚えています。 面白くない大学の図書館のソファで、短歌を投稿していました。 あの頃、たった一人だけ毎回スキをくれた方、今頃どうしていらっしゃるのでしょうか。あなたのお陰で、私はなんとか自分を保っていたような気がします。ありがとうございました。 それから、エッセイみたいなものを書くようになりました。

幸せを掴む前向きイメージングの力

わたしたちは一日で多くの思考を巡らせているけれど、何を考えていたか、思い出せるだろうか。 無意識に発展する脳内イメージは、良いものもあれば悪いものもある。 マイナス感情にとらわれないための前向き思考の根付かせ方。 無意識の不要イメージ 重要なことを一生懸命考えるときも当然あるけれど無意識に頭の中が動いてしまう、なんてことはよくある。 無意識の世界ではこちらの意図とは関係なく思考が展開していく。 例えば前向きで明るい想像よりも、自己否定などのネガティブなイメージが広がって

花とナイチンゲール

1.夏、翔る 階段を飛ぶように駆け下りる。息がきれる。下駄箱で靴を履き替える時間がもどかしい。重たいプリーツスカートが、風をにぶく打つ音がする。  部活のない日のわたしは、いつもこうだ。  帰りのホームルームが終わるや否や、友だちへの挨拶もなおざりに、わたしはスクールバッグを掴んで教室を出る。そうして、まだ誰も出てきていない廊下を突っ切り、駐輪場まで走る。自転車のカゴに、カバンを放り込んだらよーいどん。勢いよく自転車を漕ぎだすわたしに、通りがかりの先生が、あまりスピード出

休みの日もコツコツ作る。

こんにちは。yuki*です。 今日は仕事が休みです。 子どもたち2人とも学校が始まってから、初めての休みなので久しぶりに一人時間ができました。 静かな時間で、やっぱりとてもリラックスできるなぁと思いました。 今週は、もう1日平日休みがあるので楽しみです。 というわけで、昨日届いた天然石を使って新作を。 グリーンカルセドニーを使ったブレスレット。 このグリーンカルセドニー、めちゃくちゃ可愛いです♡ 天然色なので、ひとつひとつ色が違うしとても小さい天然石なのに、し

シャミナード:水の精 Op.101

♪お気に入りのピアノ小品を紹介しています。 演奏も自分で弾いて録音しています。あわせてお楽しみください!  毎日すっごく暑いですけど、その猛暑ももう少し・・・といったところでしょうか。今回紹介するのは、冷たさが心地よい清流、きらきらひかる水面、軽やかに飛び散る水の粒、そんなイメージが浮かぶ「水の精」という曲です。散らされた音符からは、水の流れや光をうけてきらめく様子が感じれます。そして水の精(オンディーヌ)の誘うような歌声が聞こえてきます。 🎥Youtubeで見る 「水

good night。

どんなにきゅっと閉めても 滴り落ちる水滴のように 止められない涙なら いっそ落としてほしい 蛇口もろとも取っ払って 枯れるまで全部 流していいよ 背中合わせに聴く悲しみは とてもつらいから そっと大きく包み込む 今はまだ 泣き顔は見ないように ここはとても広い わたしの海 だから君が泣いても わたしにしか わからない 安心して 一筋の悲しみを この海に溶かして 泣き疲れた宵闇に 瞼は重く閉ざされても 朝になったら窓辺から 太陽を連れて起こしてあげる 光の未

かき鳴らしてくれ!

「好きな音楽のジャンルは?」 と聞かれたら、、少し困る。 会話のきっかけとしてそんな話をする人は多いのだろうが、私はその問いに即答できない。 まず思うのが、単に好きと言っても自分はその分野について特別詳しいわけでもないしな。。とか。 私は好きなアーティストがいればずーっとその人たちの楽曲を聞き続けるタイプで、そのアーティストがどんなジャンルに属しているかとか、音楽界の位置づけとか知らないことも多いし、、これは好きと言っていいものなのか!?と3秒くらいの間にいろんなことを考

8月31日のガソリンスタンド

ガソリンの独特な臭いにも慣れてしまった。 昨年の8月にアルバイトとして雇われた当初は、あまりの臭いの強烈さに気持ち悪くなって嘔吐してしまうこともあった。 あれから丁度一年が経った。今では嗅覚がガソリン臭さを欲しているかのように、この臭いで生を実感する。 タバコの臭いとガソリンの臭い。 それと、僕が拭ってきた汗がガソリンスタンドの制服に染み込み、また臭いとなって鼻を刺激する。 車の走るエンジン音が聞こえる。 減速して入ってくるのかと思いきや、元々スピードが遅いご老人の運転

ほぼお肉しか入ってないお弁当を食べに行く

外箱にかけられている輪ゴムを外して中身を出すと、目に入ってくるのは肉&肉。炙り焼肉と牛すき焼きがご飯の上に目一杯のったお弁当は何度見ても驚いてしまう。「お肉しか乗ってないやん、、、」なんて言いながら真ん中に意外と量が乗ってるナムルの存在なんて無視して、夕方の16時過ぎから練習をしている選手の姿を見ながらゆっくりと頬張るお弁当が大好きだった。 お昼に突然目に入ってきたこのツイート。 「いつかそんな日が来てしまうんだろうな」と感じる試合を家のテレビで観ていても、実際にその現実

8月31日

 隣に住んでいる住人の顔を2年近く住んでいるにも関わらず一週間前に初めてみた。普通の優しそうなお兄さん? いやおじさん? どっちともとれる顔や体躯はゲゲと声が出てしまうほどあたしのバッチリでグッとなるタイプだった。なぜ2年もの間知らなかったのかといえばお隣さんはなにせ朝ど早く出ていき帰ってくるのは次の日になってからでだから会うわけなどはない。多分土日休みだったろうと思うけれどあたしが土日休みではないためまずもって会うわけはない。  それが8月に入りいやにバタバタと部屋の中の音

8月31日

君が失くしたと言っていたピアスの片方を見つけた。眩しい夕陽のような橙色を湛えた輝きは変わらない。「きっと陽に吸われちゃったのかな」諦めた君はそう言ってたけど、そんなロマンチックな行く末なんてないんだ。だから僕がこのピアスを、この先ずっと持ってるなんてことも有り得ないと知ってよ。 #小説 #日記 #恋愛 #ショートショート #短編小説 #超短編小説

8月が終わります

今日で8月も終わりですね。明日から9月に突入です。 暑さはもうしばらく続くかもしれませんが、9月に入ると思うと秋がぐっと身近に感じます。 近所の小中学校の生徒さんはすでに学校が始まっているので、夏休みが終わりという毎年の感覚が薄くなっているでしょうね。制服姿ではなくジャージ姿で学校に向かう中学生の集団に出会います。 自転車での登校が許されている地域では、ヘルメットをかぶった学生さんが自転車に乗り集団で走っています。友達とおしゃべりしながらゆるゆると走る自転車の集団。

空白の夏

 八月が終わり、また一枚カレンダーを捲る。当然の事ながら明日は九月で、再延長となった在宅勤務をどのように行うかを、考えなければならない。  今年の夏は、例年にも増して遅かった。遅刻分を取り戻すかの如く、太陽は燦々と輝いて、禄に遠出すら出来ない世間の頭上に、まだまだ居座るのかもしれない。蝉を含む夏虫の出勤日も、まだまだ足りてはいない。  ベランダから、仲良く飛ぶアゲハ蝶のつがいを見た。彼らもまた、子を残す為、跡を残す為にと必死であるように見えた。思えば、コロナの影響により、部