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Dの友人です。「はじめに」から読んでください。

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最近の記事

「反五輪の会」が発表した「20年8月見解」のどこが問題か──その内容を詳細に検証する

この文書は、別に公開している記事(「反五輪の会が発表した『見解』に抗議します」)の続きです。さらに掘り下げて、「20年8月見解」の問題点を詳細に、具体的に検証してみたいと思います。長くなりますが、ご一読をいただければと思います。 事態の経緯については、私たちのnoteの「出来事の主な経緯」をご参考ください。 Dの気持ちに「向き合う」としつつ、話は別方向に進んでいく「20年8月見解」は(1)から(5)の5つの項目に分かれています。 これを順に検討していきましょう。 「(

    • 「反五輪の会」が発表した「見解」に抗議します

      私たちは韓国から来た女性アクティビスト/研究者であるDの友人一同です。20年7月、「東京の社会運動団体で起こった韓国人女性への「大人のいじめ」と題したnoteを発表しました。それは、2018年11月、「反五輪の会」などが主催する東京・渋谷での上映会で起きたことに端を発して、彼女が「大人のいじめ」としか表現しようのない、つらい状況に置かれていることを訴えるためです。 Dに対して「不信感を抱かざるを得ません」と表明 これに対して「反五輪の会」が、私たちが発表したnoteに対する

      • 被害と加害のフェミニズム、のなかで ──栗田隆子氏のツイッターから考える

        twitterにて、栗田隆子氏が、9月8日に次のような意見を投稿されました。 ちなみに最近出たDさんの友人からのブログ(Dさんのインタビューも掲載されてる)に比べてこの反五輪の文章の方が格段に"わかりにくい"。でもこの分かり難さこそ、"起きてること"を書く上で何かすごい大事なことを表してる気がして、私は反五輪のブログを読んだ。 ※ 公開された一連のツイートは、こちらから辿って読むことができます。https://twitter.com/kuriryuofficial/sta

        • あなたの悪意を恥ずかしく思う──ツイッターアカウント「ノーモア・マヌケ」に抗議する

          アカウント名「ノーモア・マヌケ」さんが8月24日に連投した、8通のツイートに強く抗議します。 ・該当ツイートは下記URLから閲覧できます  https://twitter.com/no_more_manuke これらのツイートを読んで、Dはショックを受け、落胆しています。こうした匿名の悪意を目の当たりにしてなお、穏やかな気持ちでいることは、とても難しいことでしょう。Dは、一連のツイートを読み、「羞恥心を感じた」と言っています。わたしたちも、同じ気持ちです。理由は後ほど説

        「反五輪の会」が発表した「20年8月見解」のどこが問題か──その内容を詳細に検証する

        • 「反五輪の会」が発表した「見解」に抗議します

        • 被害と加害のフェミニズム、のなかで ──栗田隆子氏のツイッターから考える

        • あなたの悪意を恥ずかしく思う──ツイッターアカウント「ノーモア・マヌケ」に抗議する

          Bさんから "台湾の友人として思ったこと、考えたこと"

          Bさんは台湾に住んでいる女性です。2017年のノーリミットソウルに参加し、イベントを開催しました。2019年7月、「反五輪の会」と「対策委員会」が韓国語の文章をネット上で公表します(詳細は「インタビュー」や「出来事の経緯」を参照ください)。これをうけて、Bさんは両者に質問状を送るとともに、その手紙を公開し、広く議論を呼びかけました。以下は、その手紙を日本語に訳したものです。 なお現在まで、「反五輪の会」(および「平昌オリンピック反対連帯」)からBさんに返事はありません。 (注

          Bさんから "台湾の友人として思ったこと、考えたこと"

          平野さんから "2018年、渋谷の上映会で起こったこと"

          Dは2017年の暮れに初来日して以来、東京の山谷・隅田川地域の野宿者支援運動に関わってきました。この取り組みに共に参加する、平野さんからの原稿です。韓国で発表されたDを糾弾する文書を受け、韓国の活動家へ向けて書かれました。第三者から見た渋谷上映会当日の様子や、発表された文書の信ぴょう性への疑問が綴られています。本人の許可を得て、転載します。 「平昌オリンピック反対連帯」の文章(2019.7)について 私は、東京東部の日雇い労働者の町・山谷で日雇い・野宿者への支援活動をして

          平野さんから "2018年、渋谷の上映会で起こったこと"

          y.さんから "セーファースペースって何だ?"

          【自己紹介】Dの友人のひとりです。東京に住んでいます。「セーファースペース」と呼ばれる社会運動内での取り組みについて、今回、考えたことを書きました。文章内でも明らかにしていますが、10年ほど前にセーファースペースの制度を利用したことがあります。 わたしは10年ほど前に、セーファースペースの制度をつかって、制度内に設けられた苦情受付係に、申し立てをしたことがある。当時、わたしは20代半ばだったが、とある年上の男性活動家によってこわい思いをした上に悪口を言いふらされ、ことのてん

          y.さんから "セーファースペースって何だ?"

          リさんから "Dへの一連の対応こそ植民地主義的では?"

          リさんは、ソウルを中心に幅広く韓国の社会運動や国際連帯運動に関わっている女性です。2017年のノーリミットソウルでは、ソウル側の中心メンバーでした。「インタビュー」や「経緯」でも明らかにしているように、2019年の夏、「反五輪の会」はDに対し、一方的に反五輪イベントに参加しないよう求めます。このことについて、リさんが個人的に「反五輪の会」宛に送った手紙をここに掲載します。彼女はこの手紙で、「反五輪の会」のDへの一連の対応こそが日本中心の発想、植民地主義的発想からくるものではな

          リさんから "Dへの一連の対応こそ植民地主義的では?"

          Dへのインタビュー 後篇

          誰かに「怖い」と言われる/シャットアウトされる経験 ─────渋谷の上映会で、Dは「AさんがDを怖がっていて、そのために会場入りができない」という説明を受けます。思いもよらない出来事でした。 【D】Aさんがわたしを「怖い」と言っていることは、イベント当日に「反五輪の会」から初めて聞いたわけですが、とても驚きました。ノーリミットソウルに対する認識の違いや、帝国主義や性差別をどう考えるかといった問題ならば、納得はできないけど、話はわかります、政治的な理由ですよね。それと、今回、

          Dへのインタビュー 後篇

          Dへのインタビュー 前篇

          このインタビューは2019年12月、都内で行われた。インタビュアー2名の質問に対し、Dの希望を聞いた上で、彼女も日本語で答えた。通訳が同席し、言語の不明瞭な点に関しては適宜、助けをした。インタビューの最終的な責任は私たちにある。 ──友人一同 ───まずは自己紹介をお願いします 【D】ソウル出身です。わたしが大学を卒業するころ、IMF危機があって、実家がめちゃくちゃになったんですね。それから12年間、家族の借金を返すために働きました。借金がゼロになったとき「これからはやり

          Dへのインタビュー 前篇

          出来事の主な経緯

          ここでは、出来事の主な経緯をまとめています。 詳細については、「Dへのインタビュー」をお読みください。 2018年11月22日に渋谷の公園で起きたことDさんは都市のコミュニティ運動の研究者だ。彼女自身、かつてソウルでコミュニティ運動に参加していたこともあり、その可能性と困難について考えることがテーマとなった。Dさんは2017年12月に東京を訪れ、山谷の野宿者運動と出会い、衝撃を受ける。彼女はそのまま東京に住むことを決め、山谷の運動に参加しながら、研究を続けていた。 201

          出来事の主な経緯

          はじめに──東京の社会運動団体で起こった韓国人女性への「大人のいじめ」

          目次はじめに  出来事の主な経緯 Dへのインタビュー 前篇 Dへのインタビュー 後篇 ── リさんから "Dへの一連の対応こそが植民地主義的" ── y.さんから "セーファースペースってなんだ?" ── 平野さんから "2018年、渋谷の上映会で起こったこと" ── Bさんから "台湾の友人として思ったこと、考えたこと" ── あなたの悪意を恥ずかしく思う──ツイッターアカウント「ノーモア・マヌケ」に抗議する(→new! 9月18日公開) はじめにわたしの友人、Dは、韓

          はじめに──東京の社会運動団体で起こった韓国人女性への「大人のいじめ」