へろひさ

小学校教員。趣味で作曲したり笑いをメインとする作文をしています。

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    タカシとお父さんの漫才的な短編小説です。

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    FM NACK5で放送されているラジオ番組「HITS! THE TOWN」のコーナー「日常野郎 鬼ガイバー!」を元ネタに記事を書いています。

  • 怪談

    怪談です。

記事一覧

洒落と駄洒落の境界線

いつものように学食の窓側の席に座り、参考書や専門誌を読んでいる。 窓からはじんわりと熱を帯びた日が差し込んでくるが、 冷房がそれを中和し、とても心地が良い。 「…

へろひさ
2か月前
4

人として避けようもないノンフィクション

自転車をこぎながら山へ向かう。 木漏れ日がアスファルトを斑模様に照らし、斑模様は風で揺らめく。 雨上がり。 汗をかいているアジサイ。 もう少しでヒマワリが咲く季…

へろひさ
2か月前
2

父とバレタインデーの話になりまして

タカシ「あぁ、もうそろそろバレンタインデーかぁ。」 父「何!?バレン 対 デー だと…!? バレン 対 デー…。あの悪夢の対決が始まるのか…。」 タカシ「ごめん、めんど…

へろひさ
6か月前

よく分からない疫病が流行りまして

宇宙暦59年12月19日に疫病が流行った。 重症化する人もいれば、全然自覚症状がない人もいる。そして自覚症状がないにも関わらず、後遺症に苦しむ人もいるという。なんとも…

へろひさ
7か月前

父からクリスマスの過ごし方を聞きましたが

父「なぁ、タカシ。そろそろクリスマスじゃないか….。」 タカシ「うん、そうだね。で、なんでそんな暗いの?」 父「うん、まぁ…お父さんな、クリスマスには全然良い思い…

へろひさ
8か月前
1

日常野郎 鬼ガイバー!「『ナポリタンください』 『申し訳ありません、ちょうど終わってしまったんですよ~』なに~~~!!!…

ナポリタンを注文したら「ちょうど終わってしまった」と、断られてしまった。そんなはずはない。「みんな大好きナポリタン」のストックがないなんて。ということは、何か理…

へろひさ
8か月前
1

父と旅行することになりまして

父「タカシ、もう夏だな。よし、祭りに行くぞ!」 タカシ「いきなりなんだよ~。まぁ、行きたいから良いけど。で、どこ行くの?」 父「祭りと言えば?」 タカシ「祭りと言…

へろひさ
8か月前
4

日常野郎 鬼ガイバー「白髪がある!さぁ、バービブ!」

あれ?白髪がある…。そんなことに気付いた私は、IQ1億2000万の脳をフル回転させた。 精神年齢18歳の私が、こんなにも早く白髪が生えるなんておかしい。骨年齢だって20歳…

へろひさ
9か月前
3

父にお金について考えさせられましたが

父「タカシ!聞いて驚け!」 タカシ「また何?」 父「お金がない♪」 タカシ「えっ!?」 父「ちゃんと聞き取れ。…お金がない♪」 タカシ「ないの!?えっ、鈴木家の貯蓄…

へろひさ
9か月前
6

父と秋の交通安全の劇の練習をすることになりまして

父「タカシ!お前に朗報だ!俳優目指しているんだったよな?なんとお父さんが演劇の話持ってきたぞ〜♪」 タカシ「本当に!?どこで?内容は!?」 父「なんと、場所はお父…

へろひさ
9か月前
2

【怪談】早朝の新聞配達で日本人形が

私がバイトで新聞配達員をしていたときの話。 その日はバケツをひっくり返したような土砂降りの雨だった。あぁ、めんどくさいなぁと、思いながらレインコートを着て真冬の…

へろひさ
9か月前

父と朝のルーティンを考えようかと

タカシ「お父さんってさ、朝のルーティンってある?」 父「いや、ないなぁ。なぜそんなことを聞くんだ?」 タカシ「朝のルーティンがあった方が、短い朝の時間を効率よく使…

へろひさ
9か月前
7

父に進路相談をしようかと

父「ふぅ。今日も疲れたな。確かタカシのやつ、おれに重要な話しがあるって言ってたな。あいつも難しい年頃だからな~。変な相談じゃなければ良いけど…。」 父「ただいま…

へろひさ
9か月前
1

洒落と駄洒落の境界線

いつものように学食の窓側の席に座り、参考書や専門誌を読んでいる。

窓からはじんわりと熱を帯びた日が差し込んでくるが、
冷房がそれを中和し、とても心地が良い。

「今日も外は暑そうだ」

夏と秋の狭間の季節。

朝は頭痛を催すほど蝉の鳴き声が鼓膜を刺激する。
突き刺すような鳴き声は、いつのまにか荒んだ心を治癒するような鈴虫の囁きに変わり

「あぁ、もうこんな時間なんだ」と、気付く。

図書館

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人として避けようもないノンフィクション

自転車をこぎながら山へ向かう。

木漏れ日がアスファルトを斑模様に照らし、斑模様は風で揺らめく。

雨上がり。

汗をかいているアジサイ。

もう少しでヒマワリが咲く季節になる。

僕は授業が終わると、カバンを担ぎ急いで自転車に乗り、いつものあの山へと向かう。

幼なじみのT子は、もう既に山へと着いている頃だろう。「幼なじみ」というか「腐れ縁」というか、「呪縛」というか。僕は昼休み時間に、教室でよ

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父とバレタインデーの話になりまして

タカシ「あぁ、もうそろそろバレンタインデーかぁ。」
父「何!?バレン 対 デー だと…!? バレン 対 デー…。あの悪夢の対決が始まるのか…。」
タカシ「ごめん、めんどくさい。」
父「えぇぇ…。」
タカシ「『えぇぇ…』じゃないよ『えぇぇ…』じゃ。」
父「まぁ、そう言うなって♪たまにはノリツッコミでもしようぜ♪」
タカシ「散々やってきたつもりだって。でも本当ごめん。めんどくさい。」
父「えぇぇ…。で

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よく分からない疫病が流行りまして

宇宙暦59年12月19日に疫病が流行った。

重症化する人もいれば、全然自覚症状がない人もいる。そして自覚症状がないにも関わらず、後遺症に苦しむ人もいるという。なんとも不可解な疫病だ。

そんな状況にウンザリしながら父は息子のタカシに話しかけた。

父「なぁ、タカシ…。どっかに遊びに行かないか?」
タカシ「えっ?無理でしょ?こんなご時世に。どこに行くんだよ…?」

タカシはいつものように父の言って

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父からクリスマスの過ごし方を聞きましたが

父「なぁ、タカシ。そろそろクリスマスじゃないか….。」
タカシ「うん、そうだね。で、なんでそんな暗いの?」
父「うん、まぁ…お父さんな、クリスマスには全然良い思い出がないんだよ…。」
タカシ「へ〜、そうだったんだ。なに?彼女がいなくて寂しく過ごしていたとか?」
父「いやー、今なら笑って話せるんだけど、そんなもんじゃないぞ♪」
タカシ「へ〜、じゃあ何?」
父「サンタにめっちゃムチ打たれてた♪」
タカ

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日常野郎 鬼ガイバー!「『ナポリタンください』 『申し訳ありません、ちょうど終わってしまったんですよ~』なに~~~!!!!・・・さあ、バービブ!?」

日常野郎 鬼ガイバー!「『ナポリタンください』 『申し訳ありません、ちょうど終わってしまったんですよ~』なに~~~!!!!・・・さあ、バービブ!?」

ナポリタンを注文したら「ちょうど終わってしまった」と、断られてしまった。そんなはずはない。「みんな大好きナポリタン」のストックがないなんて。ということは、何か理由があるはずだ。私はIQ1億2000万の脳をフル回転させた。ナポリタンで絶対に欠かせない材料はパスタ。つまり小麦粉がなく、パスタが作れないということだ。

そこで私は懐に忍ばせていた小麦粉袋を開封し、一気に飲み干した。そして息を止めながらC

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父と旅行することになりまして

父「タカシ、もう夏だな。よし、祭りに行くぞ!」
タカシ「いきなりなんだよ~。まぁ、行きたいから良いけど。で、どこ行くの?」
父「祭りと言えば?」
タカシ「祭りと言えば…。」
父「牛追い祭りだ!」
タカシ「牛追い!?牛追いかけるの?」
父「もちろんだ♪」
タカシ「…どこでやってんの?」
父「スペインだ♪」
タカシ「…。」

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父「着いたな

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日常野郎 鬼ガイバー「白髪がある!さぁ、バービブ!」

あれ?白髪がある…。そんなことに気付いた私は、IQ1億2000万の脳をフル回転させた。

精神年齢18歳の私が、こんなにも早く白髪が生えるなんておかしい。骨年齢だって20歳なのに。何らかの影響で、体に異変が起き、白髪が生えてきたのは言うまでもない。

白髪になる原因として、「食事」が挙げられる。最近食べているのはチキンだ。チキンが、怪しい…。しかし、それだけでは、確証は得られない。私が思考を巡らせ

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父にお金について考えさせられましたが

父「タカシ!聞いて驚け!」
タカシ「また何?」
父「お金がない♪」
タカシ「えっ!?」
父「ちゃんと聞き取れ。…お金がない♪」
タカシ「ないの!?えっ、鈴木家の貯蓄が全てなくなったってこと?」
父「するどいなタカシ!さすが我が息子よ!」
タカシ「いやいやいや!鈴木家としてやばいでしょ!?なんで貯蓄全部なくなったの!?」
父「なんでだと思う?」
タカシ「えっ…。お父さんがギャンブルにハマったとか?」

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父と秋の交通安全の劇の練習をすることになりまして

父「タカシ!お前に朗報だ!俳優目指しているんだったよな?なんとお父さんが演劇の話持ってきたぞ〜♪」
タカシ「本当に!?どこで?内容は!?」
父「なんと、場所はお父さんの職場だ!」
タカシ「…。職場?何すんの?」
父「うん、お父さんの職場でな、交通安全の演劇をするんだよ。ほら、煽り運転とかアクセルとブレーキの踏み間違えとかすごいだろ?だから、社長が社員に意識付けをさせるって言うんだよ。」
タカシ「で

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【怪談】早朝の新聞配達で日本人形が

私がバイトで新聞配達員をしていたときの話。

その日はバケツをひっくり返したような土砂降りの雨だった。あぁ、めんどくさいなぁと、思いながらレインコートを着て真冬の寒空のもと、チャリにまたがり出発した。

早朝なのであたりは暗い。慣れた配達経路とはいえ、とても視界が悪く面倒だった。

寒さで唇の震えが止まらない。必死でチャリをこぎ、普段誰もいない暗い公園の前を通った時、そこに気になるものをライトがう

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父と朝のルーティンを考えようかと

タカシ「お父さんってさ、朝のルーティンってある?」
父「いや、ないなぁ。なぜそんなことを聞くんだ?」
タカシ「朝のルーティンがあった方が、短い朝の時間を効率よく使えるんじゃないかと。学校に行く前の時間がいつもバタバタして、しんどいと思っているんだよね。演劇部の朝練とかあるし。」
父「なるほどな。じゃあ、一緒に考えようか♪タカシは学校に行く前は、どんなことをしてるんだ?」
タカシ「まず6時に起床。」

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父に進路相談をしようかと

父「ふぅ。今日も疲れたな。確かタカシのやつ、おれに重要な話しがあるって言ってたな。あいつも難しい年頃だからな~。変な相談じゃなければ良いけど…。」
父「ただいま~。」
タカシ「あっ、お父さん。おかえりー。で、さっそく聞いてほしい事があるんだけど?」
父「おぉ、なんだなんだ?お父さんならいつでも相談に乗らざるをエナリだぞ。」
タカシ「(エナリっ!?誰だよ…。)うん、まあ自分の進路のことなんだけど…。

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