父からクリスマスの過ごし方を聞きましたが


父「なぁ、タカシ。そろそろクリスマスじゃないか….。」
タカシ「うん、そうだね。で、なんでそんな暗いの?」
父「うん、まぁ…お父さんな、クリスマスには全然良い思い出がないんだよ…。」
タカシ「へ〜、そうだったんだ。なに?彼女がいなくて寂しく過ごしていたとか?」
父「いやー、今なら笑って話せるんだけど、そんなもんじゃないぞ♪」
タカシ「へ〜、じゃあ何?」
父「サンタにめっちゃムチ打たれてた♪」
タカシ「えっ…なんで?」
父「プレゼント間に合わねぇじゃねぇか!もっと速く走れ!ってな感じだ。」
タカシ「トナカイやってたの!?」
父「そうだ♪」
タカシ「えぇぇ…。」
父「サンタ怖かったな〜。極悪だぞあれは♪」
タカシ「そんな極悪だったの?」
父「あぁ、全トナカイの赤鼻が最終的には真っ青になってたからな♪」
タカシ「うわぁ…。夢の裏側には、過酷な背景があるんだね…。」
父「そうだ。タカシが10歳の時にもらったクリスマスプレゼント『オッス!オラ!アンパンマン!』のフィギュアを覚えてるか?」
タカシ「あぁ、なんかそんなのあったね…。」
父「おぅ、フィギュアの背中についているボタンを押すと『オッス!オラ!アンパンマン!』と言う素敵なフィギュアだ♪」
タカシ「あれはすごい迷惑だったなぁ。意味不明だし。」
父「あのプレゼントを届けるときはな、最初は21頭のトナカイがソリを引っ張っていたんだけど、最終的に残ったのは3頭だったんだぞ♪」
タカシ「過酷すぎるよ!」
父「いや、2.5頭だったかな。」
タカシ「その端数はなんだ!」
父「あっ!3.14頭だったな♪」
タカシ「円周率か!」
父「ちなみにな。その残った内の1頭が、お前のお父さんだ(ドヤァ」
タカシ「そのドヤ顔やめて。」
父「まぁ、そんな感じで、全然クリスマスには良い思い出がないんだよなぁ。」
タカシ「ふ〜ん。」
父「で、タカシは今年のクリスマスはどう過ごすんだ?」
タカシ「う〜ん、そんなの全然決まってないよ。お父さんは?」
父「トナカイにムチ打って、夢を届ける仕事が入ってまして…。」
タカシ「今度はお前がサンタか!」
父「トナカイからサンタに昇進したんだなこれが♪」
タカシ「えっ?そんなシステム!?」
父「そうだ♪」
タカシ「へ〜、まぁトナカイを大切にした方が良いと思うよ。」
父「もちろんだ。お父さんも辛い思いをしたんだ。もうあんな思いにはさせないぞ♪」
タカシ「で、今年はどんな子にどんなプレゼントを届けるの?」
父「それはもちろん!タカシという子に『オッス!オラ!アンパンマン!』ってフィギュアをとどk」
タカシ「いらねぇーよ。」

#クリスマスの過ごし方

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