見出し画像

日常野郎 鬼ガイバー!「『ナポリタンください』 『申し訳ありません、ちょうど終わってしまったんですよ~』なに~~~!!!!・・・さあ、バービブ!?」

ナポリタンを注文したら「ちょうど終わってしまった」と、断られてしまった。そんなはずはない。「みんな大好きナポリタン」のストックがないなんて。ということは、何か理由があるはずだ。私はIQ1億2000万の脳をフル回転させた。ナポリタンで絶対に欠かせない材料はパスタ。つまり小麦粉がなく、パスタが作れないということだ。

そこで私は懐に忍ばせていた小麦粉袋を開封し、一気に飲み干した。そして息を止めながらCDを口へと挿入する。体内に内蔵されたスピーカーから、DJリメイクされた音声が流れる。

「だっふんだ♪」「だっふんだ♪」「だだだだだだだだだっふんだ♪」

プログラムされた過去の笑いが蘇り、鼻から小麦粉が吹き出す循環プログラムが発動する。
「鼻から小麦粉型ヒューマロイド」の私は、だっふんだの英雄に思いを馳せ、溢れ出る鼻水と涙、そして吹き出る軌道に乗った小麦粉をうまく融合する。
そして、客層やメニューに合わせて、鼻の穴の大きさや鼻毛の強度を調整し、噴出に備える。

スリー、ツー、ワン(パオンパオンパオンパオン!!)
私から鳴り響く、けたたましいサイレン。

私は調合された一物を鼻から一気に噴出し、厨房のシェフが瞬時にさばく。

シェフと私の連携プレーで、おいしいナポリタンを食べたの…だっ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?